TLDR
IPv6回線にこだわるのであればBuffalo製ルーターは買うな
箱から出していきなり動くと思うな
不具合があっても自分で直せる人だけ買うべき
古いマンション回線等、規格が古くて速度も大して出ない回線のみで使うべき
経緯
新居に引っ越して最初はau光 1gbpsを使っていたが、softbank光なら10Gbps回線を引けると聞き、元々10Gbpsにいずれ変えられるように環境構築をしていたこともあって回線変更した。10Gbps回線になったことによって、PPPoEで認証していたのがIPoEになり、IPv4は直接使えなくなったのでIPv4 over IPv6を使うことになった。
環境
softbank光純正ONU
softbank光純正ホームゲートウェイ
Buffalo WXR-11000XE12 Version 1.30(今のところ最新)
CAT6Aケーブル
TP-link DS105X
発生したバグ
- LINEの画像送受信ができない / 通知しか届かない
- スマホ版twitterのCDNに接続できない
- アドバンスドQoSが正常に動作しない
- デフォのDNSが正常に動作しない
バグ1: Lineの送受信の不具合・TwitterのCDNへの接続不良
このバグはかなりの数報告されており、ぐぐればかなりの数ヒットする。
Buffalo公式まで「こんなときは」ページで掲載しているが、今や電気や水道と同じぐらい重要なインフラであるインターネットを管理する機器で、日本国民が一番使っているメッセージツールがデフォで動かないというのはいかがなものか。
解決方法
①管理ページからIPv6ページへ。
②IPv6ネイティブを選択
DNSサーバーをGoogleのIPv6用DNSに変更する。
2001:4860:4860::8888
2001:4860:4860::8844
③NDプロキシを選択(←ここ重要)
④ステータス→システムから、NDプロキシを使用しつつ、IPv6のDNSがGoogle DNSになっていることを確認
⑤ルーターセキュリティ→パススルーに入り、PPTPパススルーを無効化
ここまでやってやっと修正完了。なお好みでCloudflareのDNSにしても良い。
これを正しく設定できていたら、https://test-ipv6.com/index.html にてIPv6が有効になっていることを確認できる。NDプロキシを使わないとIPv4経由で接続される。なんでこんな不親切で使いにくい意味不明なUIにしたのかって思ったら同じようなことを書いてる先人がいた。共有ありがとうございます。Buffaloは真剣にUIデザインの担当者を再考してください。
https://qiita.com/amidoazuki/items/39b6a318ba86b5e05a31
バグ2: アドバンスドQoSが動作しない
良い機能だなとおもって有効化していたが、ちゃんとパケットを判定できていないので無効化推奨。速度にものすごい波ができるし、速度をとりあえず絞って帯域を確保してるだけ感が否めない。これを解除したら速度も安定性も向上した。
バグ3: デフォのDNSがおかしい
ある日突然Google TVがつながらなくなり、調べるとIPv4のDNSが壊れていた。デフォで192.168から始まるローカルDNSっぽいアドレスが指定されていたが、これがポンコツすぎるので手動で変更推奨。最初は各デバイスの設定から変えようと思ったが、管理画面からネットワーク全体のDNSを変更できたので共有。
Internet→Internetから、拡張設定へ。
ここでIPv4のGoogle DNSに変更する
なんでIPv6の設定はIPv6ってカテゴリ分けされているのに、IPv4はInternetなんでしょうね。
この設定を変えるとpi-holeなどのセルフホストしているDNSに変えることも可能。
とにかく快適で不具合がない環境をつくるのに時間がかかった。2カ月ほど。
ぜひみなさまは他社のルーターで快適爆速インターネットをお楽しみください。
ちなみに神奈川県でsoftbank光を使っていますが、かなりいい感じ。
