はじめに
Linuxシステムのネットワーク設定は、システムの管理やトラブルシューティングにおいて重要なスキルです。ここでは、ip
コマンドと nmcli
コマンドを使用した基本的なネットワーク設定の方法を紹介します。
コマンド説明
ip
- ネットワークインターフェースの設定
ip
コマンドは、ネットワークインターフェースの設定や表示を行うための強力なツールです。
主なオブジェクト
addr : アドレスの表示や設定
link : ネットワークリンクの表示や設定
route : ルーティングテーブルの表示や設定
ip [オプション] [オブジェクト] [サブコマンド]
# ネットワークインターフェースのアドレスを表示
ip addr show
# ネットワークインターフェースにIPアドレスを追加
sudo ip addr add 192.168.1.100/24 dev eth0
# ネットワークインターフェースを有効化
sudo ip link set eth0 up
# ネットワークインターフェースを無効化
sudo ip link set eth0 down
nmcli
- NetworkManagerのコマンドラインインターフェース
nmcli
コマンドは、NetworkManagerを使用してネットワーク設定を管理するためのツールです。
主なコマンド
con : 接続の表示や設定
dev : デバイスの表示や管理
general : NetworkManagerの一般設定
# 例
nmcli [オプション]
# 接続の一覧を表示
nmcli con show
# 新しい接続を追加
nmcli con add type ethernet ifname eth0 con-name "Wired connection" autoconnect yes ip4 192.168.1.100/24 gw4 192.168.1.1
# デバイスの状態を表示
nmcli dev status
# 接続をアクティブ化
nmcli con up "Wired connection"
# 接続を無効化
nmcli con down "Wired connection"
応用例
# デフォルトゲートウェイの設定
sudo ip route add default via 192.168.1.1
# DNSサーバーの設定
sudo nmcli con mod "Wired connection" ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
# 特定のネットワークインターフェースの詳細を表示
ip addr show dev eth0
# Wi-Fiネットワークへの接続
nmcli dev wifi connect "SSID_NAME" password "PASSWORD"
おわりに
ネットワーク設定の基本的なコマンドを使用することで、システムのネットワーク管理が効率的に行えます。
次からの記事では、システム情報の取得について解説します。
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