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人権剥奪PCをRDP端末として利用して一年後のレポート

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はじめに

この記事は
Macに別れを告げてドンキPCでリモート開発生活をはじめるまで
の記事の続きです。

ドンキPC(ストイックPC)とは

2017年12月1日、税抜き2万円を切る価格でFullHDのWindows10マシンが発売されました。

主要スペック

項目
価格 19,800円(税別)
プロセッサ Intel ®ATOM x5-Z8350(Cherry Trail)
プロセッサスピード 1.44GHz/最大 1.92GHz
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11b/g/n
OS Windows 10 HOME 64bit
システムメモリ LPDDR3 2GB(増設・変更不可)
ストレージ eMMC 32GB
ディスプレイ 14.1インチ IPS液晶 1,920×1,080 ドット
バッテリー駆動時間(約) 7時間 *JEITA バッテリー動作時間測定法にて計測しています。
質量(約) 1,200g

特筆すべきはシステムメモリ2G、ストレージ32GB、というエンジニアにとって人権剥奪レベルとされるスペックながら、一方でディスプレイがFullHDというアンバランスさでしょうか。

この記事は上記のPCを1年間リモートデスクトップクライアント端末として利用したレポートとなります。q

運用中に発生した主な不具合

  • USBハブを使うとその先のUSB機器の接続が切断される
  • USBポートがぐらぐらになってきた
  • ネットワークの切断や急激な速度低下が頻発する
  • 意図せぬ再起動が1日に1度くらい発生する
  • Windows Updateが完了せず、適用されないUpdateが貯まる
  • Slackの接続や表示が異様に遅い
  • Zoomでの音声チャット中はRDPが切断される

どれもメインの開発マシンとしては致命的なのですが、シンクライアントとしてしか利用しておらず、マシンの再起動をかけても40秒程度で続きの作業に復帰できていたのでだましだまし利用していました。

USBハブを使うとその先のUSB機器の接続が切断される

マックと違ってUSBポートが2つついていたのでマウスとキーボードで一つづつ専有することで解決??

USBポートがぐらぐらになってきた

基本的には挿しっぱなしなのでまぁ。だましだまし。

ネットワークの切断や急激な速度低下が頻発する

これはオフィスの無線Lanの問題かもしれません。
時々レイテンシが非常に悪くなるのでネットワークの再取得、それでも駄目ならマシンの再起動で対応。

意図せぬ再起動が1日に1度くらい発生する

気がついたらエラー吐いて再起動かかってる。

Windows Updateが完了せず、適用されないUpdateが貯まる

これは結構致命的。
Windows Updateが完了しないくせにWindows Update用のファイルが裏で10GBくらい専有する。そのくせ失敗するWindowsUpdateを裏でずっと試みて少ないシステムリソースを食い続けるという悪循環。
導入一年後、アプリケーションは殆どインストールしておらずデータもローカルには全く保存していない利用方法の上、システムのクリーンアップを完了した状態で残りeMMCの空き容量が残り3GBとなっていた。

Slackの接続や表示が異様に遅い

CPUの貧弱さとメインメモリ不足が原因と推測、解決不能だった。

Zoomでの音声チャット中はRDPが切断される

ネットワーク周りの貧弱さとメインメモリ不足が原因と推測だが、解決不能だった。

根本的解決

人権剥奪PCを捨てて、2018年12月7日発売の最新PCを入手!

主要スペック

項目
価格 19,800円(税別)
プロセッサ Intel ®ATOM x5-Z8350(Cherry Trail)
プロセッサスピード 1.44GHz/最大 1.92GHz
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11b/g/n
OS Windows 10 HOME 64bit
システムメモリ LPDDR3 4GB(増設・変更不可)
ストレージ eMMC 32GB
ディスプレイ 14.1インチ IPS液晶 1,920×1,080 ドット
バッテリー駆動時間(約) 7時間 *JEITA バッテリー動作時間測定法にて計測しています。
質量(約) 1,200g

詳しいスペックはこちら

なんと、システムメモリが2GB → 4GBに倍増! これで勝てる!!

とはいえ、ストレージは一切強化されていませんので、今回もここがボトルネックになってしまうことは火を見るよりも明らかです。
つまり、ストレージが32GBのマシンはそのままではシンクライアント端末としても不適格です。

続きは、32GB eMMCマシンをWindowsマシンとして使うために必要な設定まとめ へ

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