はじめに
この記事はmyThings Developersについて、その特徴や同名のmyThingsアプリとの違いを紹介します。
myThings Developersとは
myThings Developersそのものに関しては、公式ドキュメントが用意されてますので、是非そちらをご覧ください。
myThings Developersは、さまざまなサービス、デバイスの APIを共通のI/Fで利用可能にしてくれるサービス連携プラットフォームです。
現在、Twitter、Facebook、Fitbit、BOCCOなど、さまざまのサービスやデバイスでAPIが提供されていますが、それらを使いこなそうとした場合、TwitterであればTwitterの、FitbitであればFitbitのAPIの使い方をそれぞれ学習する必要がありました。myThings Developersはそんな異なるルールで提供されるAPIの中継装置となり、共通のルールでAPIを利用可能にします。
このmyThings Developersを利用することで、さまざまなサービスと連携するIoTデバイスなどを簡単に開発することができます。連携可能なサービスは公式ページを確認してください
myThingsアプリとの違い
myThingsアプリは、WebサービスやIoTデバイスが持つ機能を自分で組み合わせて便利に使うことができるアプリです。詳しくはこちらをご覧ください。
このmyThingsアプリは日常の定型作業を簡単に自動化できるアプリでありながら、IDCFCloudというサービスと組み合わせて利用することで、IoTデバイスの開発にも活用することができました。
myThings DevelopersはそのIoTデバイスの開発に特化した開発者向けのサービスです。
myThings Developersを使うメリット
- サービス連携の開発負担・API学習コストを大幅に低減
- myThings Developers経由でしか利用できないAPIが利用可能
myThings Developersが提供する機能
myThings Developersが提供する主な機能は2つ
1. カスタムトリガー
2. カスタムアクション
カスタムトリガー
カスタムトリガーは、さまざまなサービスやデバイスのAPIを
共通のI/Fで呼び出す為の機能です。
myThings Developersでは、以下のような画面を提供しています。画面中央の「丸」に、連携させたいサービスのアイコンを左ペインからドラッグ・アンド・ドロップすることで、GUI上でサービス関連携を実現することができます。
カスタムトリガーとGmailを連携してみます。
1. 「左の丸」にカスタムトリガーのアイコンをセットします・・・①
2. 画面下部にカスタムトリガーのAPIエンドポイントが表示されます・・・②
3. 「右の丸」にGmailのアイコンをセットします・・・③
これで、②のAPIエンドポイントを呼び出すだけで、GmailのAPIを実行することができます。
更に右ペインでGmailのAPIをどのように使うか設定することができます。
このカスタムトリガーを中継装置に使うことで、さまざまなAPIを同じI/Fで利用可能にします。
カスタムアクション
カスタムアクションは、指定したサービスが指定した状態になったら Webhookさせることできる機能です。
ヤフー防災速報とカスタムアクションを連携してみます。
1. 「左の丸」にヤフー防災速報のアイコンをセットします・・・①
2. 右ペインでWebhookさせる条件を設定します・・・②
3. 「右の丸」にカスタムアクションのアイコンをセットします・・・③
これで、②の条件を満たした場合にWebhookが行われます。
このカスタムアクションを使うことで、Webhookに対応していないAPIをWebhookのように扱うことができ、今までは自前でポーリングを行っていたところをシンプルにすることができます。
最後に
これらの機能を実際に試せるようにチュートリアルが用意されていますので、是非そちらもご確認ください。