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AIで紐解くAWS AI-DLC v2:概念マップ

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Last updated at Posted at 2026-06-29

本記事の位置づけ — 本記事は、awslabs/aidlc-workflows リポジトリの規範ルールおよび利用ガイドを素材として、筆者が AI を活用して読み解き、まとめた解釈です。AWS が公式に発表した方法論ではなく、一次資料の翻訳・要約でもありません。

シリーズ — 本記事は AIで紐解くAI-DLC v2 シリーズの一部です。

参照した版 — Claude Code 実装を対象に、2026 年 8 月 4 日時点のコミット c73ee984(AIDLC_VERSION 2.5.37、core/)を参照しています。Claude Code 以外の実装(Kiro CLI/Kiro IDE/Codex CLI/opencode)は対象外で、記述が異なる場合があります。OSS 実装は更新が続いているため、最新の状態は公式リポジトリをご確認ください。


概要

AI-DLC v2 では、進行を回すコンダクターと次の一手を決めるエンジン、工程を担うエージェント、品質を支えるルールやセンサー、学びを次に活かす学習ループが連携して動きます。その経過は、状態ファイルと監査ログに残ります。

本記事では、その全体像を5つの観点に分けて示します。

5つの観点

観点 答える問い
進行の主体 誰が、どう連携して回すか
開発工程 何を、どの順で、どの範囲で進めるか(フェーズ・ステージ・スコープ)
規律と検証 品質をどう保ち、どう検証するか
学習ループ 学びをどう次に活かすか
状態・監査 どう記録し、続きから再開できるか

進行の主体

概念 説明 深掘り
コンダクター 全体を回す進行役で、実体は AI。エンジンに次の一手を問い合わせ、返ってきた指示に従って動き、結果をエンジンに報告する。多くはエージェントとしてステージを実行し、必要に応じて承認者に承認を求める 進行の中核
└ 制御ループ コンダクターがエンジンに問い合わせ、指示を実行し、結果を報告する。この繰り返しでワークフローが進む。コンダクター任せだと問い合わせを忘れて脱線しかねないため、エンジンが「完了」を返すまで別の仕組みがループを続けさせる 進行の中核
エンジン コンダクターの問いを受け、次の指示を決めて返す仕組み(AI ではなく決まった手順で動く)。担当エージェントはステージ定義で決まり、その時点で効くルールを、ステージ実行の指示に先立って本文ごと届ける 進行の中核
└ 指示(directive) エンジンが返す「次にやること」。多くは「ステージを実行」で、その手前に「効くルールの本文を届ける」が入る。ほかに質問・完了・エラーで停止・状況表示・並列実行・一時停止(park)もある 進行の中核
エージェント 各ステージを担当する専門家。成果物を作る11体、レビューだけをする2体、スコープを組むコンポーザー1体の計14体。コンダクターがその定義を読み込み、そのエージェントとしてステージの作業を行う。ステージごとに主担当が置かれ、必要に応じて補佐が付き、エージェント同士は呼び合わない 工程とエージェント
承認者 要所で判断を下す人。承認ゲートで承認/やり直しを指示し、質問に答える 承認ゲート

ワークフローの動き

開発工程

概念 説明 深掘り
ワークフロー アイデアから動くシステムまで、開発のライフサイクルをひと通り構造化して進める流れ。中身を大きな「フェーズ」と個々の「ステージ」に分けて組み立てる 工程とエージェント
フェーズ ワークフローを「開発の狙い」ごとに区切った大きな段階(初期化→発想→構想→構築→運用) 工程とエージェント
ステージ フェーズの狙いを具体的な成果に落とす一つひとつの工程。担当エージェントが成果物を1つずつ仕上げる 工程とエージェント
Bolt 構築を小さく区切って進める単位。関連する機能からなる作業単位(Unit of Work)を1つ以上束ね、機能設計からコード生成までをひと通り進める。構築はこれを Bolt 単位で繰り返し、ビルド・テストと CI は全 Bolt 完了後に一度だけ走る。最初の Bolt は、機能を絞ったうえで端から端までを一度通し、土台が成立するかを先に確かめる ウォーキングスケルトン
スコープ どんな作業か(新機能・バグ修正・MVP など)をワークフローの最初に人が選ぶ(説明から自動で推定することもある)。これで実行するステージと深さの既定が決まる スコープ
深さ(depth) 成果物をどこまで作り込むか(最小限〜網羅的の3段階)。深いほど質問は細かくなり、成果物も詳しくなる。既定はスコープで決まり、人が後からでも変えられる 深さ

工程図

規律と検証

概念 説明 深掘り
ルール チームやプロジェクトで決めたことを、コンダクターがステージ実行時に守るための方針・制約。ガードレールを含む。組織全体→チーム→プロジェクト→フェーズと重ねて効く(上書きしない)。事前に定めるだけでなく、学習ループでも増えていく ルールとナレッジ
└ ガードレール 禁止と必須を言い切る形で書かれたルール。組織の方針として置かれ、学習で新しいルールを追加するときは、これと矛盾しないか照合してから取り込む ルールとナレッジ
ナレッジ(knowledge) ステージ実行時に参照する専門分野の手法・考え方(例:ドメイン設計や脅威分析の進め方)。ルールと違い参照用で、従う義務はない。ルールがエンジンから本文ごと届くのに対し、ナレッジは指示にパスが載るだけで、本文は、ステージを実行する側が自分で読みにいく。エージェント別のナレッジと横断のナレッジがある ルールとナレッジ
センサー 成果物が保存されると自動で走るチェック(コードの書式・型・必須項目・上流の参照・主張の出典)。引っかかっても作業は止めない。結果は監査ログに残り、承認のタイミングで人が任意に参考にできる センサー
レビュアー 一部のステージ(12ステージ)で、成果物の完成後・承認ゲートの前に、専任の2体が成果物をレビューし、READY/NOT-READY と指摘を添える。コンダクターとは独立して評価する。センサー同様、進行を止めずに判断材料を増やす助言で、最終判断は承認ゲートの人 レビュアー
承認ゲート 各ステージ(初期化を除く)の最後に置かれる関門。成果物の中身を見て止められるのはここだけ。承認者が「承認/やり直し(差し戻し)」を決め、差し戻しが3周した後は「現状で承認」も選べる(運用フェーズのステージを除く)。センサーやレビュアーの指摘はここで人が任意に参考にする 承認ゲート

学習ループ

概念 説明 深掘り
学習ループ コンダクターが作業で得た気づきを、人の承認を経てルールに変え、次の作業に活かす。これを繰り返す仕組み 学習ループ
学習ログ 作業中に浮かんだ気づきを、忘れないうちにその場で書き留めておくメモ。ステージ開始時に自動生成され、実行中にコンダクターが書きためる。状態や監査ログがツール任せなのに対し、コンダクターが自分で書き残す唯一のファイル 学習ループ
学習ゲート 気づきの中から「次に活かす価値があるもの」を選び取る段階。完了と承認の間に置かれ、ツールが学習ログから候補を出し、人が残すものを選び、コンダクターが組織方針と矛盾しないか照合してから、ツールがルール本体に書き込む(学んだチェックはセンサー化されることもある) 学習ループ
学習ルール 学んだことをその場限りにせず、後の作業に効かせ続けるためのルール。中身は規律の「ルール」そのもので、専用ファイルは持たず、ルール本体である project.md / team.md の話題見出しの下に、学んだ日付を添えた1行として書き足される 学習ループ

学習ループの動き

状態・監査

概念 説明 深掘り
状態(state) 今どこまで進んだかを記録した1つのファイル。コンダクターが報告するたびに更新され、記憶を持たないエンジンは毎回これを読み直して判断する。ファイルなので会話をまたいでも残り、別の会話からでも続きを再開できる 状態と監査
監査ログ(audit) 何がいつ起きたかを残す記録。作業の節目ごとに自動で追記され、後から経緯をたどり直せるよう消さずに積み上げる 状態と監査

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目次: AIで紐解くAI-DLC v2

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