はじめに
Gemini CLI について、以下の記事の中で書いたことや、以下の記事に後から追記した内容があるのですが、そこに書けてなく、後から調べた公式情報が色々と出てきたので、この記事にそれをまとめようと思います。
(※ 特に 1つ目の記事に色々と追記をしていました)
- Gemini CLI をさっそく試してみた! - Qiita
- Gemini CLI と FFmpeg を組み合わせた動画の内容解説を少し試してみた(Claude Code でも試す) - Qiita
- Gemini CLI v0.1.13 の /help で出てくる内容や公式ドキュメントなどを見てみる - Qiita
Gemini CLI の公式リポジトリ内の情報
ドキュメントをまとめたルート
Gemini CLI のスラッシュコマンド「/docs」を使うとブラウザで開かれる、以下のページがドキュメントのルートになるようです。
●gemini-cli/docs/index.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/index.md
データがモデルの学習に使われるかどうか
データがモデルの学習に使われたりするかどうか、という話です。
これは、前の記事でも少しだけ触れていたのですが、記事執筆時点の公式情報を引用しながら、適用される規約的なものの話も含めてここに記載します。
【参照元】
●gemini-cli/docs/tos-privacy.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/tos-privacy.md#1-is-my-code-including-prompts-and-answers-used-to-train-googles-models
日本語版
上記の説明をざっくり日本語にして書いてみます。
質問「私のコード(プロンプトや回答を含む)は Google の
モデル学習に利用されますか?」に対する回答 ↓
プロンプトや回答を含むあなたのコードが Google のモデルの学習に使用されるかどうかは、利用している認証方法とアカウントの種類によって異なります
-
学習に使われる (プロンプト、回答、関連コードは収集され、モデル学習を含む Google 製品の改善に利用される可能性がある)
-
個人向け Googleアカウントで Gemini Code Assist を利用する場合
- 「Gemini Code Assist プライバシー通知(個人向け)」が適用され、それに基づく
-
Gemini Developer API から取得した「無償版」の Gemini API のキーを利用する場合
- 「Gemini API 利用規約(無料サービス)」が適用され、それに基づく
-
個人向け Googleアカウントで Gemini Code Assist を利用する場合
-
学習に使われないようにできる (入力内容は機密情報として扱われ、プロンプト、回答、関連コードは収集されず、モデル学習にも使用されない)
-
Workspace/Standard/Enterprise用 Googleアカウントで Gemini Code Assist を利用する場合
- 「Gemini Code Assist プライバシー通知」の条件が適用される
-
Gemini Developer API から取得した「有償版」の Gemini API のキーを利用する場合
- 「Gemini API 利用規約(有料サービス)」が適用される
-
Vertex AI GenAI API から取得した Gemini API キーを利用する場合
- これらのアカウントでは「Google Cloud プライバシー通知」の条件が適用される
-
Workspace/Standard/Enterprise用 Googleアカウントで Gemini Code Assist を利用する場合
扱えるファイル
記事執筆時点では、読み込み可能なファイルは以下となるようです。
- テキスト
- 画像(ファイル形式は、PNG、JPG、GIF、WEBP、SVG、BMP)
- PDFファイル
情報元は以下です。
●gemini-cli/docs/tools/file-system.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/tools/file-system.md
設定の優先順位
Gemini CLI の設定について複数の設定がありますが、それについて以下の数字の大きいものほど優先順位が上になるようです。
- デフォルト値
- アプリ内でハードコードされた初期設定
- ユーザー設定ファイル
- 現在のユーザーへのグローバル設定
- プロジェクト設定ファイル
- プロジェクト固有の設定
- システム設定ファイル
- システム全体に適用される設定
- 環境変数
- システム全体またはセッション固有の変数(.env を使うものも含む)
- コマンドライン引数
これについて、参照した情報は以下です。
●gemini-cli/docs/cli/configuration.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/configuration.md
設定ファイルを置く場所
設定ファイルの置き場所/置かれる場所は、以下となるようです。
- ユーザー設定ファイル
- ~/.gemini/settings.json
- プロジェクト設定ファイル
- .gemini/settings.json
- システム設定ファイル
- OS ごとの固有の場所
- 【Windows】 C:\ProgramData\gemini-cli\settings.json
- 【macOS】 /Library/Application Support/GeminiCli/settings.json
- 【Linux】 /etc/gemini-cli/settings.json
- OS ごとの固有の場所
アンインストール
1度セットアップした環境を、デモ用に作り直そうとして、アンインストール方法を調べてみました。
これについて、インストール方法ごとのアンインストール方法が以下に書かれていました。
●gemini-cli/docs/Uninstall.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/Uninstall.md
npmコマンドによるグローバルインストールや、Homebrew を使ったインストールに関しては、それらのコマンドのアンインストールのコマンドを使えば OK です。
npxコマンドを使った場合は、以下の対処をする形になるようです。
【追記】
以下のイベント登壇を進めるにあたり、過去に書いていた記事で扱ってなかったものを調べたのですが、それをいろいろ書くための場所として、この記事を書きました。