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RD ライセンス サーバーを追加しCALをインストールする方法

Last updated at Posted at 2021-08-02

RD ライセンス サーバーを追加しCALをインストールする方法についての記事です。

本記事は RD ライセンス サーバーがインターネット接続ができる前提での手順となっています。
RD ライセンス サーバーがインターネット接続できない場合には本記事と合わせて下記を参照してください。

概要

前回 Windows Server 2019 で RDS(リモート デスクトップ) 環境をサーバー マネージャーを使用して構築する手順
にて構築した環境に RD ライセンス サーバーを追加します。

大まかな流れ

大まかな流れは

(1) RD ライセンス サーバーの追加

(2) ライセンス サーバーのアクティブ化

(3) ライセンス(CAL)のインストール

(4) RD ライセンス サーバーの指定

の4項目を実施することとなります。

今回の構成ではいずれの作業も RDCB 上で実施します。

(1) RD ライセンス サーバーの追加

(1)及び(2)の手順のMicrosoft オフィシャル情報としては下記になります。

リモート デスクトップ サービス ライセンス サーバーをアクティブ化する | Microsoft Docs

<手順>

  1. サーバー マネージャーを起動します。

  2. [役割と機能の追加]をクリックします。
    P1_001.png

  3. 「開始する前に」画面が表示されましたら、[次へ]をクリックします。
    P1_002.png

  4. 「インストールの種類の選択」画面が表示されましたら、[役割ベースまたは機能ベースのインストール]を選択し、 [次へ] をクリックします。
    P1_003.png

  5. 「対象サーバーの選択」画面が表示されましたら、RD ライセンス サーバにするサーバを選択し [次へ] をクリックします。
    P1_004.png

  6. 「サーバーの役割の選択」画面が表示されましたら

    [リモート デスクトップ サービス] > [リモート デスクトップ ライセンス]

    にチェックを入れます。
    P1_005.png

  7. 「リモート デスクトップ ライセンス に必要な機能を追加しますか?」画面が表示されましたら、[管理ツールを含める(存在する場合)]にチェックがついていることを確認の上、[機能の追加]をクリックします。
    P1_006.png

  8. 「サーバーの役割の選択」画面に戻りましたら、[次へ]をクリックします。
    P1_007.png

  9. 「機能の選択」画面が表示されましたら

    [リモート サーバー管理ツール] > [役割管理ツール] > [リモート デスクトップ サービス ツール] > [リモート デスクトップ ライセンス診断機能ツール]

    にチェックを入れ[次へ]をクリックします。
    P1_008.png

  10. 「インストール」 オプションの確認」画面が表示されましたら、[インストール]をクリックします。
    P1_009.png

  11. インストールが完了しましたら[閉じる]をクリックします。
    P1_010.png

  12. サーバー マネージャーの[リモート デスクトップ サービス]をクリックします。
    P1_001a.png

  13. "展開のサーバー"欄右側の[タスク]をクリックし [RD ライセンス サーバーの追加]をクリックします。
    P1_103.png

  14. ”サーバー プール”欄で RD ライセンス を追加するサーバーを選択し右三角ボタンをクリックします。
    RDCB1_020.png

  15. "選択済み”欄に RD ライセンス を追加するサーバーが追加されましたら、[次へ]をクリックします。
    RDCB1_021.png

  16. 「選択内容の確認」画面が表示されましたら、[追加]をクリックします。
    RDCB1_022.png

  17. 「進行状況の表示」画面が表示されます。[成功]が表示されましたら[閉じる]をクリックします。
    RDCB1_023.png

  18. "展開サーバー”欄に RD ライセンス ライセンス が追加されたことを確認します。
    P1_104.png

(2) ライセンス サーバーのアクティブ化

続けてライセンスサーバーのアクティブ化を実施します。

今回は対象サーバーがインターネット接続をできる環境の手順です。
後日インターネット接続ができない場合の手順を追加予定です。

2021 年 8 月 9 日 インターネット接続できない場合の手順の記事を作成しました。

<手順>

  1. [スタート]ボタン > [Windows 管理ツール] > [リモート デスクトップ ライセンス マネージャ]の順にクリックします。

  2. 「ユーザー アカウント制御」画面が表示されましたら、[はい]をクリックします。

  3. [ライセンス サーバー名]を右クリックし、[サーバーのアクティブ化]をクリックします。
    P1_011.png

  4. 「サーバーのアクティブ化ウィザードの開始」画面が表示されましたら、[次へ]をクリックします。
    P1_012.png

  5. 「接続方法」画面が表示されましたら
    "接続方法”欄が[自動接続(推奨)]となっていることを確認の上、[次へ]をクリックします。
    P1_013.png

  6. 「会社についての情報 要求された会社の情報を入力してください。」画面が表示されましたら必要な情報を入力し、[次へ]をクリックします。
    ※ "姓"、"名"、"国または地域"、"会社”の4項目すべての入力が必要です。
    P1_014.png

  7. 「会社についての情報 このオプションの情報を入力してください。」画面が表示されましたら各項目を入力の上、[次へ]をクリックします。
    ※ 本項目は入力をしなくても進むことができます。
    P1_015.png

  8. 「サーバーのアクティブ化ウィザードの完了」画面が表示されましたらアクティブ化は完了です。
    P1_016.png

続けてライセンス(CAL)のインストールを実施します。

(3) ライセンス(CAL)のインストール

Microsoft オフィシャル情報としては下記になります。

RDS クライアント アクセス ライセンスをインストールする | Microsoft Docs

<手順>

  1. (2) ライセンス サーバーのアクティブ化の手順で表示された「サーバーのアクティブ化ウィザードの完了」画面で[ライセンスのインストール ウィザードを開始する]にチェックがついていることを確認の上、[次へ]をクリックします。
    P1_016a.png

  2. 「ライセンスのインストール ウィザードの開始」画面が表示されましたら、[次へ]をクリックします。
    P1_017.png

  3. 「ライセンス プログラム」画面が表示されましたら"ライセンス プログラム”欄で用意しているライセンス プログラムを選択の上、[次へ]をクリックします。
    ※ どのライセンス プログラムか不明な場合、ライセンス プログラムを変更すると"例”欄の表記が代わりますので用意している証書などと一致する形式のものを選択します。
    P1_018.png

  4. 「ライセンス コード」画面が表示されましたらライセンス コードを入力し、[追加]をクリックします。
    P1_019.png

  5. "入力したライセンス コード”欄にライセンス コードが追加されたことを確認の上、[次へ]をクリックします。
    P1_020.png

  6. 「ライセンスのインストール ウィザードの完了」画面が表示されましたら、[完了]をクリックします。
    P1_021.png

  7. 「RD ライセンス マネージャー」画面で

[すべてのサーバー] > [ライセンス サーバー名]

の順にクリックしライセンスがインストールされていることを確認します。
P1_022.png

[補足]
今回の検証では接続ユーザー数 CAL をインストールしています。
接続ユーザー数 CAL の発行の追跡には RD ライセンス サーバーが Terminal Server license servers グループに所属している必要性があります。

ここまでの作業では RD ライセンス サーバーのコンピューターアカウントが Terminal Server license servers グループに所属していませんので追加する作業を実施しておきます。

  1. [RD ライセンス マネージャー]を起動します。

  2. 右ペインのライセンス サーバー名を右クリックし、[構成の確認]をクリックします。
    P1_023.png

  3. 「ライセンス サーバー名の構成」画面が表示されましたら、[グループに追加]をクリックします。
    P1_024.png

  4. [このライセンス サーバーのコンピューター アカウントを・・・]のダイアログが表示されましたら、[続行]をクリックします。
    P1_025.png

  5. 資格情報の入力画面が表示された場合には、資格情報を入力し [OK] をクリックします。
    ※Domain Admins の権限が必要です。
    P1_026.png

  6. [ライセンス サーバー *** のコンピューター アカウントが・・・]のダイアログが表示されましたら、 [OK] をクリックします。
    P1_027.png

  7. 上記で Terminal Server license servers グループへの所属が完了になりますので開いている画面を閉じます。
    P1_028.png

(4) RD ライセンス サーバーの指定

よくありがちなパターンとして(3)まででライセンス サーバー 構築おわったー
と勘違いしてしまうパターンですが、もう少々作業が残っています。忘れずに実施しておきましょう。

本作業のMicrosoft オフィシャル情報としては下記になります。

RD ライセンス サーバーが利用できないので、RDS に接続できない - Windows Server | Microsoft Docs

※[ RD 接続ブローカーの役割を含む RDS 展開のライセンスを構成する]が該当します。

<手順>
1. サーバー マネージャーを起動します。

  1. 左ペインの[リモート デスクトップ サービス]をクリックします。
    P1_001a.png

  2. "展開の概要”欄の右側の[タスク]をクリックし、[展開のプロパティの編集]をクリックします。
    P1_029.png

  3. 「展開の構成」画面が表示されましたら、[RD ライセンス]をクリックします。
    RDCB1_014.png

  4. "リモート デスクトップ ライセンス モードを選択します"欄でインストールを行ったライセンスの種類を選択します。
    RDCB1_015.png

  5. "ライセンス サーバーを指定して、[追加]をクリックしてください"欄にライセンス サーバーの FQDN を入力し追加をクリックします。
    ※ ライセンス サーバーの IP アドレスを指定しても問題はありませんが、IP アドレスが何らかの理由で変更された場合指定し直しが必要となります。
    その為 RD ライセンス サーバーの FQDN で指定することをおすすめします。
    RDCB1_017.png

  6. 下部にライセンス サーバーが追加されたことを確認し、[OK] をクリックします。
    RDCB1_018.png

上記でライセンス サーバーの指定され RD ライセンス サーバーを構成する一連の作業が完了となります。

[補足]
今回利用している Windows Server 2019 並びに Windows Server 2012 / 2012 R2の場合はグループ ポリシーでライセンス サーバーを指定しても問題なく動作します。
しかしながら Windows Server 2016 ではグループ ポリシーでライセンス サーバーを指定した場合正常に指定されないという謎現象が出ます。
その為グループ ポリシーでなくサーバー マネージャーで指定することをおすすめします。

Microsoft社の RD ライセンス サーバー関連の BLOG

Microsoft社の公式情報以外で役に立つBLOGは下記です。

RDS (TS) CAL について

RD セッション ホスト サーバー とRD ライセンス サーバーの内部動作を知る

エラー "リモート デスクトップ ライセンス モードが構成されていません" について

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