こんにちは。CVD部でディレクターを担当している @Takuya-Yamaguchiです。
この記事はPhotocreate Advent Calendar 2018 の 9 日目です。
僕が働いている環境
僕が所属しているCVD(部)
とは、Customer Value Development
の頭文字です。
プロダクト、サービスをアップデートしていくことで、顧客体験価値を高めていく。ということを目的としたチームで、エンジニア、デザイナー、ディレクター、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーなど、様々な職種のメンバーが在籍しています。
顧客体験価値を高めていくことがミッションですので、機能を追加したり、UIを変更した際に、それらのサービスの利用者に意図した形で受け入れられているのか?日々データを検証して改善していく必要があります。
この記事の内容
この記事では、データと向き合いながらサービスを成長させていく働き方をしていく為に、取り組んだことについてご説明します。
感じていた課題
フォトクリエイトには、CVD部に在籍している開発メンバーの他にも、営業やカスタマーサポートのチームもあります。普段データと向き合う機会が少ないメンバーも交えて、みんなでサービスを良くしていく為には、データをもとにサービスの改善方法を議論したり、意思決定ができるような働き方が必要だと感じていました。
また実際に開発を担当しているエンジニアや、UIを作っているデザイナーも、担当している開発が終わると、別な開発に着手することになるので、自身で開発したもののその後の成果を確認しづらいという課題もありました。
実施したこと
サイネージディスプレイを購入し、作業フロアに設置しました。
そしてGoogle Data Studioで作った、ダッシュボードを表示してみました。
まずは、 サービスがどのように使われているのか?という事実を知ってもらうことが大切 だと思いGoogleアナリティクスの情報をGoogleデータポータルを使って表示してみました。
Googleデータポータルとは
Googleデータポータルは、Google社が提供しているダッシュボードです。
Googleアナリティクス、MySQL、PostgreSQLなど様々なデータソースにアクセスすることが出来て、ブラウザ上の簡単な操作で、データを可視化することが出来ます。そして無料で使えます。
サイネージディスプレイには他にもこんな内容を映しています
こちらはIoT機器とIFTTTとSlackで仕事環境の改善してみた (Photocreate Advent Calendar 2日目 )に
紹介させて頂いた、作業フロアのCO2濃度をグラフ化したものです。
メンバーの出社とともにCO2が増えていくのがわかります。
その他にもサービスに来訪した利用者が購入を完了するまでのプロセスをファネル上に可視化したものや、デイリーの売上情報、AWSの稼働状況なども映しています。
やってよかったこと
やるべきことの優先順位に納得感が出てくる
少しづつではありますが、データをもとにサービスを改善していく為の優先順位を決めたり、実施可否の判断ポイントがより納得感のいくものになってきました。
○○の部分を改修することで、売上に紐付く○○のKPIに貢献できそう。開発工数は○人日くらいだから、十分採算が取れるね。という具合に進んでいきます。
またアイデアを形にしたいメンバーは、その必要性を示す為に、裏付けとなるデータを見つけようとしてくれます。このサイクルが、価値のある開発をする上で必要だと考えています。
企画の具体性が高まる
達成したいゴールに近づく為に必要なKPIは何か?またはどのようなKPIを設定すべきか?
という意見が増えて来たことにより、企画の具体性が高まったと思います。
例えば一つのスポーツイベントの写真販売で、
- 購入額が○万円以上購入しているロイヤルユーザーは○%
- 購入額が○千円以下のユーザーは○%
- 写真は見てくれているけども、購入頂いていないユーザは○%
- 写真を見に来ていないユーザーが○%
と分類することができます。
写真を見に来てくれているユーザー数は少ないけれど、購入率は高いよね。
という状況であれば、写真を見に来てくれるユーザーを増やすことができれば、売上に貢献できそうです。
新しい視点が見つかる
サービスの利用状況を俯瞰して見ると、普段気にしていなかった部分に着目しやすくなります。
CVD部のフロアを訪れた他部署のメンバーが、サイネージディスプレイを見た時に、
カスタマーサポートへのお問い合わせ数が、とても多いことが気になりました。
その内容を見てみると、領収書を送って欲しいという内容が多く含まれていることに気づきました。
ユーザーが自身で領収書をダウンロードできる機能があまり使われていなかった為、
領収書を発行する画面への導線や、UIを刷新したことで、同様のお問い合わせはぐんと減らすことができました。
素晴らしい気づきですね。
最後に
フォトクリエイトは約10億枚の写真データを保有しており、サービスサイトも多くの方にご利用頂いております。
データと向き合いながらサービスを一緒に作っていける方のご応募をお待ちしております