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【Salesforce】簡易版勤怠管理システムを作ってみる③

Last updated at Posted at 2024-03-05

勤怠管理システム作成の続きです。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる①
簡易版勤怠管理システムを作ってみる②

リストビューに"有給申請"ボタンを追加します。
有給取得希望日を選択すると、ステータスが有給(承認前)となったレコードが作成されます。
マネージャーが承認すると、レコードが更新されてステータスが有給休暇となります。

1.gif

1.承認プロセスの作成

ユーザがマネージャーに有給休暇を申請する承認プロセスを作成します。
113.png

承認プロセスを管理するオブジェクト : 勤怠管理
◯承認プロセスの新規作成 : 標準ウィザードを使用
ステップ 1. 名前と説明の入力
 プロセス名 : 有給休暇の承認申請
 一意の名前 : request_paid_vacation
ステップ 2. 入力条件の指定
 無し
ステップ 3. 承認者項目と編集権限のプロパティの指定
 割り当て先として使用するユーザー項目 : マネージャー
ステップ 4. 通知テンプレートの選択
 無し
ステップ 5. 承認ページレイアウトに表示する項目の選択
 選択済みの項目 : 勤怠管理名、所有者、出勤時間、コメント
ステップ 6. 申請者の指定
 デフォルト

◯最終承認時のアクション
アクション : 項目自動更新
 名前 : 有給承認
 一意の名前 : approve_paid_vacation
 更新する項目 : 勤怠管理: ステータス
 新規項目値の指定 : 特定値: 有給休暇
1.png

設定→ユーザで"承認者の設定"セクションから"マネージャー"の指定を行ってください。
1.png

2.有給休暇フローの作成

有給休暇の処理を行う画面フローを作成します。
2.png

◯リソース
レコードを作成するための変数を用意します。
1.リソース種別 : 変数
 API 参照名 : new_attendance
 データ型 : レコード
 オブジェクト : 勤怠管理

出勤時間を格納するための変数を用意します。
2.リソース種別 : 数式
 API 参照名 : paid_vacation_start_datetime
 データ型 : 日付/時間
 数式 : DATETIMEVALUE({!paid_vacation_date})
※paid_vacation_dateは、入力画面で使用している日付項目

退勤時間を格納するための変数を用意します。
3.リソース種別 : 数式
 API 参照名 : paid_vacation_end_datetime
 データ型 : 日付/時間
 数式 : DATETIMEVALUE({!paid_vacation_date}) + 9/24

◯画面 (有給日の取得)
ユーザが有給希望日を入力します。
・コンポーネント
入力 : 日付
 表示ラベル : 有給休暇希望日
 API参照名 : paid_vacation_date
 必須 : チェック
出力 : 表示テキスト
 表示ラベル : コメント
 API参照名 : comment
1.png

◯割り当て
"出勤"ボタンを押下した時刻を出勤時刻に格納します。
・{!new_attendance.StartTime__c}
 次の文字列と一致する
 {!paid_vacation_start_datetime}
・{!new_attendance.EndTime__c}
 次の文字列と一致する
 {!paid_vacation_end_datetime}
・{!new_attendance.Status__c}
 次の文字列と一致する
 有給(承認前)
・{!new_attendance.Employee__c}
 次の文字列と一致する
 {!$User.Id}
・{!new_attendance.Comment__c}
 次の文字列と一致する
 {!comment}

◯レコードを作成
"勤怠管理"オブジェクトのレコードを作成します。
1.png

◯画面 (挨拶)
表示テキストを配置して有給申請が完了したことをユーザに伝えます。
"有給休暇の申請を受け付けました。"
5.png

◯アクション (承認申請)
"有給休暇の承認申請"承認プロセスを呼び出します。
表示ラベル : 有給休暇の承認申請
API参照名 : request_paid_vacation
カスタムオブジェクトID : {!new_attendance.Id}
1.png

完成

フローと承認プロセスを組み合わせて、勤怠管理システムの利便性が向上しました。
次回は、ダッシュボードを活用して管理画面を実装します。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる④

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