はじめに
ごめんなさい。タイトルの半分はウソでできています。(半分は本当)
私はここ7年くらい開発マシンの本体を会社の片隅において、自席ではシンクライアントマシンを利用してそちらからRDP接続をして開発しています。
過去はシンクライアント用のPCとして11inchのMacBookAirや、MacBookなどを利用していたのですが、ドンキPCへの乗り換えを実施いたしました。この記事はそのレビューとなります。
ドンキPC(ストイックPC)とは
2017年12月1日、税抜き2万円を切る価格でFullHDのWindows10マシンが発売されました。
詳しいスペックはこちら
主要スペック
項目 | |
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価格 | 19,800円(税別) |
プロセッサ | Intel ®ATOM x5-Z8350(Cherry Trail) |
プロセッサスピード | 1.44GHz/最大 1.92GHz |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11b/g/n |
OS | Windows 10 HOME 64bit |
システムメモリ | LPDDR3 2GB(増設・変更不可) |
ストレージ | eMMC 32GB |
ディスプレイ | 14.1インチ IPS液晶 1,920×1,080 ドット |
バッテリー駆動時間(約) | 7時間 *JEITA バッテリー動作時間測定法にて計測しています。 |
質量(約) | 1,200g |
特筆すべきはシステムメモリ2G、ストレージ32GB、というエンジニアにとって人権剥奪レベルとされるスペックながら、一方でディスプレイがFullHDというアンバランスさでしょうか。
発売から週末をまたいだ12/4、職場最寄りの販売店では最後の2台となっていました。
店員さんの話では他の店舗で手に入らなくてはしごする人もいらっしゃったようです。
突然ですが、RDP生活のすすめ
RDPを利用して開発することは私にとって以下のような絶大なメリットがあります。
- 自宅と会社で全く同じ環境で開発を行うことができる
- ノートPCを持ち運ばなくても良いので、腰痛持ちでも自転車通勤が楽
- 最悪暗号化USBメモリ一つあれば環境を選ばずに接続できる
- データやファイルが分散しない
- ノートPCがいつ壊れても大丈夫(ずっと通電しているデスクトップマシンの故障率はノートPCと比較して低い)
- 軽量なノートPCを利用する事が可能
- 外部ディスプレイとマウス、キーボドを接続して利用する範囲ではRDPであることを認識する必要すらない
逆にMacをメインの開発マシンとして、リモートから接続するのは以下の点で実用に耐えません。
- レイテンシが非常に大きい(1アクションに数秒待たされるレベル)
- クライアントマシンではなく、サーバ側のマシンの解像度で画面が転送される
MacをRDPのクライアントマシンとして利用していたときのレビュー
- MBA・MB共に外部ディスプレイ出力が非常に貧弱で何度も壊れた
- Windowsとのキーボドレイアウトの違いが大きく、吸収に慣れや設定が必要
- Windowsキーボードを接続しても利用できないキーが多い
- キーボードレイアウトのカスタマイズをしても、OSのマイナーバージョンアップで設定が飛んだり、対象のソフトが使えなくなったりする
- MBAでは画面解像度が低すぎて本体のみでの作業性が低い
- MBのときはretinaだったが、等倍表示だと画面解像度が高すぎて識別不能、二倍表示だと画面が狭すぎて作業性が低いという中途半端なサイズだった
- ファンがうるさい
- 本体のポートが少なく、外部ディスプレイ、キーボードやマウスを利用するときにコネクタがごちゃごちゃして非常にかっこ悪い
- キータッチがペチペチで非常に悪い
- タッチパットの滑りが指に吸い付く感じで気持ち悪い
- スタバでドヤ顔できる
RDPクライアントマシンとして利用する前提でのドンキPCのレビュー
- HDMI出力は安定して出力できている
- Windows同士で相性が良い(変則キーボードだが、Macから使うより楽)
- 14 inch full HDは画面サイズと解像度のバランスが良く、本体だけでの作業性が良い
- ファンレスで静か
- 電源ポート、USBポートx2、HDMIポートが最初からついているのでスッキリしている
- キータッチは意外なことに(一部の)Macより良い
- タッチパットがの滑りがMacよりサラッとしている
- スタバでネタにできる
個人的にドンキPCの圧勝でした。
ドンキPCレビュー詳細
購入後、念のため32GBのUSBメモリを指したままWindows Updateをかけて一晩放置していたのですが、朝にはWindows Updateは正常に完了していませんでした。
※再度実行中です。
現在は外部ディスプレイ、キーボード、マウスを接続してRDP環境でこの記事を書いています。
インストールしたソフトはGoogle日本語とPuttyのみです。
全体の質感
ほぼMacです。ひと目でわかる違いは以下の通り。
- 背面のりんごがない
- ディスプレイ部分がツライチでなく、ベゼルの部分に段差がある
逆に言うとその他の部分はよく見ないとわかりません。
特に材質感は素晴らしく、違いは触ったときにヒヤッとしないのと、少しザラザラするかなという感じをうけるくらいです。
本家と違って指紋がついたところだけテカテカしないのはむしろこちらのほうが良いかもしれません。
キーボード
- 8のキーが2つあるかと期待したのですが、どうやらハズレ端末だったようで何も面白いことはありませんでした。
- 右下あたりが少し変則的ですが、あまり使わないキーですし、ちょっと慣れれば問題なさそうです。
- 意外ですが、キータッチが一部のMacほど悪くなく文章入力が苦になりません。
- Escキーがついているあたりも好感が持てます。
タッチパッド
こちらは正直期待していなかったのですが、十分及第点でした。
- ちゃんと認識します。安い端末はタップ時にカーソルが動くことがあるのですが、そんなこともなく狙った場所でタップできます。
- 二本指タップで右クリックとなります。
- 二本指でドラッグすることでマウスホイールのエミュレートをしています。
- 下部の左右がクリッカブルになっており、押し下げることで左クリックと右クリックを行う事ができますが、こちらは少しクリック音が大きめです。
- ドラッグ時にサラッとしており、指紋を削り取られる感じがしないのがいい感じです。
ディスプレイ
- 14inch Full HDはバランスが良く、十分作業可能です。
- 演色性も私物のHPのFull HDマシンよりずっとよく、鮮やかな色が出ます。(※HPマシンがひどすぎる)
- HDMIで外部ディスプレイを接続することで拡張デスクトップを指定して本体と別の画面を出すことができます。(2560*1440で出力中)
- HDMI接続のためにはMiniHDMI変換コネクタが必要になるので注意が必要
電源周り
- 非常に小さく、軽く、貧素な作りのアダプタが付属しています。
- 電源ケーブルは細いくせに固く、持ち運ぶ人はすぐに断線しそうです。
- ただし、5V、0.35Aを満たせば汎用品でいくらでも交換はできそうです。
- 電源コネクタ付近に基板があり、動作時には少し暖かくなります。
- ファンレスですが、そもそもかなりの省電力だと思われます。
- ファンレス、ゼロスピンドルなので無音です。
音
- 音量を上げると音割れが発生するが、仕事マシンとしては問題ないです。
動作
- RDPクライアントマシンとして利用している限りは動作に重さは一切感じません。
- eMMCとはいえ、HDDではないこと、ソフトを何も入れていないことから起動は十分高速です。
最後に
非常に悪いレビューも多かったのでビビりながら買ったのですが、今のところ何も問題らしいものは発生していませんので、とりあえずしばらく使ってみます。
ちなみに両親に勧めるか?と聞かれると、絶対に勧めません。