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ゲームで価値観理解とコーピング (Photocreate Advent Calendar 12日目)

Last updated at Posted at 2018-12-11

3日目 以来 の @tetsunosukeito です。今回は育成・研修設計とコミュニケーション周りの話についてです。
この記事は Photocreate Advent Calendar 2018 の 12 日目 の記事です。

気持ちを盛り上げるために社内にリンツのチョコの入ったアドベントカレンダーを購入しました。
徐々にリアルアドベントカレンダーも開封されていっています。
image.png

さすがリンツのチョコ美味しい!

概要

  • コミュニケーションをテーマにしたカードはいろいろ出ている
  • 数字を使ってギャップを知る
  • アンガーマネージメントゲームの紹介

まえがき

ここ数年、「ボードゲーム」などの電源を使わないアナログゲームの人気が高まっています。コミックマーケットには遠く及ばないものの、ゲームマーケットでは、2016年春に1万人強だった来場者数は2017年春に13,000人、2018年春はのべ2万人と増加の一途をたどっており、2018秋には22,000人の来場、 研修ゲームラボ が特集コーナーとしてブースを出展するなど、その領域は広がってきています。特に「勝ち負けを競うわけではないゲーム」が増えてきているように思います。

フォトクリエイトでも ゲームを研修に活用する 試みをこの数年取り組んでおり、学びの多い、思い出深い研修のコンテンツとして人気です。

image.png

コミュニケーションに関連したカード

当社での活用事例のあるコミュニケーションに利用できるカード、カードゲームをいくつか紹介します。

Points of You(R)

私自身もトレーナーとして活動している、写真とことばカードを組み合わせたツールです。よくある使い方としては写真の中から相手が何に注目したのか、それはその人にとってはどんな意味を持っていると考えられるか?などの問を通じて、イメージによる拡散を促して発見から対話につなげるツールです。

こちらの主力製品に「コーチングゲーム」というセットがあり、ゲームの要素が活用されています。

公式サイト:Points of You より

リフレクションカード

カードに書かれた文章ベースの問いを用いて内省を促していくツールです。自分で問いを考えるのではなく、予め用意された問いの中から、サポーターと呼ばれるヒアリングする側が問いを投げかけることで自然に深い洞察へと進んでいくツールです。

公式サイト:リフレクションカード

こころかるた

「話し手」がカードを引き、そのテーマについて語ります。「聞き手」はただそれを傾聴します。その中で話すことに対しての安全性を感じたり、自分自身の言語化を助けます。

「今から五年後はどのような自分になっていると思いますか?」というような普段はあまり考えることのない問いや、「お休みの日は何をするのが好きですか」などの柔らかい問いも入っており、簡単に相互理解を進めることができます

公式サイト: こころかるた

その他

個人的には Monica に興味があります。

さらには

などのレクリエーションを含めたゲームも使い方によっては楽しめます。

ゲーム集をまとめてみました。

image.png

数字でギャップを知る

エンジニアの方であれば プランニングポーカー見積もりじゃんけん についてご存知の方も多いかと思います。

「せーの」で自分の考えた数字を出すことで、他の人の出した数字と異なっている場合、その違いについて議論することで合意することができるようになります。

最近では Management3.0 で扱われている「デリゲーションポーカー」 というものもこの一つにあたるのではないかと思います。

デリゲーションポーカーについては 権限委譲で自己組織化を促す!デリゲーションポーカー×実践的ワークショップのススメ という記事がとても詳しいです。

要するに、自分の考えが気楽に出せること、そして差分が存在するということが簡単にわかること、それを通じて対話して相互理解・問題の解決につなげる、というのがこれらのゲームやツールの特徴ではないかと思います。

アンガーマネジメントゲームの紹介

アンガーマネジメントゲーム(紹介記事) も「自分だったらこのケースにおいての怒りゲージはこのぐらい」というのを選び、それを通じて相互理解をするゲームです。このゲームの面白いところは、相互理解だけではなく、怒りに対してのマネージメントスタイル・コーピングの方法が参加者同士で学べるという点です。

ゲームをやってみる

ルールは簡単。親がお題のカードを引いて、自分がそのシチュエーションだったら怒るかどうかを0-10の段階で選択します。子はそれを予想し、同じく0-10の段階で選択します。子のカードは0-10のうち、前までの人がカードを取ってしまうので、自分が狙った数字を取れるとは限りません。

たとえば

image.png

  • お題:顔がブサイクだとバカにされた!

どうもこんにちは。ブサイクです。

自分が自信のあることをバカにされたら怒るかもしれませんが、これは完全にいじり方を間違えてますね。「あ、はい、そうです・・・」とスルーできます

このようなお題はどうでしょうか?

  • お題:しゃべると必ず自分が優位に立とうとするか、自慢話しかしないヤツがいる!

マウンティング ですね。

男女によってやり方も目的もいろいろありそうです。これは、一緒にプレイした方が、対処法を教えてくれました。 自慢ばっかり!男のマウンティングはこうやって撃破せよ! の「さしすせそ」で撃沈できるようです。知らなかった!すごい!

このように対処法がわかっている ことで怒る自分がばかばかしいと思えること がアンガーマネジメントの一つの方法のようですね。対処法にも、

  • アンガージャーナル(怒りに関する日記をつけて自身の感情を理解)
  • コーピングマントラ(大丈夫、などの言葉を繰り返し6秒やりすごす)
  • 自分の怒りを10段階で表してみる(まさにこのゲームのように)

image.png

などがあるようです。このようなコーピングの引き出しを持っておくと、怒り・ストレスのマネジメントが少し上手になるはずです。

社内でやったとき面白かったのは「自分のことは何を言われても大丈夫だが子供のことを言われると許せない!」という人がいたことです。役割的性格 といいますが、感じ方も人それぞれ、タイミングによって違うのかもしれませんね。

怒りを感じるパターンの診断

無料アンガーマネジメント診断 を受けると、自身の怒りのタイプを6つの分類で診断してくれます。(他にも簡易テストなどがあるので検索してみましょう)

世の中の常識・規範から外れたこと、政治家の言動とかで怒る公明正大タイプ、うじうじしている人を見ると怒る天真爛漫タイプなどなど、ゲームをしてみて自分と異なる点数をつけた人は、きっと自分とは別のタイプなのだと思います。そういう人がいるんだ ということをよく理解して、言動には気をつけましょう...

まとめ

アンガーマネジメントゲームの特徴はこんなところかと思います。

  • 自分が怒ってしまうポイントで他の人が怒らないこともあること
    • 怒らない人はその対処法を知っているかもしれない
    • そのコーピング方法を参考にさせてもらおう!
  • 怒る人それぞれの基準がありそう
    • えっあの人あんなことで怒るんだ!
    • 6つのタイプを参考にしながら、その人の爆発スイッチは押さないように!

以上をゲームを通じて楽しく学ぶことができると思います。

おわり

フォトクリエイトでは様々な方法でセルフマネジメントに取り組める方、周囲の力を借りながらお互いの課題を解決しようとしている方からの ご応募をお待ちしております

あとコミュニケーションゲームが好きな人!もぜひ。

明日は、@yoshiokahideki による 山奥でも意外とリモートワークができるんだなという話 です。息抜きやストレスコントロール、アンガーマネジメントももちろんですが、しっかりと休むことで、新たな刺激を吸収する余裕もできるものだなあと思います。

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