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RD ライセンス サーバーの移行をする方法

Last updated at Posted at 2021-09-05

今回の記事では RD ライセンス サーバーの役割を別のサーバーに移行する方法についてまとめます。

概要

大きく分けて

手順 1 移行先サーバーに RD ライセンス サーバーの役割を追加
手順 2 ライセンス サーバーの移行
手順 3 ライセンス サーバーの指定しなおし

の3つの手順を実施することになります。

本記事の前提条件

今回の前提は移行元の RD ライセンス サーバーが問題なく動作している状況での移行を想定しています。
また RD ライセンス サーバーがインターネットに接続できる環境での手順となります。
オフラインの場合には[手順 2 ライセンス サーバーの移行]の際にクリアリングハウスに連絡する手順で実施いただければ問題ないかとは思いますが私自身は経験がありません。

なお作業途中でライセンス コードの入力を求められますので、ライセンスの証書を用意いただくなど、コードの確認ができる状態にしておく必要性があります。

なお今回は下記の環境で RDCB1 から RDSH1 に移行する手順で実施しています。

Windows Server 2019 で RDS(リモート デスクトップ) 環境をサーバー マネージャーを使用して構築する手順 - Qiita

手順 1 移行先サーバーに RD ライセンス サーバーの役割を追加

下記リンクの

(1) RD ライセンス サーバーの追加
(2) ライセンス サーバーのアクティブ化
および
(3) ライセンス(CAL)のインストールの[補足]
を実施をします。

RD ライセンス サーバーを追加しCALをインストールする方法 - Qiita
役割の追加と Terminal Server license serversへの追加だけですので工数はかからないです。

手順 2 ライセンス サーバーの移行

念のため作業前に各々のサーバーの RD ライセンス マネージャの状態を確認しておきましょう。

作業前の移行元(RDCB1)の RD ライセンス マネージャの表示は下記です。
RDCB1_020.png

作業前の移行先(RDSH1)の RD ライセンス マネージャの表示は下記です。
RDSH1_012-0.png

作業前ですので CAL は移行元の RDCB1 に存在していることがわかります。

以下は移行先サーバーでの作業となります。

  1. 移行先サーバー(RDSH1)にて[スタート]ボタン - [Windows システム ツール] - [リモート デスクトップ ライセンス マネージャ]の順にクリックします。
  2. 移行先の RD ライセンス サーバー名を右クリックし[ライセンスの管理]をクリックします。
    RDSH1_002.png
  3. [ライセンスの管理ウィザードの開始]画面が表示されましたら、[次へ]をクリックします。
    RDSH1_003.png
  4. [操作の選択]画面が表示されましたら、[別のライセンス サーバーからこのライセンス サーバーにライセンスを移行する]が選択されていることを確認します。
    RDSH1_004.png
  5. [ライセンスの移行の理由を選択してください]欄で[ソース ライセンス サーバーをこのライセンス サーバーに置き換えます]を選択し、[次へ]をクリックします。
    RDSH1_006.png
  6. [ソース ライセンス サーバー情報]画面が表示されましたら、[ソース ライセンス サーバー名または IP アドレス]欄に移行元のサーバー名または IP アドレスを入力し、[次へ]をクリックします。
    RDSH1_006-1.png
  7. [ライセンス プログラム]画面が表示されましたら、[ライセンス プログラム]欄で移行元 RD ライセンス サーバーにインストールしている CAL を選択し、[次へ]をクリックします。

RDSH1_007.png
8. [ライセンス コード]画面が表示されましたら、移行するライセンスのコードを入力し[追加]をクリックします。
RDSH1_008.png
9. [入力したライセンス コード]欄にライセンスコードが追加されたことを確認の上、[次へ]をクリックします。
RDSH1_009.png
10. [ライセンスの管理ウィザードの完了]画面が表示されましたら、[完了]をクリックします。
RDSH1_011.png
11. ライセンスの移行ができたことを RD ライセンス マネージャーで確認します。

作業後の移行元(RDCB1)の RD ライセンス マネージャの表示は下記です。
RDCB1_021.png

作業後の移行先(RDSH1)の RD ライセンス マネージャの表示は下記です。
RDSH1_012.png

作業後は CAL が移行先の RDSH1 に存在しています。

手順 3 ライセンス サーバーの指定しなおし

上記の手順を実施してもライセンス サーバーの指定までを自動でしてくれるような仕組みにはなっていません。
その為下記リンクの
(4) RD ライセンス サーバーの指定
を実施します。

RD ライセンス サーバーを追加しCALをインストールする方法 - Qiita

こちらを実施しないと、ライセンスの発行が適切にできなくなりますので忘れずに実施しましょう。

補足 その1 実施できる回数

上記の手順を繰り返せば CAL の移動は簡単にできるのですが、どうやら移行できる回数に制限があるようで
一定回数実施するとエラーが発生して移行できなくなります。
その際にはクリアリングハウスに連絡いただければ対応いただけるものと思われます。

補足 その2 前提条件と異なり移行元サーバーが動作をしていない場合

前提条件とは異なり移行元のサーバーが動作をしていない場合、下記手順で移行が可能です。

  1. [手順 2 ライセンス サーバーの移行]の手順4 までを実施します。
  2. [ライセンスの移行の理由を選択してください]欄で[ソース ライセンス サーバーは機能していません]を選択し、[次へ]をクリックします。
    RDSH1_013.png
  3. [以前のライセンス サーバーを接続しないための同意]画面が表示されましたら、[移行中の同じライセンスがある、ライセンス サーバーとして、ソース ライセンス サーバーを使用を継続しないことに同意します。・・・]にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。
    RDSH1_014-1.png
  4. [手順 2 ライセンス サーバーの移行]の手順7 以降を実施します。

なおこの手順を実施した場合、移行元 サーバーには何も手を付けられておらず移行元にライセンスは残ったままの状態となっています。
重複して使用してライセンス違反をしている状態にならないようにご注意ください。

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