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一人前のその先へ!!!一歩踏み出すためのエンジニアキャリアwhy型・how型という考え方

Last updated at Posted at 2022-12-19

この記事はモチベーションクラウドシリーズアドベントカレンダー2022の20日目の記事です。
(どうやら、去年も20日目に書いてたみたいですw去年書いたもう少し若手向けの記事はこちら

こんにちは!モチベーションクラウドシリーズの開発チームでエンジニアリングマネージャーをしている江上です。弊社開発チームは、新卒からエンジニアになったメンバーも多くおり、若手の成長が組織の成長を牽引しています。
4年前に内製化が始まり、当時新卒として配属されたメンバーも一人前と認められ、チームリーダーなどを任されるようになってきました。中途でジョインしてくれる人たちも、そのフェーズの人が多い気がします。そんな一人前を乗り越えたフェーズになるとこんなことがよく起きてる気がします。

  • 一人前と認められたことで、「あとは自力で頑張れ」って感じで放置され、教えてくれる人もいなくなった
  • 今までは、誰に聞いてもある程度答えてもらえていたが、だんだん課題に応じて聞く相手が変わってきた
  • チームリーダーとして、得意不得意に関わらず、様々なことをやらなければいけなくなり自信がなくなってきた・疲れた

この記事ではそんな「一人前にはなれたので、その先を目指す」フェーズにいる人たちに向けて、成長を加速するためのwhy型・how型という考え方を紹介しようと思います。自分の目指す先を決めたり、それを実現するための道筋を立てる上で少しでも参考になれば幸いです。

課題:リーダーは全てを求められる or リーダーじゃなければ求められない

もともと考えていたキャリアの階層構造
キャリアの階層構造
もともと、弊社では上記のような階層構造があることを前提に、輝かしい未来など将来キャリアの設計を行っていました。しかし、いよいよリーダーになろうという人が増えたことで、上記リーダー層においていくつか課題が見えてきました。
(弊社だと、why型の人が比較的多いので以下のようになりましたが、how型の人が多い組織だと課題も逆転してるかも)

  • リーダーとして期待をかけられると、なんでもできるスーパーマンを求められてしまう
  • プロジェクトやチームの管理が苦手な人には、一般的なリーダー像が当てはまらずに、周りが何を求めていいかが曖昧になり期待されにくい

どっちをとってもシンドイため、キャリアアップに対して消極的になってしまいます。また、成長を加速する上では周りのサポートも不可欠ですが、このままだと何をしたらいいのか?周りも迷ってしまいます。

リーダー層におけるwhy型とhow型という考え方

そこで、リーダー層にwhy型とhow型という考えを取り入れました。

why型・how型を取り入れた後のキャリアの階層構造
why型・how型を取り入れた後のキャリアの階層構造

why型の定義

項目 内容
特徴 「なんでやるのか?」を考える。プロダクト志向な人
保有すべきスキル 要件定義力、プロジェクトマネージメント力、フルサイクルにおける各フェーズへの理解
責任を持つこと チームの状態・プロセス 
やること プロジェクト管理・プロセス改善・要件定義書の作成・設計・実装・テスト など
その後のキャリア マネージャー / VPoE / 事業責任者 / テックリード / CTO など
後輩育成時の責任 ポータブルスキルの育成 ≧ 技術スキルの育成
かけられる期待 「なぜやるのか?」「事業インパクトは?」までを自ら思考して提案することができる

how型の定義

項目 内容
特徴 「どうやって実現するのか?」を考える。技術志向な人
保有すべきスキル 特定領域の技術理解、秀でた設計力・実装力
責任を持つこと システムの品質・可用性・生産性、その人にしか解けない課題の解決 
やること 設計・実装・テスト・アーキテクチャ・リファクタetc 
その後のキャリア スペシャリスト / CTO / テックリード など
後輩育成時の責任 技術スキルの育成 ≧ ポータブルスキルの育成
かけられる期待 「どうやると最高のシステムになるか?」「どうしたら最強か?」 を自ら思考して提案することができる。( 「なぜやる?」「事業インパクト?」はマネジャーやwhy型が伴走する)

why型とhow型に合わせて、責任や行動を変える

上記のように、why型・how型で求められる責任や行動は変わってきます。そうすると、自然と参加する会議や身につけるべきスキルや思考も分化していきます。

そこで、それぞれのタイプにむけて、弊社で行っている施策を以下に並べてみました。自分がどちらのタイプか?によって自社で参加すべき会議の精査や、スキルアップする上で考えるべき観点の参考にしていただければと思います。

why型に向けた施策

期待されるのは、なぜやるのか?を考え、チームを牽引して事業を成功させることです。
そのため、以下のようなことを実施・企画しています。

  • プロジェクトマネージメントの勉強会の実施
  • 要件定義の勉強会の実施
  • プロジェクト進捗の報告主体者への任命
  • 実施しているプロセス改善やチーム施策の共有

how型に向けた施策

期待されるのは、どうやるのか?を考え、個力を存分に使いながら、時にはチームを牽引し、その人にしか解けない課題を解決することで、事業の成功に貢献することです
そのため、以下のようなことを実施・企画しています。

  • プロダクトの技術課題の洗い出し
  • 取り入れたい技術・アーキテクチャの議論
  • 開発環境のアップデートに関する議論
  • 実施している技術的挑戦の共有

最後に

いかがだったでしょうか?why型・how型というのは、便宜上分けただけであり完全に2分されるものではないと思います。また、分けたからといって事業やチームの状態によっては結局両方やらないといけないケースもあると思います。ただ、自分がどっちに近いのか?どっちもできるのか?を知ることで、適切に周りの期待を調整したり、誰かに頼るきっかけになるといいなと思っています。
それでは、良い開発人生を!

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