Claude Code 2.1.283(2026-09-25)の changelog に、こう書かれています。
Added
/doctor prompt-audit(also/checkup prompt-audit) to audit your CLAUDE.md files,
skills, agents and commands for prompting patterns written for older models
自分の CLAUDE.md とスキルを、古い書き方だと指摘してくれると読めます。
スキル49本・サブエージェント286個を抱えているので、さっそく当てました。
1回目 プロジェクトで実行 21.7分 / $10.69 / 66件
→ ~/.claude は権限が下りず、スキルもサブエージェントも対象外
2回目 --add-dir を渡す 12.7分 / $9.62 / 12件
→ スキル45本・サブエージェント286個を認識した
合計 約34分・$20.31。出てきたのは「旧モデル向けの書き方」ではなかった
検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.283 を隔離導入 /
claude -p/ 測定は 2026-09-28
1回目: 自分のスキルは1本も見ていなかった
実プロジェクト(CLAUDE.md 167行)で /doctor prompt-audit を実行しました。
約22分かかって、66件の指摘が返ってきました。 指摘の表から1行
(該当箇所と根拠の欄を抜き出したもの)。
docs/git-branch-strategy.mdに従い、feater/LABEL-XXX_作業内容
/ 参照先は 2025-09-09(4da04ff)に削除、この行は 2026-06-22 記述
問題は対象範囲でした。 レポート冒頭にこうあります。
未監査のもの。 次は権限プロンプトを非対話セッションで承認できず、一覧取得も含めて読めませんでした。
~/.claude/CLAUDE.md、~/.claude/{rules,skills,commands,agents,output-styles}、~/.claude/plugins
ログのエラーは22件。うち権限拒否が15件、~/.claude を読もうとして弾かれたものが5件でした。
Claude requested permissions to read from C:\Users\...\.claude,
but you haven't granted it yet.
スキル49本もサブエージェント286個も、1つも見ていません。
監査したのはプロジェクト内の18ファイルだけでした。
-p や CI で回すと、ここで黙って半分が抜けます。
2回目: --add-dir を渡すと見に行く
--add-dir ~/.claude を付けて、ほぼ空のプロジェクトで回し直しました。
| 1回目(プロジェクトのみ) | 2回目(--add-dir あり) |
|
|---|---|---|
| 所要(API時間) | 21.7分 | 12.7分 |
| コスト | $10.69 | $9.62 |
| 出力トークン | 105,589 | 53,868 |
| ツール呼び出し | 75回 | 56回 |
| 監査した対象 | プロジェクト18ファイル | スキル45本 / サブエージェント286個 |
| 指摘 | 66件 | 12件 |
今度は見ました。 ただし読み方は流し見です。~/.claude に触れた49回の内訳。
| ツール | 回数 | 何をしたか |
|---|---|---|
| Grep | 19 | 一括で走査 |
| Glob | 16 | 一覧を取る |
| Bash | 6 | まとめて grep |
| Read | 8 | 個別に開いた |
全文を開いたのは、サブエージェント286個のうち2個と、スキルの3ファイル(systematic-debugging と
review-python-backend の2スキル)だけでした。別に2本を一部だけ読んでいます。
レポート自身もこう断っています。
45スキル全文の逐読はしていません(中シグナル帯は grep ベース)
出てきたのは「旧モデル向けの書き方」ではなかった
changelog は「prompting patterns written for older models」と書いています。
分類ごとの件数を見ると、そこは薄いところでした。
| 分類 | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| 旧モデル向けの文言 | 14 | 2 |
| 設定の陳腐化・矛盾 | 49 | 8 |
| ツール説明 | 0 | 0 |
| 構成 | 3 | 2 |
2回目のレポートには、はっきりこうありました。
圧力語密度は低く、
budget_tokens・prefill・「think step by step」等の API 化石はゼロ
代わりに出たのは、環境の化石でした。
-
別ユーザーの macOS 絶対パスが5箇所(
/Users/takahiromiyamoto/.claude/skills/...) - 存在しないプラグイン名
document-skills:*への参照が4スキル7箇所 - 未インストールの
superpowers:*を参照しているスキル
1つ目は自分でも把握していた不具合を、独立に見つけてきました。
1回目では、もっと刺さる指摘も出ています。
6 個のうち 5 個のプロジェクト用エージェントが本セッションで使えません。
ロスターに載るのはplaywright-testerだけで、code-reviewerはユーザー側の別エージェント
(TDD Gate 3 用)に解決しています
言えないこと
- 測ったのは 2026-09-28 の1日、各1回。 結果は毎回変わる可能性があります
- 数えたのは指摘の件数と分類だけ。 指摘が正しいかは1件ずつ検証していません
- 採点の基準は公開されていません。 何を「古い」と判断しているかは分かりません
- 自分の環境はスキル49本・サブエージェント286個。素の環境より前提が多い
-
スキル数が合いません。 ディレクトリは49、
SKILL.mdを持つのは48、
レポートの報告は45。3本の差の理由は特定していません - 対話セッションでは未検証。 権限を対話で承認したときどうなるかは確かめていません
- コストは
--output-formatが返すtotal_cost_usd。プランによって請求は異なります
まとめ
-
/doctor prompt-auditは、そのままではユーザー階層を見ない。-pでは権限が下りず、
スキル49本もサブエージェント286個も対象外になった -
--add-dir ~/.claudeを渡すと見に行く。 ただし全文を開いたのはサブエージェント2個・2スキル - 高い。 1回 $10.69 と $9.62、合わせて $20.31 / 約34分
-
「旧モデル向けの書き方」はほとんど出ない。 API の化石はゼロ、
出てきたのは削除済みファイル・別マシンの絶対パス・存在しないプラグイン名 - 指摘の質は高い。 git 履歴を当てて「いつ削除されたか」まで書いてくる
名前は prompt-audit ですが、実際に効いたのは「設定が現実とずれていないか」の検査でした。
長く使っている設定ほど出ます。回すなら --add-dir を忘れずに。
参考
-
Claude Code changelog — 2.1.283 の
/doctor prompt-audit追加
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