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#19 Rook、PostgreSQLのexporterを追加してみる

Last updated at Posted at 2018-12-21

本記事はPostgreSQL on Kubernetes Advent Calendar 2018の19日目です。
昨日は「モニタリング(Prometheus、Grafana)を追加してみる」ということで、PostgreSQL on Kubernetesの環境にPrometheusとGrafanaの追加をしてみました。

正直、今回はかなり苦戦しています。
PrometheusのNamespaceまたがりでの監視は色々事例があるのですが、やってみると中々上手くいかないものですね。

TL;DR

  • 今日は失敗事例。
  • PrometheusのNamespaceではまってます

Rook/Cephのモニタリングを追加する

RookではCephのモニタリングも意識しており、githubにもmonitoringのディレクトリが用意されています。

基本的にはこのmonitoringディレクトリからPrometheusオペレータを作って、Prometheus自身を立ち上げればよいのですが、そこまでは#18で完了しています。ですので、今回は既存のPrometheusオペレータを使って、

  • Rook/CephのServiceMonitorを追加する。
  • PostgreSQLのexporterとそれを取り込むServiceMonitorを追加する。

をやってみようと思います。

ServiceMonitorを追加する

rookのgituhubにあるServiceMonitorはこちらになりますが、これを前回構築したPrometheus用に書き換えます。

rook-service-monitor.yaml
apiVersion: monitoring.coreos.com/v1
kind: ServiceMonitor
metadata:
  name: pg-rook-ceph-mgr
  namespace: monitoring
  labels:
    prometheus: pg
    app: rook-ceph-mgr
spec:
  namespaceSelector:
    matchNames:
      - rook-ceph
  selector:
    matchLabels:
      app: rook-ceph-mgr
      rook_cluster: rook-ceph
  endpoints:
  - port: http-metrics
    path: /metrics
    interval: 5s

意図としては以下となります。

  • ServiceMonitorのpg-rook-ceph-mgrはPrometheusと同じNamespace:monitoringとする。
  • spec以下はrook-ceph-mgrのポッド配置とあわせて、Namespace:rook-cephとする。

Prometheusに上手く連携されない

しかし、この状態でPrometheusのUIから確認すると、以下のようになっていました。

  • Service Discoveryでpg-rook-ceph-mgrは1つ見つかっている状態。
  • Targetsで見るとrook-ceph-mgrはstate:DOWNになっている。

Endpointは http://<ポッドIP>:9283/metrics となっており、問題がないように見えますし、curlコマンドでもmetricsは取れました。

いろいろと調べると、PrometheusのgithubにNamespaceに関するIssueは沢山あり、このようなドキュメントもあります。しかし、現状でNamespace追加の具体的方法が分かっていません。

仕方なくPrometheus側のNamespaceを変更する

こちらの記事にあるように、ClusterRoleで解決できそうな気がしていましたし色々試しましたが、、、中々上手くいきませんでした。

問題解決のためにNamespaceを変更してみました。
まず、昨日インストールした環境をhelm delete --purgeで削除します。

そして、Namespaceを変更して再度インストールします。

Namespaceを変更して再度helm install
$ helm install coreos/prometheus-operator --name pg-op --namespace rook-ceph -f prometheus-operator-value.yaml

$ helm install coreos/kube-prometheus --name pg --namespace rook-ceph -f kube-prometheus-value.yaml

# 結果はこうなる
$ helm ls
NAME            REVISION        UPDATED                         STATUS          CHART                                   APP VERSION     NAMESPACE
pg              1               Fri Dec 21 14:36:23 2018        DEPLOYED        kube-prometheus-0.0.105                                 rook-ceph
pg-op           1               Fri Dec 21 14:33:39 2018        DEPLOYED        prometheus-operator-0.0.29              0.20.0          rook-ceph

この状態でPrometheusのTargetsもState:UPとなりました。Namespaceの問題であるのは確定のようです。

Rook/CephのGrafanaダッシュボードをインポート

ここまで来るとGrafana側の設定は簡単です。
昨日作成したGrafanaにCephのダッシュボードを追加していきます。こちらを参考にして下さい。

現在はCephのCluster・Pool・OSDと3つのダッシュボードがあります。例えば、Clusterのダッシュボードは以下のようになります。
image.png

PostgreSQLのモニタリングを追加する

PostgreSQLにもPrometheus用のexporterがあります。こちらにhelmのチャートがありますので、これを使ってみましょう。

prometheus-postgres-exporterのインストール

こちらもHelmを使ってインストールします。
同様にNamespaceの問題があるのですが、一旦PostgreSQLを構築してあるDefault向けにインストールします。

prometheus-postgres-exporterのインストール
$helm install --name pg-postgres --set serviceAccount.name=postgres  stable/prometheus-postgres-exporter -f pg-rook-sf-exporter-value.yaml

$ kubectl apply -f pg-rook-sf-exporter-monitor.yaml

しかし、こちらもRook/Cephと同じ問題にあたりました。

  • Service Discoveryでpg-postgres-exporterは1つ見つかっている状態。
  • Targetsで見るとpg-postgres-prometheus-postgres-exporterはstate:DOWNになっている。

先ほどのPrometheusのドキュメントでは、

By default the Prometheus server is limited to the three namespaces it requires: default, kube-system and the namespace you configure the stack to run in via $._config.namespace

と書いてあったので、defaultは大丈夫だと思っていたのですがダメでした。ここを突破できればGrafanaは簡単だと思うのですが、今日は断念します。

まとめ

残念ながら、想定していた形ではPrometheusのモニタリングが出来ていません。実はKubernetesと良く一緒に利用されるツールということでPrometheus+Grafanaだけでなく、ElasticSearch+Kibanaの組み合わせも試してみようと思っていましたが、そんなに簡単ではありませんね。

もう少し勉強して再戦したいと思います。
よろしくお願いします。

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