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Slack MCP、どれを選ぶ?ローカルかクラウドか

Last updated at Posted at 2025-11-17

はじめに

「Slack MCP」で検索すると、公式のもの、サードパーティのもの、いろいろ出てくる...
どれを選べばいいのか、セキュリティ的にはどれが安全なのか、ローカルで動かすのとクラウドで動かすのは何が違うのか...

同じように迷っている方もいるかもしれないので、調べたことをまとめます。

Slack MCPの種類

Slack連携できるMCPにはいくつか種類があります。
AIに作ってもらった表が以下です↓

MCP実装 ローカル
実行
クラウド
実行
特徴 向いている人
公式
slack-mcp-server

(自前構築)
・メッセージ送信
・チャンネル一覧
・履歴取得
・安定性が高い
・安定性重視
・長期運用したい
・基本機能で十分
smithery-ai-slack
(Smithery Cloud)
・セットアップが簡単
・ワンコマンドで導入
・基本機能のみ
・とにかく簡単に始めたい
・初心者
・個人利用
slack-explorer-mcp
(自前構築)
・日付指定検索
・アクティビティ分析
・ファイル情報取得
・高度な検索機能
・過去ログ検索したい
・データ分析したい
・高機能を求める

取得できる情報に違いがあるだけでなく、
表を見てもわかるようにMCPの実行環境にも違いがありました。
どんな違いなのか以下で見ていきます。

「ローカル実行」 vs 「クラウド実行」

MCPサーバーをどこで動かすかによって、セキュリティやセットアップの難易度が変わります。

ローカル実行

┌─────────────────────┐
│ あなたのPC           │
│  ┌──────────┐       │
│  │  MCP     │       │
│  │ Server   │       │
│  └─────┬────┘       │
│        │            │
│   SLACK_BOT_TOKEN   │
│   (環境変数)         │
└────────┼────────────┘
         ↓ HTTPS
    ┌─────────┐
    │ Slack   │
    └─────────┘

メリット:

  • トークンが自分のPC内で完結し、外部に漏れるリスクがない
  • データの流れを完全に把握・コントロールできる
  • 社内のセキュリティポリシーに準拠しやすい

デメリット:

  • 環境構築に多少の手間がかかる
  • PC起動時のみ動作する(常時稼働には別途構築が必要)

ちなみに、ローカル実行にも2種類あります。

  • プロセスとして直接起動 (例: npx @modelcontextprotocol/server-slack)
    • Node.jsやPythonの実行環境が必要
    • セットアップは比較的シンプル
  • Dockerコンテナで実行 (例: docker run )
    • 環境の分離や再現性が高まる
    • Docker環境が必要

クラウド実行(外部MCPサービス)

┌─────────────────────┐
│ あなたのPC           │
│  トークン設定         │
└────────┼────────────┘
         ↓ HTTPS
┌────────┴────────────┐
│ 外部MCPサービス       │
│  (Smithery Cloudなど) │
│  トークン保持 ⚠️      │
└────────┼────────────┘
         ↓ HTTPS
    ┌─────────┐
    │ Slack   │
    └─────────┘

メリット:

  • セットアップが非常に簡単(ワンコマンドで完了)
  • サーバー管理が不要
  • PCを起動していなくても動作可能(サービスによる)

デメリット:

  • トークンを外部サービスに預ける必要がある
  • サービス提供者のセキュリティ対策に依存する
  • 社内のセキュリティポリシーに抵触する可能性がある

会社のSlackを使う予定だったので、セキュリティを考慮してローカル実行を選びました。トークンを外部に渡すリスクを避けるためです。

最終的な僕の選択

セキュリティ面

  • トークンが外部サービスに保存されるリスク
  • 通信経路(直接 vs サービス経由)
  • 社内のセキュリティポリシーとの整合性

Smithery Cloudは便利そうでしたが、会社のSlackトークンを外部サービスに預けることになるので、今回は見送りました。

機能面

最初は「公式が無難かな」と思っていましたが、過去のメッセージを日付指定で検索したいという要件があり、結局 slack-explorer-mcp を選びました。

まとめ

  • 実行環境(ローカル vs クラウド)でセキュリティリスクが変わる
  • 会社のSlackならローカル実行が無難
  • slack-explorer-mcpは日付検索・分析機能が便利

この記事が同じように迷っている方の参考になれば幸いです。

参考

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