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インデックスやリンクの"はる"は「張る」か「貼る」なのか


はじめに

社内用のナレッジベースに"インデックスを張る"って書いたわけですが、"はる"という漢字は「張る」なのか「貼る」なのかと思って調べてみたわけです。

このような記事を今更書かなくても検索すればすぐに見つかりますが、そこをあえて書く。

過去記事でも言葉について書いていたりします。


漢字の意味


張る

もともとは、「とばり」(寝台の周囲に張り巡らす蚊帳のようなもの)引き延ばしてはる。

イメージとしてはピンと伸ばして固定する

例 足場のシートを張る


貼る

べったりとはりつける。へばりつく。

イメージとしては糊でくっつける

例 切手を貼る


常用漢字に新規採用

平成22年(2010年)の常用漢字表の改正で「貼」が追加されました。

それまでは常用漢字ではなかったため、ほとんどの新聞では「貼」が使われず代わりに「張」またはひらがなにして使用されていたようです。

コンピューター上のGUIの「ペースト」を和訳で「貼り付け」としたのは常用漢字を無視したことになります。

常用漢字といえば、function の和訳は「函数」でしたが当時は常用漢字でなかったため、「関数」になりました。数学者とかは本来の「函数」を使っていたりします。

関数の語源


どっちを使うのか

一般的には「張る」を使うのが正しいといえます。

インターネットはWorld Wide Webを略して「web」と言ったりします。 また「web」自身が単語で・織物・くもの巣・くもの巣状のものといった意味があります。世界に広がっているネットワークをくもの巣に例えているわけです。

蜘蛛(クモ)が巣を"はる"は、「張る」を使います。

よって、リンクをはるは「リンクを張る」となります。

では、「貼る」を使うのは正しくないのかというと用法によっては正しいです。

例えばブログなどを書いていて文章上にリンクを貼り付ける場合は、「リンクを貼る」となります。

コンピューター上のGUIを使用した作業上の説明をする場合、画面上に糊付けするイメージがありますから「貼る」を使用するのがいいでしょう。

データベースのインデックスも「インデックスを張る」となります。

先程のリンク同様にコンピューター上のGUIを使用した作業上の説明では「インデックスを貼る」を使用すればいいでしょう。


最後に

現代の人はコンピューター上のGUIの「ペースト」の和訳である「貼り付け」のイメージが強いので「貼る」を使用したくなるのですが「貼る」はそれほど用語として使用されません。

相場を張るや強情を張るなど「張」が使われますし、強いて言えば「レッテル貼り」が「貼」を使いますが、これはもともと商品に貼りつけるラベルのことをさす言葉で、レッテルはオランダ語(letter)からきています。

2010年の常用漢字表の改正でやっと追加されたのもコンピューターの普及の影響が大きいからでしょう。迷ったら「張る」を使用すればいい。