2025年5月のGenieのアップデートで、人気クエリー提案、列メタデータ編集、使用ガイダンス機能が追加され、より直感的で正確なデータ分析が可能になりました。
注意
本記事で紹介している機能が利用できるまでにリードタイムがある場合があります。
Genieとは
Databricks Genieは、自然言語でデータベースに質問できるAIアシスタントです。従来のデータ分析では、SQLやプログラミングの知識が必要でしたが、Genieを使えば「先月の売上はどうだった?」「地域別の売上TOP5を教えて」といった普通の会話でデータを分析できます。
🤖Genieの基本的な仕組み
あなたの質問(自然言語)
↓
AI が解釈・理解
↓
自動でSQL生成
↓
データベース実行
↓
結果を分かりやすく表示
(表・グラフ・説明付き)
従来の分析との違い
項目 | 従来の方法 | Genie |
---|---|---|
必要スキル | SQL、プログラミング | 日本語での質問 |
分析時間 | 数時間〜数日 | 数分 |
学習コスト | 高い(専門教育必要) | 低い(会話するだけ) |
エラー対応 | 技術知識必要 | AIが自動修正 |
結果の共有 | 手動でレポート作成 | 自動でグラフ生成 |
人気クエリー提案
Genieスペースを作成してテーブルを追加すると、テーブルの検索パターンを分析してGenieで使用するクエリーを提案してくれます。
レビューをクリックします。
内容や説明文を確認します。承認、あるいは必要に応じて編集、拒否を行います。
承認したものがサンプルクエリーとして登録されます。
列メタデータ編集
データタブに表示されるテーブルをクリックすると
従来は、Unity Catalogに登録されているテーブルやその列に対するコメントしか、Genieは考慮できませんでした。Genieの精度を高めるために、Genieスペースレベルでメタデータを編集できるようになりました。なお、ここで編集された内容はUnity Catalogに反映されないことに注意してください。
編集するには鉛筆アイコンをクリックします。
同様に列の説明文を変更することもできます。また、同義語を設定することでGenieの精度を高めることができます。
Advancedを展開することで、値のサンプリングや値ディクショナリの作成も可能です。
さらに、特定の列をGenieに認識されたくない場合には、列にカーソルを合わせた際に表示される目のマークをクリックします。これによって、Genieのコンテキストから除外されます。
使用ガイダンス機能
どのような場合にサンプルクエリーを使用すべきかを指示する使用ガイドが追加されました。