仕様書を書いていると「必須入力」というように「必須」という言葉をよく使ったり聞いたりします。
しかしながら、必須って学校で習った記憶がなく、しいていえば「必須科目」くらいを聞く程度だったします。
ふと、必須と必要の違いって何だろう? と早速検索してみました。
すると、同じ疑問をもたれた方がすでに質問されていて回答もついておりました。
「必要」と「必須」の違い???
ひっ‐す【必須】
(ヒッシュの慣用読み。ヒッスウとも) 必ず須いる(もちいる、と読みます)べきこと。必ずなくてはならないこと。「―の条件」「―科目」
ひつ‐よう【必要】‥エウ
(幕末・明治期につくられた語) 必ず要すること。欠くことのできないこと。なくてはならないこと。必用。必須。「―にせまられる」「―不可欠」
へー、必要って幕末・明治期につくられた語で新しい言葉だったんですね。
必須と必要は意味合い的には同じであるけれど、必須は「必要の中の必要」、必要だけどなくてもいい場合もあるので、そういう時は「必須」とはいわない。「必須>必要」
必須と必要を英訳でみると、必須は「must」で必要は「need」となっております。
さらに、必須って学校で習ってないなと思って調べてみると、【須】の漢字は実は2010年に29年ぶりに常用漢字が改訂されたことで初めて常用漢字となったのです。それまで常用漢字でなかったが為に、学生時代に習ってないわけです。
しかしながら、新聞協会では常用漢字以外にも新聞に用いることができる漢字を独自に39文字定めていて、その中に【須】は含まれていました。
http://www.taishukan.co.jp/kanji/qa02.html#Q0068
そうしないと、横須賀とは那須高原とかが使えないですからね。
新常用漢字で追加された129文字
茨城の「茨」・岡山や福岡の「岡」・埼玉の「埼」・大阪の「阪」・熊本の「熊」・鹿児島の「鹿」・栃木の「栃」・奈良の「奈」・山梨の「梨」・愛媛の「媛」・岐阜の「阜」も常用漢字となり、全都道府県名の漢字が常用漢字となりました。でも、今までなぜこれらの漢字が常用漢字でなかったのかにびっくり。
「須」という漢字の左側にある部首名を教えて下さい。
「彡」(さんづくり)というのは、もともと、模様を表す漢字です。
「形」「彩」「彫」「影」など、「彡」を部首に持つ漢字には、模様に関係する意味を持つものが多いのです。
一方、「須」は、もともと「あごひげ」を表す漢字です。
あごひげは顔に生えるものですから、もともと頭とか顔とかいう意味を持つ「頁」の部首に所属する、ということになるのです。