※このシリーズは順番に読むと理解しやすくなっています
釣り竿の「感度」を数値化する話 - FRB(Fishing Rod Benchmark)宣言
振動を見た日 — 計測
振り返り
前回「FRB #10 割りばしカーボングリップ - 制御」で、
風変りではあるが、高域周波数を除去せず伝えることができる
割りばしカーボングリップを開発した。
ハイエンドロッドに、
勝てるんじゃないか?
そんなことを、本気で思い始めていた。
しかし、
いくら手で感じたことを言葉にしても、
それは――
ただの“妄想”で終わる。
であれば、
計測するしかない。
そう思った。
いつものAIに、
なにか計測できるフリーソフトがあるか尋ねた。
「あるよ」
AIは、いつも簡単に言う。
まず、FFTWaveを紹介された。
インストールしてみた。
なんだこりゃ??
これで何が分かるんだ??
さっぱり分からなかった。
次に教えてもらったソフト
「phyphox」をインストールする。
メニューが多すぎて、
何をどうすればいいのか分からない。
AIに聞く。
どうやって使うの?
「メニューXXXX → メニューYYYYを開くと使えるよ」
でも、
そんなメニュー存在しない。
AIはたまに嘘をいう
しつこく聞く。
どうやら、
古いバージョンの説明だったらしい。
なんとか使えるようになった。
うぅ~ん。
分かるような、
分からないような。
いや、
分からん。
AIに聞いてみる。
「スクショ送ってくれたら見るよ」
は?
スクショを見る??
そういえば、
半年ぐらい前に、
プログラムのエラー画面を送って、
解決してもらったことを思い出した。
<スクショを送る>
AIが言う。
「周波数33Hzぐらいのところにピークがあるね」
???????
なんで分かるの???
グラフの目盛りは、
0Hz、50Hz、100Hzしかない。
続けて言う。
「物体の固有周波数かもしれない」
???????
まぁ、
その物体が持っている“クセ”みたいなものか。
その程度の理解だった。
その後もAIに質問を繰り返し、
少しずつ、
ソフトの見方と使い方を理解していく。
でも、
思った。
ほんで?
要は、
どういうこと?
さっぱり結論が分からない。
ただ一つ、
このソフトには履歴機能があって、
“比較”はできる。
それだけは分かった。
でもやっぱり、
意味が分からない。
しかも、
表示できる周波数帯は
0〜100Hz。
これで、
足りるのか?
AIに聞いてみる。
「釣りで感じるアタリは0〜100Hzが多い」
本当に?
100Hzより上は、
見なくていいのか?
俺は、
強い違和感を覚えた。
なぜなら、
そのとき既に、
俺の部屋の“ロッド擦りセット”には
ステンレス板があったからだ。
高周波確認用。
ステンレス板の角に、
ロッドを擦る。
ジンジン
ジリジリ
明らかに、
細かい振動。
ジンジン
ジリジリ
この感触は、
さっき見ていたグラフの中には存在していない。
気がした。
AIに聞く。
どうすれば、
100Hz以上を見えるようになる?
「ESP32使うと見えるよ」
?????
何それ?
聞いたこともない。
AIは続ける。
「安価な基板だよ。
そこに加速度センサー繋ぐと測れるよ」
AIは、
いつも簡単に言う。
俺は確かに、
ロッドの振動を“見た”。
でも、
理解はできていない。
むしろ、
はっきり分かったことがある。
感じている世界と、
測れている世界は、
一致していなかった。
そして、
そのズレは、
ロッドではない。
測定の側にあった。
このままでは、
「見えている範囲」しか理解できない。
だが、
振動は、
そんな狭い世界には収まっていなかった。
だったら――
測れる世界を、広げるしかない。
俺は、
ハイエンドロッドに
勝った――
と、
言ってみたい。
でも、
言えない。
証明できないからだ。
だったら――
自分で作ってでも
証明する。
次回
ESP3とセンサーの話に展開していきます。