10
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Kubernetes v1.8: Before Upgrading

Last updated at Posted at 2017-10-20

このエントリは、Kubernetes v1.8 CHANGELOG から Before Upgrading の内容をまとめています。その他の項目は下記リンク先を参照してください。


ノードの swap が有効な場合、kubelet が起動しないようになった

ノードで swap が有効な場合 kubelet が起動しないようになりました。swap を有効にして起動したい場合は、--fail-swap-on=false フラグを付加する必要があります。--experimental-fail-swap-on は deprecated になり、将来のリリースで削除される予定です。

Swap を無効にする理由は Kubelet needs to allow configuration of container memory-swap #7294 という issue で議論されているようです。swap を無効にすることである Pod がメモリを消費しすぎて、他の Pod のメモリが swap して遅くなる、といった状況が避けられるようです。

autoscaling/v2alpha1 API が autoscaling/v2beta1 になった

autoscaling/v2alpha1 API が autoscaling/v2beta1 になりました。API の形式には変更はありません。Horizontal Pod Autoscaler の変更にはメモリやカスタムメトリクスによるオートスケールのサポートなどが含まれています。

Metrics API のアップデート

Metrics API が v1alpha1 から v1beta1 になり custom-metrics.metrics.k8s.iocustom.metrics.k8s.io に、 metricsmetrics.k8s.io にリネームされました。もしカスタムメトリクスのアダプターをデプロイしている場合は、新しい API バージョンをサポートしているか確認する必要があります。また Heapster を aggregated API server モードでデプロイしている場合は、新しい API バージョンをサポートするため Heapster をアップグレードする必要があります。

Advanced auditing の仕様変更

Advanced auditing が v1beta1 になりデフォルトの監査メカニズムになりました。新しいバージョンでは以下の変更が入っています。

  • AdvancedAudit 機能を明示的にオフ (--feature-gates=AdvancedAudit=false) にしない限り --audit-policy-file オプションが必須になりました。
  • Advanced auditing が有効な場合、ログファイルのデフォルトは JSON 形式になりました。
  • --audit-policy-file オプションは Policy のバージョンを表すため kind, apiVersion のフィールドが必須になりました。
  • webhook と ログ・ファイルの出力形式が、v1beta1 event 形式になりました。
  • 詳細は Advanced audit をご覧ください

TPR の削除

depcreated だった ThirdPartyResource (TPR) が削除されました。TPR のデータを失わないためには、CustomResourceDefinition への移行が必要です

kube-controller-manager の deprecated だったフラグが削除

kube-controller-manager の deprecated だった以下のフラグが削除されました。

  • replication-controller-lookup-cache-size
  • replicaset-lookup-cache-size
  • daemonset-lookup-cache-size

StatefulSets の pod.alpha.kubernetes.io/initialized アノテーションが無視されるようになった

StatefulSets で deprecated だった pod.alpha.kubernetes.io/initialized アノテーションが無視されるようになりました。

CronJob のオブジェクトがデフォルトで有効になった

CronJob のオブジェクトは v1beta1 になりデフォルトで有効になりました。CronJob v2alpha1 はまだ有効ですが、こちらは明示的に有効にする必要があります。現在の CronJob のオブジェクトは batch/v1beta1.CronJob に移行することを推奨します。deprecated なバージョンを指定した場合 Resource Not Found のエラーが発生する可能性があるので注意してください。このエラーは新しいコントローラーがローリングアップデート時に新しいバージョンを参照することによって起こります。

batch/v2alpha1.ScheduledJob が削除された

batch/v2alpha1.ScheduledJob は削除されました。batch/v1beta.CronJob に移行してください。

古い API グループがデフォルトで無効になった

  • rbac/v1alpha1, settings/v1alpha1, scheduling/v1alpha1 の API はデフォルトで無効になりました。

RBAC: system:node ロール は system:nodes グループとして扱われることがなくなった

  • system:node ロールは system:nodes グループとして自動的に扱われることはなくなりました。Node の認可には Node Authorization モードを利用してください。引き続き system:node ロール を system:nodes グループのメンバーとして扱いたい場合は、ClusterRoleBinding を設定する必要があります。
10
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?