はじめに
最近話題の Claude Desktop+Obsidian MCP連携 を体験したい!
でも「自分のPCじゃ無理そう…」と諦めていませんか?
実は、意外と古い環境でも動きました。
この記事では、試行錯誤の結果「Windows 10 + Core i3 + 8 GB RAM」という環境でMCP連携まで動作した実例を紹介します。
同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
試した環境
| OS | CPU | メモリ | 結果 |
|---|---|---|---|
| macOS 12.7.6 | Core i5 | 4 GB | Claude起動直後にクラッシュ(CPU非対応) |
| Fedora 41 | Core i3 | 8 GB | 起動時にElectronセキュリティ関連エラー |
| Windows 10 | Core i3 | 8 GB | ✅ MCP連携まで成功! |
macOSで発生したエラー
macOSでは、Claude Desktopを起動するとすぐにクラッシュしてしまいました。
ログには以下のようなエラーが出ていました。
zsh: illegal hardware instruction /Applications/Claude.app/Contents/MacOS/Claude
どうやらCPU命令の非対応(illegal instruction)が原因のようで、残念ながら起動できませんでした。
Fedoraで発生したエラー
Fedoraでは、有志が公開しているFedora用ビルドを試してみましたが、
Claude Desktop起動時に以下のようなエラーが出て起動できませんでした。
(node:4777) UnhandledPromiseRejectionWarning: Error: Incoming "getInitialLocale" call on interface "DesktopIntl" from 'file:///usr/lib64/claude-desktop/app.asar/.vite/renderer/find_in_page/find-in-page.html' did not pass origin validation
at IpcMainImpl.<anonymous> (/usr/lib64/claude-desktop/app.asar/.vite/build/index.js:68:4889)
at IpcMainImpl.emit (node:events:518:28)
at Session.<anonymous> (node:electron/js2c/browser_init:2:107677)
at Session.emit (node:events:518:28)
(Use `electron --trace-warnings ...` to show where the warning was created)
Electronのセキュリティポリシーで file:// オリジンが許可されておらず、非公式ビルド特有の制限に引っかかったようです。
以上から、最終的にWindowsでの実行に切り替えました。
実行環境(成功例)
- OS: Windows 10 Home(64bit)
- CPU: Intel(R) Core(TM) i3-4130 CPU @ 3.40GHz 3.40 GHz
- メモリ: 8 GB
- Claude Desktop: 公式配布版Windows用(Anthropicサイトより)
- Obsidian: 1.9.14
- インターネット接続: 必須(Claudeとの通信に使用)
手順概要
この記事では「動いた」ことを中心に紹介します。
詳細手順は参考資料を参照ください。
- Obsidianをインストール
- MCP Tools と Local REST API をインストール、有効化
- Obsidianを再起動
- MCPサーバーをインストール
- Claude Desktop(Windows版)をインストール、起動
- Claude上で自然言語で指示を出すと、Obsidianと連携して処理してくれます!
ClaudeとObsidianに連携してやってもらったこと
ClaudeとObsidianを連携させ、以下の処理を実行しました。
- 小川洋子先生の作品をWebから検索 → 年代順リストをObsidianに保存
- 山尾悠子先生の作品をWebから検索 → 年代順リストをObsidianに保存
-
岡山出身の現役小説家を一覧にまとめ、(1)(2)へのリンクを追加
- 一覧の小川洋子先生の行からは(1)へリンク
- 一覧の山尾悠子先生の行からは(2)へリンク
Claudeに自然言語で「~を一覧にしてObsidianに保存して」と指示するだけで、Markdownとしてノート化されるのは非常に便利でした。
以下の画像は、左側にClaude desktopを、右側にObsidianを表示して実行している途中の画像です。
所感
-
Core i3/8GBでも意外と動く!
少し動作はゆっくりですが、ちゃんとMCP連携を体験できました。
実際に動作を確認でき、ノートへの自動記録も問題なく行えました。 -
ClaudeとObsidianの組み合わせは強力
ノートに自動で構造化された情報が蓄積されるのは感動的です。 -
元々Obsidian推しとしては最高の体験
AIと知的生産ツールがここまで自然につながるとは…!
参考資料
- ObsidianをMCP連携させてみる - SpeakerDeck
- Claude for Desktop 公式ページ(Anthropic)
- Model Context Protocol (MCP) 公式ドキュメント
まとめ
「低スペックだから無理」と思っていた方も、Windows 10 + Core i3 + 8 GB RAM 程度の環境であれば十分にClaude×Obsidian連携を体験できます。
動作に多少時間はかかりますが、それを補って余りある“知的な楽しさ”があります。
Obsidianユーザーの方、ぜひ試してみてください!
