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New Relic ダッシュボード活用入門【活用編】

Last updated at Posted at 2025-09-17

これまでの記事では【設計編】で「なぜダッシュボードを作るのか」を、続く【作成編】で「どうダッシュボードを作るのか」を解説しました。これで、あなたのチームのためのダッシュボードが完成しているはずです。今回の【活用編】では、作成したダッシュボードを最大限に使いこなすための便利な機能をご紹介します。それでは、早速見ていきましょう!

ダッシュボード基本操作

まず基本となるのはダッシュボードで見たい情報を、効率的に確認する方法です。ここでは基本的な情報閲覧での操作方法を解説します。

  • 時間軸を変更して表示

データの動きは時間と共に変化します。例えば、障害発生直後の数分間を詳細に見たい場合や、過去1週間のトレンドを俯瞰したい場合など、目的によって適切な時間範囲は異なります。New Relicダッシュボードでは時間軸を自在に変更し、みたいタイミングの状況を正確に把握できます。
時間軸の変更についての公式ドキュメントはこちら
image.png

  • フィルタ機能

チャートによってはテレメトリーデータをFACET句によってグループ化しているものもあるかと思います。このようなチャートは多くの情報をまとめて見ることができるので便利です。ただし、時にはこの中の1つの情報にフォーカスして確認したい場面もあるでしょう。そういう時にはフィルタ機能が使えます。使い方は簡単。チャートの下にFACETしたグループが記載されていますが、これをクリックするだけです。そうするとクリックしたグループだけをチャートに表示することができます。また逆に選んだグループだけ除外したい場合はMacの場合はCommandキーをWindowsの場合はCtrlキーを押しながらクリックすることで、選んだものを除外したチャートを表示することができます。
フィルタ機能に関する公式ドキュメントはこちら
image.png

データからドリルダウンして分析する機能

ダッシュボードは、異常を発見する「入り口」です。しかし、根本原因の特定には、さらに深い分析が必要になります。この章では、ダッシュボードから次の調査ステップへスムーズに移行するための機能をご紹介します。

  • APMなどの各機能へのリンク(ドリルダウン)

ダッシュボードで異常なチャートを見つけたら、その詳細をすぐに確認したいですよね。この機能ではチャートで表示されているエンティティのAPMやLog、Traceなどにシームレスに移動することができます。これによりスピーディに調査を開始できるでしょう。
この機能はWHERE句で対象のアプリを絞ることで機能が有効化されます。
この機能の公式ドキュメントはこちら
image.png

チームで共有・議論するための機能

ダッシュボードの本当の価値は、それがチームメンバー間の共通言語となり、協力して問題解決や意思決定を行うための基盤となることで最大化されます。ダッシュボードをチームで活用するためにはどんな機能があるのでしょうか。

  • パーマリンクでの共有

チームメンバーに「このダッシュボードの、この時間帯の、このフィルタがかかった状態を見てほしい」と伝えるのは手間がかかります。同じ情報をみてもらうというのは、実は難しいのです。パーマリンクを使えば、現在見ているダッシュボードの全ての設定(時間軸、フィルター、選択中のページなど)を保持したままのURLを簡単に共有できます。これにより、認識のズレを防ぎ、スムーズな議論ができるでしょう。
シンプルな機能ですが、運用では重宝される機能になるかと思います。
チャートの共有についての公式ドキュメントについてはこちら
image.png

  • PDFで出力して定例報告

週次報告や月次報告など、ダッシュボードの内容を定期的に共有する必要がある場合、毎回ダッシュボードのスクリーンショットを貼り付けたレポートを作成していたかもしれません。New RelicのダッシュボードのPDF出力機能を使えば、ダッシュボード全体を簡単にレポートとして出力することができます。Note機能(テキストを表示する機能)を活用すれば、レポートに含めるべき考察なども記載しておくことができます。
PDF出力についての公式ドキュメントはこちら
image.png

  • チャートへのコメント/チャット機能

特定のチャートについて疑問が生じたり、気づきがあったりした場合、その場で直接議論を開始できると便利です。ダッシュボードのチャートにコメントを残したり、簡単なチャットを行ったりすることで、文脈を失うことなく情報共有や議論を進められます。
チームで別のコミュニケーションツールがある場合は、上記のパーマリンクの機能などを使って、そちらのツールで議論するものいいかもしれません。
コラボレーションについての公式ドキュメントはこちら
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  • TVモード/フルスクリーン表示

オペレーションルームなどで大型モニターにダッシュボードを常時表示しておきたい場面があります。TVモードを使えば、ダッシュボードを全画面で表示し、余計な要素を隠すことで、視認性を高めることができます。
TVモードの公式ドキュメントについてはこちら
image.png

まとめ

今回は【活用編】として、ダッシュボードを使いこなしていくための様々な機能をご紹介しました。
フィルタ機能で深く分析し、ドリルダウンで詳細へ飛び、パーマリンクやコメントでチームと連携し、時にはPDFでレポートにまとめ、TVモードで監視を効率化する。これらの機能で効率的に運用を回していけるのではないでしょうか
ぜひ、本記事を参考に皆さんの日々の運用に役立つ、価値あるダッシュボードを育てていってください。

その他

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