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z/OS利用時の文字コード変換 - 動作検証(2) Git利用時のコード変換

Last updated at Posted at 2024-02-11

はじめに

動作検証(1)で使用したPDSメンバー(各種文字列が含まれたもの)を使用し、GitHubとファイルの送受信を行った場合にどうなるかをみてみます。

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環境情報

z/OS V2.4
Windows11
PCOM V14
IDz V15.0.5
VS Code V1.77.3
GitHub Enterprise

動作検証

1. Rocket Gitでのコード変換

(1)z/OS ⇒ GitHub

image.png

PDSメンバーを一旦USS上のファイルとしてコピーし、それをRocket GitでGitHub上にPushします。

USSへのファイルコピー、および、エンコーディングの指定例は以下の通り

cp "//'TAGUCHI.TEST01.COBOL.SOURCE(TSUB04)'" TSUB04.cbl
chtag -tc IBM-1399 TSUB04.cbl

念のため、USS上にコピーしたファイルをish(ISPF Shell)から確認しておきます。
image.png

このUSS上のファイルをGitHubにPushする際、.gitattributesに指定した文字コードによってコード変換が行われます。今回使用する.gitattributesの指定例はこちらです。

.gitattributes
# line endings
* text eol=lf

# file encodings
.gitattributes zos-working-tree-encoding=ibm-1399 git-encoding=utf-8
*.cpy zos-working-tree-encoding=ibm-1399 git-encoding=utf-8
*.cbl zos-working-tree-encoding=ibm-1399 git-encoding=utf-8

GitHub上のリモート・リポジトリーにPushされたファイルの中身をブラウザで確認

image.png

特に問題なく表示できています。

(2)GitHub ⇒ z/OS

image.png

上にアップしたGitHub上のリモート・リポジトリーを、USSの別の場所にクローンし、それをPDSメンバーとしてコピーします。

上と同じリポジトリーなので、使用する.gitattibutesも同じです。
クローンされたファイル

TAGUCHI : /u/TAGUCHI/temp/zosgittest01/cobol : > ls -laT
total 96
                    drwxr-xr-x   2 TAGUCHI  SYS1        8192 Apr 13 11:22 .
                    drwxr-xr-x   9 TAGUCHI  SYS1        8192 Apr 13 11:22 ..
t IBM-1399    T=on  -rw-r--r--   1 TAGUCHI  SYS1        2951 Apr 13 11:22 TMAIN01.cbl
t IBM-1399    T=on  -rw-r--r--   1 TAGUCHI  SYS1         485 Apr 13 11:22 TSUB02.cbl
t IBM-1399    T=on  -rw-r--r--   1 TAGUCHI  SYS1         485 Apr 13 11:22 TSUB03.cbl
t IBM-1399    T=on  -rw-r--r--   1 TAGUCHI  SYS1         706 Apr 13 11:22 TSUB04.cbl

ishで確認
image.png

このファイルをcpコマンドでPDSデータセットにコピーする際にはchtag -rでタグをクリアしてから実施してください。
※textのタグ付け、およびIBM-1399がセットされたままDBCSを含むファイルをコピーしようとするとうまくいきません(コピーのコマンドはエラーメッセージも出力されないので正常に完了したと思ったら、実際にはPDS上にはメンバーが作成されません)。

TAGUCHI : /u/TAGUCHI/zosgittest01/cobol : > chtag -r TSUB04.cbl
TAGUCHI : /u/TAGUCHI/zosgittest01/cobol : > ls -laT | grep TSUB04
- untagged    T=off -rw-r--r--   1 TAGUCHI  SYS1         706 Apr 13 11:52 TSUB04.cbl
TAGUCHI : /u/TAGUCHI/zosgittest01/cobol : > cp TSUB04.cbl "//'TAGUCHI.TEST02.COBOL.SOURCE(TSUB04)'"

コピーされたPDSメンバー確認
image.png

特に問題なく表示できています。

2. GiHubのリモート・リポジトリーをPCにクローンして参照

1-2.(1) でPushしたGitHub上のリポジトリをPC(Windows11)上にクローンしてエディターでみてみます。
ここではコード変換は発生しないはずなので、UTF-8のまま参照できるはず。

(1) VS Code

image.png

VS CodeでGit Cloneして取得したファイルをUTF-8としてエディターで表示
image.png

特に問題なく表示できています。

(2) IDz

image.png

Eclipse上のGitでCloneして取得したリポジトリーをz/OSプロジェクトとして追加し、UTF-8としてエディターで表示
image.png

ちなみにIDzの場合、ファイルのプロパティーでローカルDBCSオプションのSO/SIの使用にチェックを入れると...
image.png

EBCDIC(IBM-1399)にした場合にSO/SIが挿入される位置にマークが付き、UTF-8の状態でも桁連れをチェックすることができます。
image.png

ただ、第3水準、第4水準の文字でうまく機能していないようです。(おそらくサロゲートペアの文字がうまくハンドリングできてなさそう...)
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