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「GMKtec EVO-X2」の AMD製GPU(ROCm対応)+ Windowsネイティブ環境(WSL・Docker は不使用)で ComfyUI をインストール【Ryzen AI Max+ 395・メモリ128GB搭載】

Last updated at Posted at 2025-10-30

はじめに

この記事は、ミニPC「GMKtec EVO-X2」の AMD製GPU(ROCm対応)環境で、ComfyUI をインストールするという話です。

その際の構成は、デフォルトの Windows 11 の環境で、WSL や Docker は使わずに ComfyUI を使うという内容になります。

事前のセットアップ

今回の手順を進めるにあたり、その中で必要になるものの事前準備として、以下の記事に書いたセットアップを行っています。

●ミニPC「GMKtec EVO-X2」で少し開発環境関連のセットアップ【Ryzen AI Max+ 395・メモリ128GB搭載の PC】 - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/344731830eb0d4b99145

そこで導入したものは、この後の手順で出てくるツール(uvなど)です。

今回試す手順の情報源

今回試す手順の情報源は、以下の記事です(※ 投稿されたタイミングは、本記事の執筆時点から 1ヶ月前くらいになるようです)。

●How to Install ComfyUI + ComfyUI-Manager on Windows 11 natively for Strix Halo AMD Ryzen AI Max+ 395 with ROCm 7.0 (no WSL or Docker) : r/ROCm
 https://www.reddit.com/r/ROCm/comments/1no2apl/how_to_install_comfyui_comfyuimanager_on_windows/

上記の冒頭に、以下の画像で示した手順が書かれています。

2025-10-23_01-43-15.jpg

この後、基本的には上記の流れを進めます。

ただし、上記の手順で使われていた「Nightlies」の URL(gitなどで取得している対象の URL)は、現在だと Nightlies ではないものを使えば良くなっていたようなので、その部分は変えています。

具体的には、以下のように URL を置きかえています。

さっそく進める

上記の Reddit の記事に書かれた内容をベースに、さっそく進めていきます。

リポジトリからのクローンと下準備

以下での記載に関して、実行する内容・コマンドをメインに、流れをざっくり書く形にしています。

フォルダ作成とリポジトリからのクローン

まずは適当なところに「ComfyUI用のフォルダ」を作成して、PowerShell上でそのフォルダへと移動します。

その後に、以下のコマンドを実行します。

git clone https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI.git

リポジトリからクローンしたファイルの中で、トップの階層にある「requirements.txt」を開いて内容を少し編集します。

具体的には、「requirements.txt」に書かれた内容のうち、「torch、 torchaudio、 torchvision」の行を削除します(※ その際 torchsde の行を誤って消してしまわないように、という注意書きもありました)。

ここで「requirements.txt」から削除した「torch、torchaudio、torchvision」の 3つは、この後に、それぞれ gitコマンドでクローンして導入します。

なお、自分が上記のクローンをした時の「requirements.txt」の中身(torch・torchaudio・torchvision の 3つの行を削除する前の状態)は以下でした。

requirements.txt
comfyui-frontend-package==1.28.8
comfyui-workflow-templates==0.2.4
comfyui-embedded-docs==0.3.0
torch
torchsde
torchvision
torchaudio
numpy>=1.25.0
einops
transformers>=4.37.2
tokenizers>=0.13.3
sentencepiece
safetensors>=0.4.2
aiohttp>=3.11.8
yarl>=1.18.0
pyyaml
Pillow
scipy
tqdm
psutil
alembic
SQLAlchemy
av>=14.2.0

#non essential dependencies:
kornia>=0.7.1
spandrel
pydantic~=2.0
pydantic-settings~=2.0

仮想環境の準備とセットアップ

PowerShell で、クローンしてきた ComfyUIフォルダに入ります。

そこで以下のコマンドを実行して、仮想環境を準備します。
自分の環境だと、Python のバージョンは 3.14 にしていたのですが、ざっくり調べた感じだと現状は 3.12 を使っておくと良いという話を見かけて、元手順のとおりのバージョン 3.12 を指定しました。

uv venv .venv --python 3.12
.venv/Scripts/activate

さらに仮想環境内で、少しセットアップを進めます。ここで、上で書いていた「Nightlies ではないものを使う」という内容が出てきます。

uv pip install で、以下の 2つを実行します。

uv pip install --index-url https://repo.amd.com/rocm/whl/gfx1151/ "rocm[libraries,devel]"
uv pip install --index-url https://repo.amd.com/rocm/whl/gfx1151/ --pre torch torchaudio torchvision

上記により、先ほど「requirements.txt」上からは消していた「torch、torchaudio、torchvision」をインストールした形です。

URL を書きかえる前のもの

参考として、以下に「Nightlies を使ったもの(元の手順通りのもの)」を折りたたみにして掲載しておきます。

【折りたたみ】
uv pip install --index-url https://rocm.nightlies.amd.com/v2/gfx1151/ "rocm[libraries,devel]"
uv pip install --index-url https://rocm.nightlies.amd.com/v2/gfx1151/ --pre torch torchaudio torchvision

「requirements.txt」での依存関係をインストール

さらに、以下を実行して依存関係をインストールします。

uv pip install -r requirements.txt

ComfyUI-Manager を追加

さらに、以下でフォルダ移動やコマンドの実行(リポジトリからのクローンなど)を行ったりします。この部分は ComfyUI-Manager の追加です。

cd custom_nodes
git clone https://github.com/Comfy-Org/ComfyUI-Manager.git

ComfyUI の実行など

先ほどの状態から、1つ上のフォルダへと移動して、ComfyUI を「uv run コマンド」で実行します。

同一PC内で使えれば良いという場合

ComfyUI を EVO-X2内でのみ使えれば良い、という場合は以下を実行すれば OK です(元手順通りの内容)。

cd ..
uv run main.py

しかし、例えばローカルネットワーク内の別PC からアクセスして使いたい、という場合は、上記のコマンドを少し変える必要があります。

ローカルネットワーク内の別PC からアクセスして使いたい場合

以下のコマンドが、ローカルネットワーク内の別PC からアクセスして使えるようにするものです。

uv run main.py --listen 0.0.0.0

なお、この話について参照した情報は、以下の公式ページです。

●ローカルネットワークからComfyUIにアクセスする方法 | ComfyUI Wiki
 https://comfyui-wiki.com/ja/faq/how-to-access-comfyui-on-lan

ComfyUI を開いて動作確認

その後、EVO-X2 のブラウザで「 http://127.0.0.1:8188http://localhost:8188/ )」にアクセスします。そうすると、ブラウザ上で ComfyUI の画面が表示されました。

ローカルネットワーク内の別PC でのアクセス

また、ローカルネットワーク内の別PC から http://【EVO-X2 の IPアドレス】:8188 にアクセスしてみました。この場合も、以下のようにブラウザ上で ComfyUI の画面が表示されました。

2025-10-30_22-26-59.jpg

この後、適当なテンプレートを選んで動作確認を行ってみたところ、問題なく動作しました。ただし、シンプルなお試しをやっただけだったので、動作確認は不十分な状況かとも思っています。

おわりに

今回、Reddit の手順をベースにセットアップなどを進めて、自分が持っている「GMKtec EVO-X2」での Windowsネイティブ環境(WSL・Docker は不使用)で、ComfyUI をインストールして動作させられることを確認しました。

さらに、今回の内容関連の調査をしている中で、以下の内容も見かけたので、これも別途、確認できればと思っています。

●Official (Experimental) Support for AMD GPUs on windows. · comfyanonymous/ComfyUI · Discussion #10116
https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI/discussions/10116

その他

動作確認で用いたモデル

上で書いていた動作確認は、まずは SDXL で試しました。

セットアップ直後は、以下のようにモデルが足りないという表示が出たので、必要なモデルを追加して生成を試しました。

2025-10-30_22-33-20.jpg

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