方針
スコア関数,フィッシャー情報量,クラメール・ラオ不等式について.スコア関数は対数尤度関数のパラメータについての微分なので,「標本X_iの値に依存する,パラメータの関数」である.一方,フィッシャー情報量はスコア関数の二乗の期待値なので,「標本X_iの値には依存しない,パラメータの関数」である.これを理解しておくといくつかの公式を覚えやすい.
クラメール・ラオ不等式は,不偏推定量に対し成り立つ不等式である.不偏推定量はバイアスがゼロなので,いくつかの不偏推定量の良し悪しの評価は,その分散について行われることになる.その分散の下限を与えるのがクラメール・ラオ不等式である.
答案
参考文献
- 『現代数理統計学の基礎』(久保川達也 著)