API Connect v10.0.8 LTSについて
API Connectは、2024年6月に新しいLTS v10.0.8をリリースしました。以前のLTS v10.0.5からv10.0.6、v10.0.7というCDリリースが提供されていましたが、これらで提供された機能を取り込む形で新しいLTS v10.0.8がリリースされています。現時点でv10.0.8.1がリリースされており新機能はこちらで確認できます。
新しい機能としては以下のようなものが提供されています。
- APIガバナンス
- APIディスカバリー
- AIゲートウェイ機能(v10.0.8.1から)
- Async APIの作成、インポート
- コンシューマー・カタログ
- などなど
この記事では、その中でもコンシューマー・カタログについて紹介します。
コンシュマー・カタログとは?
コンシューマー・カタログは、API利用者が公開されているAPIの確認、APIを利用するアプリケーション管理、サブスクライブ、テストするための簡易的なWebポータルです。コンシューマー・カタログは、使用するリソースが少なく、素早く基本的なAPI情報へのアクセスを提供します。
コンシューマー・カタログは、基本機能のみで十分な小規模なAPIカタログや社内ユーザーに適しています。
コンシューマー・カタログでは、組織名の変更や新しいメンバーの招待などのコンシューマー組織管理機能がなく、見た目のカスタマイズ等ができない制約があります。その他の制約事項はこちらに情報があります。
コンシューマー・カタログの設定
コンシューマー・カタログは全てのカタログでデフォルトでONに設定されており、APIマネージャーのカタログ設定から、URLを確認することができます。コンシューマー・カタログをOFFにすることも可能です。
左メニューの「管理」から該当するカタログを選択します。
「カタログ設定」タブをクリックし、「ポータル」を選択すると、コンシューマー・カタログのURLを確認できます。
コンシュマー・カタログを確認してみる
URLからコンシューマー・カタログにアクセスができます。
トップページは非常にシンプルな見た目で、カタログに登録されている製品を確認できます。サインインが必要とのメッセージも確認できます。
サインインすると、APIを利用するアプリケーションを作成でき、APIキーの発行、確認ができます。
アプリケーション作成後は、API利用に必要なサブスクライブができるようになります。
まとめ
API Connect最新のv10.0.8LTSで追加されたコンシューマー・カタログをご紹介しました。簡易的な開発者ポータルですが、API確認、APIキー発行、テストといったポータル機能に必要な機能は提供しています。
基本機能のみで十分というときに使える機能です。