勤怠管理システム作成の続きです。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる①
簡易版勤怠管理システムを作ってみる②
リストビューに"有給申請"ボタンを追加します。
有給取得希望日を選択すると、ステータスが有給(承認前)となったレコードが作成されます。
マネージャーが承認すると、レコードが更新されてステータスが有給休暇となります。
1.承認プロセスの作成
ユーザがマネージャーに有給休暇を申請する承認プロセスを作成します。
承認プロセスを管理するオブジェクト : 勤怠管理
◯承認プロセスの新規作成 : 標準ウィザードを使用
ステップ 1. 名前と説明の入力
プロセス名 : 有給休暇の承認申請
一意の名前 : request_paid_vacation
ステップ 2. 入力条件の指定
無し
ステップ 3. 承認者項目と編集権限のプロパティの指定
割り当て先として使用するユーザー項目 : マネージャー
ステップ 4. 通知テンプレートの選択
無し
ステップ 5. 承認ページレイアウトに表示する項目の選択
選択済みの項目 : 勤怠管理名、所有者、出勤時間、コメント
ステップ 6. 申請者の指定
デフォルト
◯最終承認時のアクション
アクション : 項目自動更新
名前 : 有給承認
一意の名前 : approve_paid_vacation
更新する項目 : 勤怠管理: ステータス
新規項目値の指定 : 特定値: 有給休暇
設定→ユーザで"承認者の設定"セクションから"マネージャー"の指定を行ってください。
2.有給休暇フローの作成
◯リソース
レコードを作成するための変数を用意します。
1.リソース種別 : 変数
API 参照名 : new_attendance
データ型 : レコード
オブジェクト : 勤怠管理
出勤時間を格納するための変数を用意します。
2.リソース種別 : 数式
API 参照名 : paid_vacation_start_datetime
データ型 : 日付/時間
数式 : DATETIMEVALUE({!paid_vacation_date})
※paid_vacation_dateは、入力画面で使用している日付項目
退勤時間を格納するための変数を用意します。
3.リソース種別 : 数式
API 参照名 : paid_vacation_end_datetime
データ型 : 日付/時間
数式 : DATETIMEVALUE({!paid_vacation_date}) + 9/24
◯画面 (有給日の取得)
ユーザが有給希望日を入力します。
・コンポーネント
入力 : 日付
表示ラベル : 有給休暇希望日
API参照名 : paid_vacation_date
必須 : チェック
出力 : 表示テキスト
表示ラベル : コメント
API参照名 : comment
◯割り当て
"出勤"ボタンを押下した時刻を出勤時刻に格納します。
・{!new_attendance.StartTime__c}
次の文字列と一致する
{!paid_vacation_start_datetime}
・{!new_attendance.EndTime__c}
次の文字列と一致する
{!paid_vacation_end_datetime}
・{!new_attendance.Status__c}
次の文字列と一致する
有給(承認前)
・{!new_attendance.Employee__c}
次の文字列と一致する
{!$User.Id}
・{!new_attendance.Comment__c}
次の文字列と一致する
{!comment}
◯レコードを作成
"勤怠管理"オブジェクトのレコードを作成します。
◯画面 (挨拶)
表示テキストを配置して有給申請が完了したことをユーザに伝えます。
"有給休暇の申請を受け付けました。"
◯アクション (承認申請)
"有給休暇の承認申請"承認プロセスを呼び出します。
表示ラベル : 有給休暇の承認申請
API参照名 : request_paid_vacation
カスタムオブジェクトID : {!new_attendance.Id}
完成
フローと承認プロセスを組み合わせて、勤怠管理システムの利便性が向上しました。
次回は、ダッシュボードを活用して管理画面を実装します。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる④