VRoid から VRChat にモデルをアップロードする最も簡単な手順は VRMConverterForVRChat を利用することです。しかし、ボーンの修正やアクセサリの追加など、Blender での編集が必要とされる場面もあります。本記事は Blender を介したアバターアップロードの手順を記載するものです。
STEP0: 環境構築
VRChat SDK が対応しているバージョンの Unity 1 と Blender 2.8 をインストールします。
任意のバージョンの Unity を切り替えながら使用したい場合は、Unity Hub で管理する方法が便利です。
STEP1: VRoid からのエクスポート
VRoid から VRM 形式でエクスポートします。このときマテリアル数を削減しておくと後の工程が楽になります。
STEP2: Unity プロジェクトの準備
Unity で新規プロジェクトを作成します。
以下の拡張機能を Unity に導入します。
.unitypackage
形式のファイルを画面の下部にある Assets 欄へドラッグ&ドロップし、インポートします。
メニューバーに VRChat SDK
と VRM
が追加されました。
VRM ファイルを画面の下部にある Assets 欄へドラッグ&ドロップし、インポートします。
STEP3: Blender でモデルを編集する
VRM_IMPORTER_for_Blender2_8 を入手します。
アドオンをインストールするには、編集
- プリファレンス
- アドオン
- インストール
からダウンロードした zip ファイルを選択します。
インストールした直後は有効化されていないので、チェックボックスをクリックしてください。
デフォルトで設置されている立方体とカメラ、ライトを削除します。
ファイル
- インポート
- VRM
から VRM ファイルをインポートします。
初期状態ではテクスチャは表示されていませんが、マテリアルプレビューモード
に切り替えることで表示できます。
続いて、モデルを編集します。たとえばボーンの修正が必要な場合は、Tab キーを押下して編集モードに移り、任意のボーンを選択します。
編集が完了したら、ファイルに名前をつけて保存します。このとき、Unity プロジェクト内の Assets フォルダ下に配置することで、Blender で更新したデータを自動的に取り込んでくれるようになります。
STEP4: Unity から VRChat へアップロードする
Blender で保存したファイルを確認すると、テクスチャがはがれてしまっています。
インスペクタのマテリアルタブからテクスチャをセットできます。Unity へ VRM をインポートしたときに抽出されたテクスチャを選択しましょう。
Rig タブでアニメーションタイプに Humanoid を指定します。
モデルを Hierarchy にドラッグ&ドロップしてシーンに設置します。続いて、インスペクタで Add Component
から VRC_Avatar Descriptor
を追加します。
View Position
の数値を変更し、ちょうど眉間のあたりに視線が来るように調整します。また、Default Animation Set
で female
を選択します。2
既存のアバターを更新したい場合は次の手順で VRChat にログインした後、Pipeline Manager
でアバターの Blueprint ID を attach してください。
VRChat SDK
- Show Control-Panel
からコントロールパネルを表示し、ログインします。Avatar Creator Status
が Allowed to publish avatars
でないときは trust level が足りていません。
Builder
タブでビルドを実行します。エラーが表示されている場合は Auto Fix
で修復を試みましょう。
ビルドが終了すると Game
タブに切り替わりますので、表記に従って VRChat へアップロードします。
参考リンク
-
デフォルトアニメーションの性別を変更できますが、VRoid モデルで
male
を選択すると膝関節が破綻してダブルクロス状態になってしまう事例が報告されています。そのため、男性モデルでもfemale
を選択しアニメーションオーバライドで個性を出したほうがよいでしょう。 ↩