勤怠管理システム作成の続きです。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる①
リストビューに"出勤"ボタンと"退勤"ボタンを追加します。
"出勤"ボタンを押下すると、現在時刻を出勤時刻に格納したレコードが作成されます。
"退勤"ボタンを押下すると、選択したレコードの退勤時刻を現在時刻に更新します。
1.出勤フローの作成
◯リソース
レコードを作成するための変数を用意します。
1.リソース種別 : 変数
API 参照名 : new_attendance
データ型 : レコード
オブジェクト : 勤怠管理
◯割り当て
"出勤"ボタンを押下した時刻を出勤時刻に格納します。
・{!new_attendance.StartTime__c}
次の文字列と一致する
{!$Flow.CurrentDateTime}
・{!new_attendance.Status__c}
次の文字列と一致する
リモートワーク
・{!new_attendance.Employee__c}
次の文字列と一致する
{!$User.Id}
◯レコードを作成
"勤怠管理"オブジェクトのレコードを作成します。
◯画面
表示テキストを配置して出勤処理が完了したことをユーザに伝えます。
"{!$User.LastName}さん、おはようございます。"
◯有効化
フローを保存して有効化します。
フローの表示ラベル : 出勤フロー
フローの API 参照名 : arriving_work_flow
2.退勤フローの作成
◯リソース
リストビューで選択されたレコードのIDを格納する変数を用意します。
1.リソース種別 : 変数
API 参照名 : ids
データ型 : テキスト
複数の値を許可 : チェック
入力で使用可能 : チェック
※"ids"は、リストビューで選択されたレコードのIDを格納する特別な変数
リストビューで選択されたレコード数を格納する変数を用意します。
2.リソース種別 : 変数
API 参照名 : count
データ型 : 数値
小数点の位置 : 0
◯割り当て
選択されたレコード数を"count"変数に格納します。
◯決定
選択されたレコードが1件であるか確認します。
1件でなければエラー画面を表示して処理を終了します。
◯画面 ([エラー]レコード選択)
ユーザにレコードを1件選択するよう促します。
◯ループ
"ids"変数からレコードIDを1件ずつ取得します。
◯レコードを取得
選択された"勤怠管理"オブジェクトのレコードを取得します。
◯割り当て
"退勤"ボタンを押下した時刻を退勤時刻に格納します。
・{!get_attendance.EndTime__c}
次の文字列と一致する
{!$Flow.CurrentDateTime}
・{!get_attendance.RestHours__c}
次の文字列と一致する
1
◯レコードを更新
"勤怠管理"オブジェクトのレコード情報を更新します。
◯画面 (挨拶)
表示テキストを配置して退勤処理が完了したことをユーザに伝えます。
"{!$User.LastName}さん、お疲れ様でした。"
◯有効化
フローを保存して有効化します。
フローの表示ラベル : 退勤フロー
フローの API 参照名 : leaving_work_flow
3.カスタムボタンの作成
"勤怠管理"オブジェクトの"出勤"ボタンと"退勤"ボタンを作成します。
オブジェクトマネージャ → "勤怠管理"オブジェクトから
"ボタン、リンク、アクション"を選択します。
"新規ボタンまたはリンク"ボタンを押下します。
◯"出勤"ボタン
表示ラベル : 出勤
名前 : arriving_work
表示種別 : リストボタン
チェックボックスの表示 : チェック
コンテンツソース : URL
差し込み項目 : /flow/arriving_work_flow?retURL=lightning/o/Attendance_Record__c/list?filterName=00BGC00000Rl1wq2AB
※/flow/"フローapi名"?retURL="リストビューのURL"
◯"退勤"ボタン
表示ラベル : 退勤
名前 : leaving_work
表示種別 : リストボタン
チェックボックスの表示 : チェック
コンテンツソース : URL
差し込み項目 : /flow/leaving_work_flow?retURL=lightning/o/Attendance_Record__c/list?filterName=00BGC00000Rl1wq2AB
※/flow/"フローapi名"?retURL="リストビューのURL"
4.カスタムボタンの表示
リストビューに"出勤"ボタンと"退勤"ボタンを表示します。
オブジェクトマネージャ → "勤怠管理"オブジェクトから
"リストビューボタンレイアウト"を選択します。
"リストビュー"レイアウトの"編集"ボタンを押下します。
※"リストビューボタンレイアウト"が見つからない場合は、
"勤怠管理"オブジェクトの"検索を許可"にチェックする
"カスタムボタン"セクションにて"選択したボタン"に"出勤"と"退勤"を追加します。
完成
フローとカスタムボタンを使用して、勤怠管理システムの利便性が向上しました。
次回は、フローと承認プロセスを組み合わせて"有給申請"ボタンを実装します。
簡易版勤怠管理システムを作ってみる③