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DatabricksでMicrosoft Entra IDを用いたSCIMプロビジョニングを行う際の留意事項

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ユーザー管理をシンプルにするために、Identity Provider(IdP)を活用したプロビジョニングはベストプラクティスとなります。

しかし、以下のようなことを気にされるケースは多いかと思います。

  • 既存ユーザーと同じメールアドレスのユーザーをSCIMプロビジョニングしたらどうなるのか
  • SCIMプロビジョニングを行うエンタープライズアプリケーションからユーザーを削除するとどうなるか
  • SCIMプロビジョニング設定を解除すると、過去にSCIMプロビジョニングされたユーザーはどうなるのか

実際に動作確認します。

準備

Databricksアカウントコンソールにログインし、設定 > ユーザプロビジョニングにアクセスして、ユーザープロビジョニングを有効化をクリックします。

SCIMトークンとアカウントSCIM URLが表示されるのでコピーしておきます。
Screenshot 2024-05-15 at 14.03.57.png

Azureポータルにログインして、Entra IDのエンタープライズアプリケーションを作成します。
Screenshot 2024-05-15 at 14.13.09.png
Screenshot 2024-05-15 at 14.13.22.png

上でコピーしたSCIMトークンとアカウントSCIM URLを貼り付けます。
Screenshot 2024-05-15 at 14.14.28.png

接続確認します。
Screenshot 2024-05-15 at 14.14.52.png

既存ユーザーと同じメールアドレスを持つユーザーのプロビジョニング

結論

ユーザー名のような属性のみが更新されます。Databricksのロールは変化しません。

確認手順

エンタープライズアプリケーションにユーザーを割り当てます。メールアドレスはお見せできませんがユーザー1のメールアドレスで、すでにDatabricksに登録されています。
Screenshot 2024-05-15 at 14.16.21.png

以下のスクリーンショットでの1行目です。
Screenshot 2024-05-15 at 14.45.04.png

ユーザーをプロビジョニングします。
Screenshot 2024-05-15 at 14.20.29.png

Databricksアカウントコンソールを見ると、ユーザー名のみが更新されています。
Screenshot 2024-05-15 at 14.27.30.png

SCIMプロビジョニングを行うエンタープライズアプリケーションからユーザーを削除

結論

Databricks上の当該ユーザーは非アクティブになります。

確認手順

エンタープライズアプリケーションから上で追加したユーザーを削除します。すると、Databricks上の当該ユーザーが非アクティブになります。
Screenshot 2024-05-15 at 14.27.30.png

こちらにも記載があります。

注:
アカウント レベルの SCIM アプリケーションからユーザーを削除すると、ID フェデレーションが有効になっているかどうかに関係なく、そのユーザーはアカウントとワークスペースから非アクティブ化されます。

非アクティブされたユーザーを再度アクティブにするにはパスワードリセットを行い、新規のパスワードを設定する必要があります。

SCIMプロビジョニング設定の解除

結論

過去にSCIMプロビジョニングされたユーザーは削除されません。

確認手順

こちらのuser6はSCIMプロビジョニングでプロビジョンされたものです。
Screenshot 2024-05-15 at 15.33.42.png

Databricksアカウントコンソールでユーザープロビジョニングの無効化をクリックします。
Screenshot 2024-05-15 at 15.00.45.png

確認メッセージでも無効化をクリックします。
Screenshot 2024-05-15 at 15.36.59.png

Databricksアカウントコンソール上のユーザーには変化はありません。
Screenshot 2024-05-15 at 15.40.01.png

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