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LinuxAdvent Calendar 2023

Day 19

Mac Pro (Mid 2010)にArch Linuxをインストールする〜Arch LinuxをT2チップを備えない古いIntel Macにインストールしようとする日々その5

Last updated at Posted at 2023-12-25

この記事は,Ubuntuはよく使うが,Arch Linuxは初めてという私 @zacky1972 が,まずは手近なT2チップを備えていない古いIntel MacにArch Linuxをインストールして習得していく過程を記録する駄文の5回目です.前回まで,MacBook Air (11-inch, Early 2014, MacBookAir6,1)にデュアル・ブート環境としてインストールを試みていたのですが,再起動してブートできるようにならないと,ネットワークの設定ができないという問題にぶち当たったので,今回から趣向を変えて,Mac Pro (Mid 2010)にインストールしてみます.これはmacOSなしにクリーンインストールできるので,前述の問題が発生しないと思われます.

シリーズ

  1. Arch LinuxをブートできるUSBメモリを用意する
  2. デュアル・ブート環境にするためにパーティションを区切る
  3. いよいよArch Linuxをインストールする
  4. ネットワークの設定を見る
  5. Mac Pro (Mid 2010)にArch Linuxをインストールする(本記事)
  6. ネットワークが繋がらない最小構成のままElixirをインストールして実行してみる
  7. ネットワークが繋がらない最小構成のままElixirをasdfではなくソースコードビルドしてインストールする

Mac Pro (Mid 2010)の仕様

  • Processor: 2 x 3.46 GHz 6-Core Intel Xeon (プロセッサ数 2,物理コア数 6 x 2,論理コア数 12 x 2)
  • Memory 64GB 1333MHz DDR3
  • Graphics: ATI Radeon HD 5770 1024MB
  • SSD 500GB (Crucial)

Arch LinuxをSSDにインストールする

fdisk -lの結果は次のとおりです.

Device Size Type
/dev/sda1 200M EFI System
/dev/sda2 488.9G Apple APFS

次のようにして,ext4/dev/sda2をフォーマットします.

mkfs.ext4 /dev/sda2

fdisk -lの結果は次のとおりで,APFSのままですね.

Device Size Type
/dev/sda1 200M EFI System
/dev/sda2 488.9G Apple APFS

次のコマンドをうちます.

fdisk /dev/sda

選択肢は次のようにします.

Command: t
Partition number: 2
Partition type or alias: linux
Command: w

fdisk -lの結果は次のようになりました.

Device Size Type
/dev/sda1 200M EFI System
/dev/sda2 488.9G Linux filesystem

念のため,再度ファイルシステムを作ります.

mkfs.ext4 /dev/sda2

次に,下記のようにマウントします.

mount /dev/sda2 /mnt

続いて,次のインストール手順を行います.

pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware

おっと,ネットワークに繋いでいませんでした.ネットワークに繋ぎ,ip linkとして,繋がっていることを確認し,再び,次のコマンドをうちます.

pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware

続いて,次の手順に移ります.

genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab
arch-chroot /mnt
ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc

/etc/locale.genを編集するためにpacmanviをインストールします.

pacman -Syyu
pacman -Sy vi

すると,署名が信頼できない旨,エラーになったので,一回exitしてアンマウントして,ファイルシステムを作り直すところからやり直しました.すると,うまくいきました.

/etc/locale.genを編集して,ja_JP.UTF-8 UTF-8を有効にして,次のコマンドを実行します.

locale-gen

/etc/locale.confを次のように作成します.

locale.conf
LANG=ja_JP.UTF-8

英語キーボードなので,キーボードレイアウトはそのままにします.

/etc/hostnameを作成して,ホスト名を決めます.仮のホスト名にしました(後で変える).

Initramfsは研究してみたいので,設定します.

mkinitcpio -P

Root passwordを設定します.

passwd

ユーザーを作成します.

参考

ユーザーzackyを作成します.ログインシェルは/bin/bashとします.

useradd -m -g wheel -s /bin/bash zacky

パスワードを設定します.

passwd zacky

sudoをインストールします.

pacman -Sy sudo

visudoで次の2行をコメントアウトします.

# Defaults env_keep += "HOME"

# %wheel ALL=(ALL) ALL

次のようにして,ユーザー権限になります.

sudo su zacky
cd

適当にsudoして,root権限になれることを確認します.

終わったらexitして,root権限に戻ります.

ブートローダーの設定

下記に従って,ブートローダーを設定します.

Using rEFindにします.

refindパッケージをインストールします.

pacman -S refind

手順に戻ります.

意を決して,次のコマンドをうちます.

refind-install --usedefault /dev/sda1

成功しました!

手順に戻ります.

次は,カーネル・パラメータをいじるのだそうです.rEFIndの場合は,下記です.

一回起動してみないといけないみたいですね.

意を決して,再起動します!

exit
reboot

起動しました!

rEFIndの起動画面

rEFIndの起動画面

ここからF2またはInsertまたは+を押します.

rEFIndの詳細起動画面

さらにF2またはInsertを押すと,カーネル・パラメータの編集画面に移行します.

カーネル・パラメータの編集画面

末尾にreboot=pciを足して,Enterキーを押します.すると起動しました.

Arch Linuxのログイン画面

起動した後に,次のコマンドを入力して,カーネル・パラメータが渡されていることを確認します.

cat /proc/cmdline

ただ,再起動するたびに,カーネル・パラメータを指定しないと,いけないようでした.これは今後の課題ですね.

また,ip linkとすると,ネットワークが繋がっていません.懸念したように,systemd周りの設定をしないといけないですね.これも今後の課題です.

Mac Pro (Mid 2010)の現在の起動シーケンス

  1. rEFIndの起動で,F2またはInsertを2回押して,カーネル・パラメータの編集画面に移行する.
  2. 末尾にreboot=pciを足して,Enterキーを押す.
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