Redmine6.1.0をmacOSにインストールする方法
Redmine Advent Calendar 2025
今回の記事は下記の「Redmine Advent Calendar 2025」の12/5の記事として作成しました。
急に寒くなり今年も残り数日です。今年もRedmine Advent Calendarの時期になりました。Advent Calendarに参加してRedmine界隈を盛り上げていけたらと思っています。
インストール後のイメージ
最新のRedmineであるRedmine6.1.0をインストールしたので、その方法を整理します。
環境の説明
rubyは3.2.0(この環境の構築方法はこちらの記事を参考)
dbは「sqlite」を使用(「sqlite」は実用環境ではおすすめしませんが、テスト環境としての使用であれば簡単に環境構築できるメリットがあり、「sqlite」を使用。)
1 Redmineのダウンロードとインストール
下記のコマンドで/Users/xxx/redmine/redmine-6.1.0 にインストールします。
svn co http://svn.redmine.org/redmine/tags/6.1.0/ "/Users/xxx/redmine/redmine-6.1.0"
2 依存関係のインストール(bundle install)
下記の手順でbundle installをします。
# Bundler をインストール(まだの場合)
gem install bundler
# Redmineに必要なGemをインストール
bundle install --without development test
3 データベースの設定
データベーのス設定 (database.yml): SQLiteを使用するため、設定ファイルを編集します。
下記の手順でdatabase.yml.exampleをコピーしてdatabase.ymlを作ります。
cp config/database.yml.example config/database.yml
config/database.ymlを開き、productionセクションを以下のようにSQLite用に設定します。
production:
adapter: sqlite3
database: db/redmine.sqlite3
4 シークレットキーの生成
下記の手順でシークレットキーの生成 (secrets.yml)を行います。
これによってセッションやCookieなどに必要な暗号化キーを生成します。
bundle exec rake generate_secret_token
5 データベースの初期化
下記の手順でRedmineのテーブルと初期データをデータベースに投入します。
# データベースの構造を作成
bundle exec rake db:migrate RAILS_ENV=production
# デフォルトのデータを投入(日本語が必要なら LANG=ja を追加)
bundle exec rake redmine:load_default_data RAILS_ENV=production LANG=ja
6 Redmineの起動
Webサーバーを起動し、Redmineにアクセスします。
bundle exec rails server -e production
サーバーが起動したら、Webブラウザで http://localhost:3000 にアクセスします。
自分の環境ではすでに3000ポートを使っていたため、下記のコマンドで3001ポートでアクセスを受け付けるようにした。
bundle exec rails server -e production -p 3001
7 Redmineログイン
デフォルトのログイン情報は下記のとおりです。
ユーザー名: admin
パスワード: admin (ログイン後、パスワードを変更します。)
以上でRedmine6.1.0を使うことができます。
この記事の作成者の紹介
山崎進
- Redmine、Jquery、JavaScript,Rails、Ruby、SQL、VBA、RPAの開発を行なっています。
- 自動化、業務の効率化に高い関心があります。
- 下記の媒体で情報を発信しています。Redmineのプラグインの開発などに対応が可能ですので、お気軽にご連絡ください。
* Qiita:https://qiita.com/ankosoft
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* redmine.tokyoで講演多数
* Redmine Japan Vol.1 前夜祭、Redmine Japan Vol.3で講演
* https://ankosoft.co.jp/blog/
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