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blackmagicがイケてる感じになってきたと聞いたので機能と使用感をまとめてみるテスト

Last updated at Posted at 2018-12-19

本投稿はSchoo Advent Calendar 2018の19日目の記事です。
検証記事なので追ってある程度画像なんかも貼れればとは思います。

概要と経緯

弊社では、Newteck社のtricasterシリーズを主に運用していますが、

  • ホワイトバランスだけでなくもう少し色味で表現できる選択肢を増やしたい
  • 被写界深度の浅い画も撮りたいので、レンズ交換を前提としたカメラで遊んでみたい
  • コストも抑えて導入したい

というわがままがあり、色々と機材を触らせていただいています。
そんな折に過去に使用していたblackmagicの進化がすごいといううわさを聞きつけ、一路幕張のInterBEEへと繰り出しました。
その会場で

  • Studio Cameraでもかなりカラーのコントロールができる
  • レンズはむしろついてないのでMFレンズではあるものの好きに調達すればいいとも考えられる
  • bmdなので業界的には最安値に近い

と聞き、これは最高なのではないかとは思ったのですが、実際現場で使い物になるかは別なので試してみました。

本件の目的

bmdの製品群について、上記のような運用ができるかを検証する。

使用前に把握していた特徴

ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4K

  • 放送用としてはそこそこリッチな4M/E使用可能なスイッチャー
  • bmdのプレーヤーとIPで接続させれば、再生トリガーをPGMと連動出来たりもする
  • bmdのSDI入力対応カメラと連携させれば、色合いをスイッチャー側でコントロールすることができる

Camera Control

  • SDIを経由して、スイッチャーよりも簡単に色を集中管理・設定できる
  • 付属のつまみやボタンを操作することでゲインやシャッタスピード、ホワイトバランスやペデスタル、ホワイトに色を載せたりできる

用意したもの(機材屋のメール転記、他には社内の機材を持ちだしています)

  • Blackmagic Studio Camera 4K
  • BlackMagic ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4K
  • Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 ASPH
  • Panasonic LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S.
  • ATEM 2 M/E Broadcast Panel
  • ATEM Camera Control Panel
  • Blackmagic Design SmartScope Duo 4K

実施した案件A

心と脳を整える最高の習慣 -お寺での瞑想を疑似体験- https://schoo.jp/class/5380

とりあえず色で遊んだ案件です。色を合わせられていないので中々厳しさがありますが、
ピントがシビアな分、演者を浮き上がらせたりすることができて面白さを理解した案件でした。

実施した案件B

株トレード忘年会 -専門家がマーケットを本音で語る生放送- https://schoo.jp/class/5681

ある程度ちゃんと色を合わせたり取ったりしました。そういった意味ではschoo史上最高にきれいな放送かもしれません。
レンズの被写界深度と色を遊ぶことに成功した、という意味で成果はありました。

…ただもう少しサクッと色合わせと設定ができていれば、と思わずにはおれません。

所感

思ったよりカメラコントロールがコントロールできないな、というのが素直な感想です。
StudioCamera起因である問題もありそうですが、Camera Control Panelは割とつまみがちょっと動かしただけで激しく動くので、細かい調整に向いてないように思いました。コントローラなのに。
あとbmdのSmartScopeは表示を拡縮できないので結構1ケタ台の調整で厳しくなります。ちゃんと対応するなら拡縮対応のちゃんとしたモニタがほしくなりました。
まあこの辺はbmdが想定しているターゲットが色で遊ぶくらいと思われるので、ネットのユースではそこまで問題にならないかもしれません。
ただ、そうなるとSmartScopeも不要そうですが。
あと、ホワイトバランスが全手動だと思われるのでかなり面倒でした。オートあると思うんですが、僕は見つけられてないです。

カメラについては、MFレンズは絞りが段階的なので、やはり動かしたいなどの要求には答えにくいです。
でもURSAに採用可能なB4だとレンズ高いので、それはそれで採用の理由を見つけるのは難しいです。
また、全体的に暗めに見えます。中々照明を強めに当てないと厳しいですね。

反対にスイッチャーは思いのほかこなれていたという印象です。
targaの連番ファイルとBGMを同期して再生できるので、毎回使用する10秒程度のVならば問題なく再生できます。
一応タリーも返せるので、bmdでなくて再生やなんがしかのトリガーにはできるかな、という感覚でいます。やるかはわかりませんが。

結論

⇒ ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを価格に任せて複数台置いておいて、必要に応じて切り替えたりすると面白そう。
 コンパネなんかもIP取ってるだけなので、必要に応じて1M/Eや2M/Eを変えると取り回しもやりやすいと思う。
⇒ Camera Controlは発展途上なのでもうしばらくバージョンアップを待ってもいいように思いました。

次使う時に忘れないようにする情報

  • studiocameraはドイツネジなので8/3オス-1/4メスのアダプタが必要
  • 4M/EはSDI入出力しかないのでコンバーター必須
  • Camera Controlはカメラの番号分けをカメラ側で行う。最悪camera1のコントロールですべてのカメラが動いてしまう

おしらせ

弊社では放送スタジオで働くインターン、スタッフを募集しています。
年間950本のライブ配信を技術で支える。テクニカルスタッフWANTED!
未経験者からの育成に注力しているスタジオなので、興味があればどなたでもお気軽にお声掛けください。

また、個人的にはいろんな機材構成や事例を勉強させていただきたいですし、ライブ配信されたい、という方とも色々お話する機会があればと思っています。記事を読んでちょっと話を聞いてみたい、うちのスタジオも見に来ていいよ、と思ってくれた方がいらっしゃいましたら、お声掛けいただければ幸いです。

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