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#10 PGConf.Asia 2018の紹介

Last updated at Posted at 2018-12-09

本記事はPostgreSQL on Kubernetes Advent Calendar 2018の10日目です。
昨日は「PostgreSQL on k8sで障害テスト(3) ポッド」ということで、PostgreSQL on Kubernetesの構成でポッド障害時の動きをテストしてみました。

技術検証記事を毎日投稿するのはほんと大変ですね。
細かな点も「あれ?」と思ったら、実機で確認してから投稿したくなりますし、分量もどんどん増えていくし。。

だから、というわけではないのですが、今日は検証とは違った話をしたいと思います。PostgreSQLのカンファレンス開催状況についてです。

TL;DR

  • PGConf.Asia 2018に登壇します!
  • CFP出してから準備始めたのはありなのか?
  • 他にもPostgreSQLを扱うカンファレンスは色々あるよ。

海外のPostgreSQLカンファレンス

国際的なPostgreSQLのカンファレンスは数多く行われており、私も参加したことはないのですが、Postgres ConferencePGConが大きなもののようです。

ヨーロッパ圏でも大きなカンファレンス:PGConf.EUが行われており、今年2018年は日本から海外さんが参加していたとのことでした。レポートがこちらにあるのですが、これだけの規模の中、プレゼンを行えるのは本当に素晴らしいですね!

PGConf.Asia 2018とは

PGConf.Asia 2018はアジア圏最大級を謳うPostgreSQLイベントです。今回はこのAdvent Calenderと同じテーマ、PostgreSQL on Kubernetesのセッションで私も登壇することになりました。

3日間かけて行われ、

  • 1日目がPostgreSQL開発者向けのアンカンファレンス、これから使ってみたいという方向けのプレユーザカンファレンス
  • 2日目、3日目が事例や技術セッション

となっています。
プレユーザカンファレンス、というのは良い取り組みだと思います。使ってみたいけど、OSS開発者というわけでもないし、Deep Diveとタイトルに付くセッションは敷居が高そう、だけど仕事で使う必要があるという人には丁度良いのではないでしょうか。

今年2018年はレプリケーションやパーティショニングなどのセッションが多いようで、いよいよそれらの技術も実用期に入ったのかと期待が高まるところです。

また、最近はパブリッククラウド上でのマネージドなPostgreSQLを使う方も多いと思いますが、それらの提供ベンダがセッションを行うのも興味深いですね。

私がPGConf.Asiaに登壇する経緯

これは簡単で、個人でCFP(Call For Paper)を出しました。
こうしたカンファレンスでは登壇希望者にCFPを募るものが多くありますが、私がCFPを出したのは今回が初めてです。

会社員で、かつこれまで商用のデータベース暦が長い私にとっては、登壇依頼というのはベンダ経由で来るものだと考えていました。OSS界隈ではそうではなく、自らCFPを出すのが普通だということに昨年ぐらいに気付いて、今回出してみたよという感じです。

実際のCFP

今回私が出したCFPはこんな感じです。

<講演内容>
Kubernetesを用いたシステム構築は一般的になりつつあり、Webアプリケーションを中心に多くの事例がある。一方でデータベースをKubernetesクラスタ上で運用する事例は多くはなく、主な課題はストレージにあると言われている。
当セッションではブロックストレージを用いたデータベースの伝統的なHA構成から出発し、cloud nativeなストレージを用いたKubernetes上のpostgresql構成についてガイドしたい。

何かモヤっとしてますよね。流行モノをキーワードで入れただけというか。
それというのも、、

登壇に向けた準備など

というのも、CFPを出した時点では検証どころか、環境構築すら試していなかったからです。(こんなこと書いて、PGConfの人に怒られないだろうか。。)

確か7月末がCFPの締切りだったと記憶していますが、8/20にCFP通過の連絡が来ました。
これで確定ということになります。

そしてその後は、Kubernetesと戦う日々が始まりました。

PostgreSQLを動かすことは苦ではないのですが、PostgreSQL on Kubernetesとなると土台となる環境を構築するのに苦労しました。

何とか環境を構築し、検証をすすめると先日記事にしたようにStatefulSetはフェイルオーバしないという大きな課題が発生します。そこから方向転換をすべきか迷いましたが、こうした課題も含めて現状を報告することには意味があるだろうと、そのまま発表することに決めました。

10月に入ってからはKubernetes関連のコミュニティやPostgreSQL ConferenceなどでLTをして、界隈の反応を見てみました。PGConf.Asiaの本番に向けた試し打ちの意味も兼ねています。

当時のLTはこんな感じです。

#他のPostgreSQL関連カンファレンス
PGConf以外にもPostgreSQLのカンファレンスが毎年行われています。
国内でPostgreSQLの情報を収集しようと考える際には、以下のカンファレンスへの参加を検討してみては如何でしょうか。
※たしか、PGConf.Asiaの開催は海外になることもあるはずです。

PostgreSQL Conference Japan

まず、PostgreSQL Conference Japanが毎年行われています。PGConfと近い時期(2018年は11/22)に行われていて、主催は日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)になっています。
こちらも毎年CFPを募集していますので、テーマがあれば出してみるのも良いでしょう。

セッション内容はコアなユーザの方が色々な事例を紹介してくれるものが多いように感じます。
また、チュートリアルのセッションがあって、PostgreSQLの管理者を任されたけれども仕組みを良く分かっていない、深く勉強をしたいという方にはこちらがお奨めです。

EDB Postgres Vision

こちらはエンタープライズDBが開催しています。
この会社はPostgreSQLのエンタープライズ向け製品の開発やサポートを提供しており、年次イベントも開催しています。たしか過去はPostgres Summitという名前だったと思うのですが、今年からはPostgres Visionとなったようですね。

コアな技術的なセッションもいくつかありますが、エンタープライズ向けの大規模なPostgreSQL適用事例を詳しく説明してくれるセッションが多いです。

今年はコンテナ対応の話もあり、非常に参考になりました。

db tech showcase

こちらはPostgreSQL専門のものではないのですが、毎年9月に開催されているデータベースを広く取り扱うカンファレンスになっています。主催はデータベースを扱う人には有名なインサイトテクノロジーさんです。

2018年も非常に多様なプログラムが組まれており、アプリケーション開発者からインフラ担当者まで興味が持てる内容です。
私も一度Oracleのユーザグループの一員として登壇したことがありますが、db tech showcase自体でCFPを募集しているという話は聞いたことがないです。

まとめ

さて、いよいよ明後日12/12がPGConf.2018での登壇日となります。
少し緊張してきましたが楽しみにしています。

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