壊れたPCの活用方法
皆さんは壊れたPCをどうしていますか?大体の方であれば修理に出したり、PCの使用年数が結構経っていれば新しく買う方もいるかと思います。
壊れて使わなくなったPCをモバイルモニターやディスプレイにして再利用する方法を紹介していきたいと思います。
この記事は準備編です。計画編をみたい方はこちらのリンクからアクセスできます。
初めて挑戦する方でも確実にできるように一つひとつ確認していきましょう。
〜前回の振り返り〜
必要なものを確認
1.壊れている又は使わないノートパソコン
2.LCDコントロール基盤
3.電源アダプタ
4.精密ドライバー
ノートパソコンの紹介
今回モニター化を行うノートパソコンは「ThinkPad X240」です。作業時の注意点
作業に取り掛かる前のBIOSの設定変更。作業中の短絡(ショート)する可能性を下げてくれます。今回の作業は比較的問題はありませんが念のためです。液晶を取り出す作業
ThinkPad X240の場合は液晶カバーがプラスチックの爪でとまっているだけだったので、簡単にパネルを取り外すことができました。 機種によってはここでプラスドライバーが必要になるかもしれません。部品が細かいので無くさないようにと怪我に気をつけましょう。液晶の型番確認
LCDコントロール基盤を注文するときに必要な作業です。 液晶の型番は、液晶パネルの裏側に貼ってあるのでそこを確認しましょう。型番が確認できたら「Panelook.com」で液晶パネルの詳細を確認します。Panelook.com
サイトの検索欄で型番を入力します。
このThinkPadの液晶の型番は「HB125WX1-200」なのでこちらを検索します。
確認する事項は以下の4つです。 1.Panel Size (モニターサイズ) 2.Resolution (画面解像度) 3.Lamp Type (照明のタイプ) 4.Signal Interface (接続のピン数)
ここからは準備(購入)編です
LCDコントロール基盤の注文
Panelook.comのページより「ThinkPad X240」を検索しました。
このパソコンの各ステータスは
1.Panel Size (モニターサイズ)"12.5"
2.Resolution (画面解像度)"1366(RGB)×768, WXGA 125PPI"
3.Lamp Type (照明のタイプ)"9S3P WLED , 15K hours , With LED Driver"
4.Signal Interface (接続のピン数)"eDP (1 Lane) , RBR (1.62G/lane) , 30 pins Connector"
LCDコントローラ基盤ですが専用の基盤を入れるケースもあったので、きれいに収納したい方は合わせて注文しても良いかもしれません。私はケースを自作してみたいので買わないことにしました。
電源供給ケーブルの注文
持ち運びできるようにUSBの昇圧ケーブルにしました。
これならモバイルバッテリーがあればどこでも使えるからです。
LCDコントロール基盤の規格に合った電源アダプタを選択しましょう。
昇圧ケーブルとは
昇圧ケーブルには、昇圧型DC-DCコンバータが内蔵されています。この昇圧型DC-DCコンバータに電流が流れている状態からスイッチをOFFにすることで発生する高電圧を利用して昇圧させています。スイッチのONとOFFを高速に切り替えることで、元々流している電圧よりも高い電圧を作り出すことができます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次投稿では実際に組み立てをしていきたいと思います。ぜひチェックしてみてください。
補足
昇圧ケーブルの仕組み
電圧を昇圧させるにはコイルの性質を利用します。コイルには急激な電流の変化が生じると、変化前の状態を維持しようとする力が働きます。
電気が流れていない状態からコイルに電流を流すと、電流を流させまいとしてエネルギーを蓄積して一定以上の電気は流れない性質があります。逆に電気が流れないようになると、それまで蓄積していたエネルギーを放出して元々入力されていた電気以上の電圧で電気を流す動きをします。これが昇圧ケーブルの仕組みです。
LCDコントローラ基盤とは
LCDコントローラ基盤は、液晶ディスプレイの制御に必要な回路が搭載された基盤です。液晶ディスプレイは、液晶素子に電気信号を与えることで画像を表示するため、LCDコントローラ基盤は液晶素子の電気信号を生成し、表示するための制御回路を含んでいます。 LCDコントローラ基盤には、ディスプレイの解像度、表示色数、表示方法(表示方式)、ディスプレイの種類(TFT、STN、TNなど)に応じたコントローラが使われます。また、LCDコントローラ基盤には、ディスプレイの信号入力(VGA、HDMI、DVIなど)に対応した入力端子が備わっていることが一般的で、液晶ディスプレイの制御に必要な要素が集約された重要な部品であり、様々な電子機器の中で広く利用されています。