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watsonx OrchestrateからSalesforceに接続してOpportunityのリストを表示してみる

Last updated at Posted at 2025-09-19

事前定義エージェント・ツールの利用

watsonx Orchestrateのカタログには多数のAgentやToolが登録されており、外部のアプリケーションとの接続の構成を行うことで、それらのAgentやToolを使用することができます。この記事では、Salesforceとの接続を構成するための手順を説明します。

アプリケーションの作成・設定

この記事では開発用環境を使用しています。

  1. Salesforceにアクセスします。

  2. 右上の 歯車 > 設定 を選択します。
    スクリーンショット 2025-08-25 15.06.14.png

  3. 左のメニューから アプリケーション > 外部クライアントアプリケーション > 設定を選択します。左上の検索ボックスから検索することも可能です。
    スクリーンショット 2025-10-02 17.50.07.png

  4. 接続アプリケーション内の 接続アプリケーションの作成を許可 をオンします。確認のポップアップが出た場合は、 有効化 を選択します。

  5. 新規接続アプリケーションをクリックします。
    スクリーンショット 2025-10-02 17.55.28.png

  6. アプリケーションマネージャーが開かれたら、基本情報に、接続アプリケーション名 / API参照名 / 取引先責任者メール を入力します。
    スクリーンショット 2025-10-02 17.59.16.png

  7. 続いて、API(OAuth設定の有効化)を設定します。 OAuth有効化 にチェックを入れます。

    • コールバックURLに "wxOの環境URL/mfe_connectors/api/v1/agentic/oauth/_callback" を設定します。

    • OAuth範囲には以下を選択します。

      • チャットボットサービスにアクセス(chatbot_api)
      • Salesforce APIプラットフォームにアクセス(sfap_api)
      • APIを使用してユーザーデータを管理(api)
      • いつでも要求を実行(refresh_token, offline_access)
        スクリーンショット 2025-10-02 18.06.47.png
    • 以下の項目に対するチェックボックスはチェックを外します。

      • サポートされる認証フローに Proof Key for Code Exchange (PKCE) 拡張を要求
      • Web サーバーフローの秘密が必要
      • 更新トークンフローの秘密が必要
    • 以下の項目に対するチェックボックスにチェックを入れます。

      • 認証コードおよびログイン情報フローを有効化
        スクリーンショット 2025-10-02 18.08.55.png
  8. 以上の設定が完了したら、 保存 をクリックします。「変更が有効になるまで最大 10 分かかる場合があります。親組織を削除すると、OAuth 設定が有効になっているすべての接続組織も削除されます。」と出た場合は、 次へ をクリックすると、接続アプリケーションが作成されます。

  9. 作成された接続アプリケーションの コンシューマーの詳細を管理 をクリックします。2段階認証が求められた場合は確認コードを入力します。
    スクリーンショット 2025-10-02 18.18.42.png

  10. コンシューマー鍵 と コンシューマーの秘密 の値を確認します。後ほど、watsonx Orchestrateに登録します。
    スクリーンショット 2025-10-02 18.22.28.png

Connectionsの設定

watsonx Orchestrateに接続情報を設定します。

  1. watsonx Orchestrateにアクセスします。
  2. メニュー画面から 管理 > 接続 を選択します。
  3. 接続の一覧から salesforce を探し、鉛筆マークをクリックします。この接続では、OAuth2を使用します。
  4. それぞれの項目についてsalesforceのアプリケーションから値を取得し、入力します。
    • Server Url:ログイン時のURL(https://~my.salesforce.com)
    • Token Url:Server URLの後ろに"/services/oauth2/token"をつける
    • Authorization URL:Server URLの後ろに"/services/oauth2/authorize"をつける
    • Client Id:コンシューマー鍵
    • Client Secret:コンシューマー秘密

スクリーンショット 2025-09-19 9.13.44.png

  1. 今回は チームの資格情報 を選択します。
  2. 入力後、 接続 をクリックし、 保存をクリックします。
    これで構成は完了です。

(テスト)Opportunityリストの表示

カタログに登録されている CRM Management をテンプレートとしてAgentを作成します。

  1. watsonx Orchestrateのメニュー画面からディスカバーを選択します。
    スクリーンショット 2025-09-19 9.19.20.png

  2. 検索欄にCRMと入力し、CRM Managementエージェントを選択します。

  3. 右上の テンプレートを使用 をクリックし、エージェントを作成します。

  4. プレビューチャットから、 オポチュニティーのリストを表示して と呼びかけます。
    スクリーンショット 2025-08-25 16.55.34.png

  5. リストの結果が返ってきました。
    スクリーンショット 2025-08-25 16.55.58.png

まとめ

watsonx Orchestrateには様々なAgentやToolがカタログに登録されており、接続構成を設定することですぐに利用することが可能です。今回はSalesforceで行いましたが、他のアプリケーションについても同様に構成することで、すぐに使い始める事ができます。

エラー対応

①接続に関するエラー
接続を完了後、チャットからツールを読んだ際に以下のようなエラーが出る場合は、Scope (optional) の欄に「api」と入力してください。

I have encountered an error calling the tool. Please try again ,Error Details: Error in Python tool execution: failed to update due to {'error': 'Object of type set is not JSON serializable'}
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