はじめに
この記事は、以下でポストしていた Gemini CLI v0.1.13 の話です。
今回の新しいバージョンに関し、 /help で出力される内容を以前のものと比較してみました。また、公式ドキュメントの現時点のバージョンのものなどを、ざっくり見てみたりもしました。
/help の出力結果を以前のものと比較してみた内容
まずは、 /help で出力される内容の過去との比較です。
比較元(当初のバージョンの内容)
今回の比較元は、以下の記事の公開後に、追記という形で掲載していた内容です。
●Gemini CLI をさっそく試してみた! - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/fa5b696b055ed4a992ec
具体的には、上記記事内の以下の内容です。
Gemini CLI v0.1.13 の出力結果
Gemini CLI v0.1.13 のスラッシュコマンド /help
で出力してみた内容は、以下のとおりです。
Basics・Commands の内容
以下は Basics・Commands の内容です。
Keyboard Shortcuts の内容
次に Keyboard Shortcuts の内容です。
それぞれの差分
徐来の差分をざっくりと見てみます。
その差分について、リリース後に以下のバージョンにアップデートされたタイミングもあったので、そこで追加された内容が混じっている可能性があります。
Commands関連
Commands関連の新旧の内容(1階層目)のほうは、以下となっています。
/help, /docs, /clear, /theme, /auth, /editor, /privacy,
/stats, /mcp, /memory, /tools, /about, /bug, /chat, /quit,
/compress, !
/about, /auth, /bug, /chat, /clear, /compress, /corgi,
/docs, /editor, /extensions, /help, /mcp, /memory,
/privacy, /quit, /stats, /theme, /tools, !
Commands関連の第1階層では、以下が増えているようです。
- /corgi - Toggles corgi mode
- /extensions - list active extensions
上記の 1つ目は、以下のポストで言及されているモードの ON/OFF のようです。
実際にコマンドでモードを ON にすると、以下の表示が表れました。
上記の 2つ目は、公式ドキュメント内で以下の「Gemini CLI Extensions」の部分に書いてあるものです。
●gemini-cli/docs/extension.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/extension.md
ちなみに上記のドキュメント内で、以下の構成例が提示されていたりします。
{
"name": "my-extension",
"version": "1.0.0",
"mcpServers": {
"my-server": {
"command": "node my-server.js"
}
},
"contextFileName": "GEMINI.md",
"excludeTools": ["run_shell_command"]
}
それと、Commands関連の第2階層が増えた部分があり、それを列挙してみます。
- /chat
- list
- save
- resume
- /memory
- show
- add
- refresh
- /stats
- model
- tools
新旧で比べると、 /help
で表示される内容は、けっこう増えていたようでした。
なお、以下のコマンドのページも直近で更新されているようです(更新箇所までは追えていないので、別途見てみられればと思います)。
●gemini-cli/docs/cli/commands.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/commands.md
ざっと見た中で、上記に出てきてなく記事執筆時点では使えなそうな /copy があったりしました。
以下を見ると、対応途中っぽい感じでしょうか?
●feat: Added /copy command for copying output to clipboard with new Co… · google-gemini/gemini-cli@8f85ac7
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/commit/8f85ac7de027326c0440cc21122d6439687fab44
Keyboard Shortcuts関連
次に Keyboard Shortcuts関連の差分があるところを、以下に示します。
- Shift+Tab - Toggle auto-accepting edits
- Ctrl+Y - Toggle YOLO mode
どちらも、確認なしで自動で特定の処理を行うモードの ON/OFF に関するもので、1つ目は編集関連の処理が対象で、2つ目は編集以外の処理も対象になるものです。
公式ドキュメントの現時点のバージョンの項目を見てみる
それと、公式ドキュメントの現時点のバージョンの項目を見てみます。具体的には、以下のページです。
●gemini-cli/docs/index.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/index.md
Navigating the documentation の部分をキャプチャしたものを以下に掲載します。
直近で更新されている項目
上でも少しふれましたが、一部のページが v0.1.13 のリリース以降のタイミングで更新されているようです。それに該当するページと関連するコミット履歴を、以下に少し列挙してみます。
●gemini-cli/docs/cli/commands.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/commands.md
●gemini-cli/docs/cli/configuration.md at main · google-gemini/gemini-cli
https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/configuration.md
geminiコマンドのヘルプ
他に geminiコマンドのヘルプも見てみました。出力された内容を以下に掲載します。
リポジトリのトップの記載(Popular tasks の部分)
最後に、リポジトリのトップのページ内の Popular tasks の部分 を見てみます。
書き出した内容は以下で、おおまかには「新規コード探索/既存コード編集/ワークフロー自動化/ローカル作業の自動化」という 4つの内容で示されています。
列挙されていた内容のリスト
- Explore a new codebase:Start by cding into an existing or newly-cloned repository and running gemini.
- Describe the main pieces of this system's architecture.
- What security mechanisms are in place?
- Work with your existing code
- Implement a first draft for GitHub issue #123.
- Help me migrate this codebase to the latest version of Java. Start with a plan.
- Automate your workflows: Use MCP servers to integrate your local system tools with your enterprise collaboration suite.
- Make me a slide deck showing the git history from the last 7 days, grouped by feature and team member.
- Make a full-screen web app for a wall display to show our most interacted-with GitHub issues.
- Interact with your system
- Convert all the images in this directory to png, and rename them to use dates from the exif data.
- Organize my PDF invoices by month of expenditure.
上記の内容を機械翻訳で日本語にしつつ修正したものを作ったので、以下に記載します。
- 新しいコードベースを探索する: 既存のリポジトリ、またはクローンしたばかりのリポジトリに
cd
し、gemini
を実行してスタート- このシステムのアーキテクチャを構成する主要な要素を説明してください。
- どのようなセキュリティ機構が備わっているか確認してください。
- 既存のコードで作業する:
- GitHub Issue #123 の初期ドラフトを実装してください。
- このコードベースを最新の Java バージョンへ移行する計画を立て、支援してください。
- ワークフローを自動化する: MCP サーバーを利用し、ローカルのシステムツールを企業向けコラボレーションスイートと統合する
- 過去 7 日間の Git 履歴を機能別・チームメンバー別に分類し、スライドデッキを作成してください。
- 壁面ディスプレイ用にフルスクリーン Web アプリを作成し、最もやり取りの多かった GitHub Issue を表示してください。
- システムと対話する
- このディレクトリ内の全画像を PNG 形式に変換し、EXIF データの日付を用いてリネームしてください。
- PDF の請求書を支出月ごとに整理してください。