事前定義エージェント・ツールの利用
watsonx Orchestrateのカタログには多数のAgentやToolが登録されており、外部のアプリケーションとの接続の構成を行うことで、それらのAgentやToolを使用することができます。この記事では、Salesforceとの接続を構成するための手順を説明します。
アプリケーションの作成・設定
この記事では開発用環境を使用しています。
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Salesforceにアクセスします。
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左のメニューから アプリケーション > 外部クライアントアプリケーション > 外部クライアントアプリケーションマネージャーを選択します。左上の検索ボックスから検索することも可能です。
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新規外部クライアントアプリケーション をクリックし、アプリケーションの作成を行います。
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続いて、API(OAuth設定の有効化)を設定します。 OAuth有効化 にチェックを入れます。
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コールバックURLに "https://login.salesforce.com" を設定します。
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OAuth範囲には以下を選択します。
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以下の項目に対するチェックボックスはチェックを外します。
- サポートされる認証フローに Proof Key for Code Exchange (PKCE) 拡張を要求
- Web サーバーフローの秘密が必要
- 更新トークンフローの秘密が必要
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以下の項目に対するチェックボックスにチェックを入れます。「クライアントログイン情報フローの有効化を確認」といったポップアップが出た場合は、OKを選択します。
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以上の設定が完了したら、 作成 をクリックします。アプリケーションが作成されます。
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設定 タブに移動し、 OAuth設定を開きます。
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アプリケーション設定にある コンシューマー鍵と秘密 をクリックします。
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コンシューマー鍵 と コンシューマーの秘密 の値を確認します。後ほど、watsonx Orchestrateに登録します。
Connectionsの設定
watsonx Orchestrateに接続情報を設定します。
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watsonx Orchestrateにアクセスします。
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メニュー画面から 管理 > 接続 を選択します。
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接続の一覧から salesforce を探し、鉛筆マークをクリックします。この接続では、Ket Value型でチームで共有するタイプのクレデンシャルとして定義されています。
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それぞれの項目についてsalesforceのアプリケーションから値を取得し、入力します。
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入力後、 接続 をクリックし、 保存をクリックします。
これで構成は完了です。
(テスト)Opportunityリストの表示
カタログに登録されている CRM Management をテンプレートとしてAgentを作成します。
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検索欄にCRMと入力し、CRM Managementエージェントを選択します。
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右上の テンプレートを使用 をクリックし、エージェントを作成します。
まとめ
watsonx Orchestrateには様々なAgentやToolがカタログに登録されており、接続構成を設定することですぐに利用することが可能です。今回はSalesforceで行いましたが、他のアプリケーションについても同様に構成することで、すぐに使い始める事ができます。