前回からちょうど1年が経ちました。
前回からの変更点
- 以前は無料トライアルは14日間だったのが30日間に変更されました。
- サーバレスの機能(SQLウェアハウス、モデルサービングエンドポイントなど)を利用できる400ドルのクレジットが付与されるようになりました。30日が経過する前にクレジットを使い切った場合には、その時点でトライアル期間も終了します。
- 認証方式の変更。以前はパスワードログインが可能でしたが廃止されています。
- Unity Catalogの自動有効化に伴う挙動の変更(後述します)。
サインアップ
前回同様こちらにアクセスします。氏名、メールアドレスなどを入力して送信をクリックします。この際のメールアドレスがDatabricksのアカウントオーナーになりますので注意して選択してください。
ここでは、AWSを選択します。なお、この画面で完全無料のコミュニティエディションへのサインアップを選択することも可能です。
上で指定したメールアドレスにアクティベーションのメールが飛びます。
認証方法を聞かれますが、ここではメールアドレスとワンタイムパスワードでログインします。
届いたメールに記載のワンタイムパスワードでログインします。
ここでログインするのはアカウントコンソールと呼ばれる画面です。ワークスペースの作成やユーザー認証設定など、重要なDatabricksの設定を行うことになります。
ワークスペースの作成
ワークスペース名とリージョンを指定します。
この後、AWSのマネジメントコンソールに遷移します。ワークスペースをデプロイするAWSアカウントをご準備ください。
マネジメントコンソールにログインすると、CloudFormationの画面に移動します。以前はアカウントオーナーのパスワードの入力が必要でしたが、今は不要となっています。そのままスタックを構築して実行します。
数分後に以下のメールが届きます。これでワークスペースが作成されました。
Databricksのアカウントコンソールでも確認できます。
また、前回同様にUnity Catalogのメタストアも作成されています。また、前回は手動でメタストアをワークスペースにアタッチする必要がありますが、今では自動でアタッチされています。
ワークスペースでの動作確認
メールに記載のURLあるいはアカウントコンソールからワークスペースにアクセスします。
カタログへのアクセス
カタログに関してはこちらをご覧ください。Databricksのガバナンスソリューション、Unity Catalogにおける最上位のコンテナです。カタログ配下に複数のデータベース(スキーマ)、そして、テーブル・ビュー・モデル・ファイルなどを確認することができます。
サイドメニューのカタログをクリックします。ここで、前回からの変更点があります。以前は、Unity Catalogのデフォルトカタログであるmain
というカタログが存在していました。Unity Catalogが自動有効化される現在では、この挙動は変更されており、ワークスペースの作成で指定したワークスペース名のカタログが作成されています。また、このカタログはここで作成したワークスペースにバインドされているので、他のワークスペースからこのカタログにはアクセスできません。
デフォルトで作成されるメタストア、カタログに関してはこちらをご覧ください。
テーブルの作成
このカタログ配下にテーブルを作成してみます。サーバレスSQLウェアハウスも利用できるので、そちらを使います。デフォルトのカタログmy_first_ws
の下にあるデフォルトスキーマ(データベース)のdefault
を選択し、右上の作成 > テーブルを作成をクリックします。
csvファイルなどをドラッグ&ドロップし、テーブルを作成をクリックします。
これでテーブルにアクセスできるようになりました。
是非気軽にお試しください!
請求情報の入力
トライアル後も利用を継続されたい場合には、アカウントコンソールの設定にアクセスし、サブスクリプションと請求タブからクレジットカード情報を入力ください。