はじめに
前回はクラウドでデータ保護が必要な理由と実際にマーケットプレイスからCF(Cloud Formation)を起動するところまでをやりました。今回は動作のための準備とパラメーターの指定、構成までを一気にやります!
事前の準備
レジストレーションキーの登録に8.1.2ではS3バケットが必須です。一旦テンポラリのレジストレーションキーでもいいので VEMS(Veritas Entitlement Management System) からテンポラリのレジストレーションキーを取得し、準備しておきましょう。したがって以下のものが必要になります。
- キーペア
- S3バケット
- レジストレーションキー(テンポラリ可)
- ソフトウェアの評価キーまたはライセンスキー
VPCをはじめとする各種リソースはパラメーターを割り当てる際の選択で作るかどうか、既存のものを利用するかどうかが決まります。
キーペアの作成
キーペアを作ります。画面は最新だと変わっているかもしれません。
左ペインでキーペアを選びます。
中央ペインからキーを作ります。
キーペアに名前をつけます。
ローカルにファイルを保存するように求められます。
次にS3バケットを作成します。
S3バケットの作成
レジストレーションキーを格納するためのバケットを作成します。この手順は今後のバージョンでは不要になるかもしれません。
[バケットを作成する]を選びます。
[バケット名]と[リージョン名]を入れ、[作成]を選択します。
新しいバケットができました!
このバケットはまだ何もないので空です。
レジストレーションキーをアップロードします。
アップロードが完了しました。
このバケットにはこの後出てくるamilookup.zipと.templateファイルをアップロードする必要がありますが、後で説明します。
Cloud Formation
ここからが前回の次の画面です。デフォルトのまま進みます。
[テンプレートの指定]ペインで.templateファイルのパスが表示されています。
同じ場所にamilookup.zipがあります。これらのファイルを先ほどのS3バケットにアップしましょう。[次へ]を選択します。スタックを作成します。
スタックとはテンプレートから生成されるリソースの集合体です。スタックを削除すると紐づくリソースも消えます。テンプレートとスタックについては以下の記事がわかりやすいです。
CloudFormationでAWSリソースを自動構築
https://www.wakuwakubank.com/posts/489-aws-cloudformation/
スタックに名前をつけます。
ほとんどがデフォルトでパラメーターがセットされていますので、バケット名だけを入れます。
今回は新規なので下記のように作成していきます。
任意のドメイン名とボリュームサイズを指定します。ボリュームサイズはデフォルトが設定されています。
今回はVPCも同時に作成していきますので、CIDRブロックをそれぞれのサブネットに割り当てます。
SecureIPについては特に設定しない場合は 0.0.0.0/0 と入力しましょう。次にアプリケーションパラメーターを入力していきます。こんな感じです。
NetBackup 8.2 の場合
ちなみに8.2からのテンプレートではCRS(Cloud Recovery Server)を構成するためのパラメーターが用意されています。CRSは NetBackup のイメージシェアリング機能を使って仮想マシンのバックアップをAMI変換したり、リストアしたりするために使います。8.2ではこんな感じです。
S3のRegistrationKeysPathとしてバケット名を指定します。
スタックにタグをつけます。この手順は任意です。
スタックのアトリビュートを設定します。[次へ]を選択します。
内容を確認し、次に進みます。
そして最後にスタックを作成します。
おわりに
ここからスタックが作成できます。何気に長いですね!ただ、AWSのリソースやOSのリソース、インストールを最小限の権限で簡単に作れるのでその点は非常に魅力的です。次回はスタック作成の経過とエラーへの対処、構成確認の方法について解説します。
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