このエントリは、Kubernetes 1.9 の CHANGELOG から既知の問題 (Known Issues)についてまとめています。翻訳に合わせて補足を追記しています。その他の内容は次のリンク先を参照してください。
- Kubernetes v1.9: 主な変更点 (Major Themes)
- Kubernetes v1.9: Before Upgrading
- Kubernetes v1.9: 既知の問題 (Known Issues)
- Kubernetes v1.9: 廃止予定の機能
既知の問題
- ノードとして Windows Server の仮想マシンを追加した場合、特定の仮想化環境で互換性の問題があります。具体的には Windows 版の kubelet.exe は物理メモリの量を知るために
GetPhysicallyInstalledSystemMemory
を呼びますが、VMWare と VirtualBox の仮想環境ではこの API コールに失敗します。この問題はベアメタルの Windows 環境や、Hyper-Vやパブリッククラウド環境では発生しません。 -
kubectl get po
の実行時に、API サーバーへの通信が失敗した場合、誤ったエラーメッセージthe server doesn't have a resource type "po"
が表示されます。将来のリリースで解決される予定です。 - mutatingwebhookconfigurations と validatingwebhookconfigurations というオブジェクトが API サーバーから 1 秒毎にポーリングされます。将来のリリースで解決される予定です。
- 監査ログが同期的に書き込まれるため遅いです(バッファが無い)。将来のリリースで解決される予定です。
- Custom Resource Definitions (CRDs) が特定の状況 (
kubectl delete
で--cascade=false
を指定した場合) で正しく削除がされない場合があります。将来のリリースで解決される予定です。 - etcd クラスタのローリングアップデートを行った後に、APIサーバーがタイムアウトすることがあります。将来のリリースで解決される予定です。
- 関連 issue: apiserver timeouts after rolling-update of etcd cluster #47131
- issue によると再起動で治るようです。
- クラスタスコープのリソースが所有者となる namespaced リソースが誤ってガーベージコレクタの処理のレースコンディションによって削除される場合があります。