はじめに
こんにちは、DatadogのDeveloper AdvocateのTaijiです。
今年の5月にDatadogを退職し、今月からRe-joinという形でDatadogへ戻ってまいりました 🐶
このブログでは、Cloudcraftの新機能リリースについて書きたいと思います。
Cloudcraftでは、Azure visualizationが正式リリース(GA)となりました!
これまでAWSでは使えていたCloudcraftのサポートがすべてAzureにも提供されることになります。
ということで、今回はDatadog Platformの中で使えるCloudcraftの機能を紹介していきたいと思います。
Cloudcraftとは?
Cloudcraft は、AWS や Azure に対応した、リアルタイムでクラウドアーキテクチャを設計・可視化できるプロフェッショナル向けツールです。
VPC/VNet、EC2/VM、RDS/SQL Database など、主要リソースをキャンバス上に配置するだけで、正確で読みやすい構成図を素早く作成できます。
Datadog との合併後は、監視データとの統合や自動ドキュメンテーションがさらに強化されており、既存クラウド環境と連携してリアルタイムに構成を同期したり、コスト試算やレビュー作業を効率化できる点も特徴です。
Datadogへの統合
元々、3rd Party 製品だったので、Cloudcraftは独立した Webアプリとして利用することができます。また、ドメインも独自の cloudcraft.io を残しています。
ですが、ここ最近の Datadog の製品アップデートにより、Datadog Platform 内に組み込まれる形で Cloudcraft を使えるようになりました。
これは、別ドメインのツールに個別ログイン(またはSSO)する必要がなく、ワンプラットフォームでシームレスに利用できるメリットがあります。
機能紹介
Cloudcraft へのアクセス
Infrastructure → Cloudcraft でアクセスできます。

クラウドプラットフォームの切り替えとリソース選択
Azure 対応の機能が全開放され、AWS と同じように使えるようになりました。
Azure タブを選択してみます。
Cloudcraft はアカウント連携しますので、自分の Datadog アカウントでインテグレーションしている Azure 上のリソースを読み込みます。
リソースをたくさん作成・利用している場合、すべてのリソースがCloudcraft上に登場してしまっては作成するアーキテクチャ図がカオスになってしまうので、自分で描画したいリソースを選択することができます。

モニター(プレビュー版)
Azure を対象にしていると Azure Monitor のことかと勘違いしてしまいますが、これは Datadog の Monitor 機能(アラート)のことです。
対象のリソースのうち、Datadog で Monitor を設定している(関連している)リソースにピンが立ちます。

オブザーバビリティ(プレビュー版)
こちらは、対象のリソースに対して、Datadog の監視対象としてエージェントがインストールされているものに対してピンが立っています。

マウスオーバーまたはクリックで詳細が見られますが、Datadog のどの機能を使っているかが可視化されています。

セキュリティ
対象のリソース上で、セキュリティ的に問題が発生していないかどうかを可視化します。怪しいものがある場合、その度合に応じて色を付けたピンが立ちます。

コスト
こちらは、連携しているサービスのコストを可視化する機能です。リソースごとに金額予想が表示されます。

このコスト機能を有効にするためには、Cloud Cost メニューから請求対象のアカウントとの連携を設定する必要があります。

自分だけのビュー
Cloudcraft は用途に合わせて組み合わせたリソースの構成図や請求把握、後は一部の状態把握などを行うものです。そのため、自分で作成した構成図(ビュー)はその構成のまま保存したいはずです。その場合、Save as new view メニューからそのタイミングでのビューを保存することができます。

まとめ
いかがでしたでしょうか? 以前にもCloudcraft についての記事を書いたことがありましたが、もう2年前ですね。そこから、結構機能も使い勝手も進化していると思います。
ご興味を持たれたようでしたら、ぜひ試してみてください!
ではでは!

