Nowで始める、ナウでヤングなLINEClova生活（Node.js編）

こちらの記事で紹介したNowで今回はLINE Clovaのスキルをデプロイしていこうと思います。

デプロイするもの

GitHub - line/clova-extension-sample-dice
サンプルスキルでもあるsample-diceをNowでデプロイしてみましょう

「サイコロを振って」と言うと１〜６でランダムな数を返してくれるスキルです。

基本情報の登録や対話モデルの作成などの情報はこちらを参考に
簡単なExtensionを作成する - Clova Developer Center β

今回は、 上記でいうExtensionサーバーにNowを利用するということになります。

Nowでのデプロイ

Nowのインストール

とりあえず、インストールしてなかったら

or

npmを使用してインストール

npm i -g now

package.jsonにスタートスクリプトを追加

package.jsonにスキルのスタートコマンドを記述します。

package.json

"scripts": {
    "start": "node app.js",
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },

aliasの設定

nowではデプロイするたびに、[https://アプリ名-ランダムな文字列.now.sh]というURLが与えられます。
LINEClovaのスキルは、WebhookURLを登録する必要があるので、デプロイされるたびにURLが変わると面倒なのでaliasを設定します。
こちらもpackage.jsonに追加してください。

package.json

"now": {
    "alias": "〇〇〇〇"
  },

〇〇〇〇には自分の好きな文字を入れてください
この状態でデプロイしたあと

now alias

コマンドを実行すると、[https://〇〇〇〇.now.sh]というURLでアクセスすることができるようになります。

ということで、ダッシュボードにalias実行後のURLを先に載せちゃってください

Extension IDの設定

認証に使用するExtension IDを設定しなければいけません。
sample-diceでは、config.jsで定義されています。

module.exports = {
  SERVER_PORT: process.env.SERVER_PORT || 3000,
  DOMAIN: 'https://clova-common.line-scdn.net/dice',
  ExtensionId: 'com.example.dice'
}

Nowのフリープランではコードが見えてしまうので
Extension IDなど秘密の情報は環境変数ぶち込みます

そのためにはSecretsというものを使います。
https://zeit.co/docs/getting-started/secrets

ターミナル上で

now secret add extension-id YOUR_EXTENTION_ID

YOUR_EXTENTION_IDには自分でダッシュボードで設定した情報を入れてください。

そして、Secretsの情報が、どの環境変数に紐づいているのかをpackage.jsonに記述します。
aliasを追加するときに作ったnowの所に追加してください。

package.json

 "now": {
    "alias": "〇〇〇〇",
    "env": {
      "EXTENTION_ID": "@extension-id"
    }

そして、config.jsのExtension IDの箇所を環境変数から読むようにします。

module.exports = {
  SERVER_PORT: process.env.SERVER_PORT || 3000,
  DOMAIN: 'https://clova-common.line-scdn.net/dice',
  ExtensionId: process.env.EXTENTION_ID
}

これでデプロイの際にExtension IDに環境変数の情報が入ります。

デプロイ

あとはnowをして

now

Successが出たら完了！

aliasの反映

このままだと、https://〇〇〇〇.now.shではアクセスできないので、aliasの内容を反映させます。

now alias

このコマンドを実行したら

aliasに設定した内容のURLに紐づいてくれます。

こちらも、Success!と出れば成功です。

テスト

チュートリアルの通りに対話モデルなどを作成していると、対話モデルのテストツールを使うと、正しい応答が返ってくると思います。

以上で完成です！

最後に

実際に自分もNowを使って、Clovaのスキルを２つほど配信していますが、簡単にデプロイできてなかなか便利です。

HEROKUなどと違って、スリープをさせなくする方法もあるので、次回はその記事を書こうかなと思います。