対象読者
- システム管理者
- 開発者
こんな困りごとはありませんか?
パスワードを忘れてしまったユーザが自分で変更せずに問い合わせてきて変更するように求められる!
そんな時はパスワードの セルフリセット です!
パスワードポリシー
Salesforceで設定できるパスワードポリシーには様々な設定項目があり企業のポリシーに合った設定を行うことができます。
設定可能なポリシーはセキュリティページを参照していただくとして、今回はパスワードポリシーの中にあるセルフリセットに関して書いていきたいと思います。
セルフリセット
これはユーザ自身がAPIを利用してパスワードを変更することを許可するかどうかの設定になります。
通常運用ではパスワードを忘れたユーザはログイン画面から再設定用のリンクをメール送信できるため利用することはないのですが、知っておくと意外と便利です。
開発者コンソールを起動
ユーザのIDを取得
開発者コンソールが起動したら下図①のQuery Editorに「select id, name from user」をコピペし②のExecuteを押下します。
すると実効結果が③のように表示されます。
Id列に表示せるのがユーザのIDとなりますので、変更したいユーザのIDを控えておきましょう。
setPassword APIでパスワードを変更
引き続き開発者コンソールから①のDebugを押下し、②のOpen Execute Anonymous Windowを押下後、表示される③のEnter Apex Code画面に「System.setPassword('取得したユーザーID', '変更後のパスワード');」を入力したら③のEcecuteを押下します。
これで対象のユーザのパスワードを変更することができます。
最後に
いかがだったでしょうか。
基本的にSalesforceのシステム管理者をされている人は画面からパスワードの再発行の通知ができるので利用する機会は余り無いと思いますが、個別にパスワードを指定されて依頼された場合や緊急でパスワードを変更したい場合等では利用できる機能だと思います。