はじめに
ボードゲーム ドブル (Dobble / Spot it!) を Python 実装した dobble-maker の解説です。
本記事では、実際に画像ファイルから印刷用PDFを作る生成ツールの紹介をします。
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ドブルデッキの構築
- 任意の 2 枚のカードを選んだ時に、必ず共通するシンボルが 1 つだけ存在するような組み合わせを決定する
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カード内でのシンボルのレイアウト
- シンボル間の重なり無く、程よくランダムに配置する
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生成ツールの紹介
- 画像ファイルから印刷用 PDF まで生成するツールの紹介
- 仕組みはいいから作りたい! という方はこちらです
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2 枚に 2 つのシンボルが共通するデッキ
- 通常ドブルとは異なる特性を持ったデッキを作ります
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3 枚に 1 つのシンボルが共通するデッキ
- また別の特性を持つデッキです
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派生版のアイデア帖
- デッキの解釈を変えて新しいデッキについて考えてみます
ツールの入手
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dobble-maker - GitHub にアクセスし、画面右の
Releases
からLatest
のバージョン番号を選択して、
実行
解凍したフォルダに含まれているdobble_maker_gui.exe
を実行してください。
実行後の画面のパラメータは GitHub の説明を参照してください。
起動した画面でそのまま計算実行
ボタンを押してしばらく待つと、samples
フォルダにある画像をシンボル画像として、output
に以下のファイルが生成されます。
- カード毎の画像 (
{数字}.png
) - 各カードのシンボルの組み合わせ表 (
pairs.csv
) - 印刷用PDF (
card.pdf
)
生成されたPDFを厚紙に印刷してカッターで切れば遊べますし、意外とコピー用紙でも問題なく遊べるので、ぜひ試してみてください。
画像の準備について
上記のツールには動作確認用に以下のサンプル画像が同梱されていますが、シンボル画像を変えたい場合は、必要数の画像 (PNG
あるいは JPG
) を自分で準備する必要があります。
例えば、カード 1 枚当たりのシンボル数を8
にするなら 8 * (8 - 1) + 1 = 57
枚、シンボル数 10
なら 91
枚の画像が必要です。
また画像は「背景が白、あるいは透明」であることが望ましいです。