2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Claude Code の長い会話は、閉じずに席を外したほうが安かった。1時間後に戻った費用は閉じた場合の1割

2
Last updated at Posted at 2026-10-21

Claude Code 2.1.299(2026-10-14)に、こういう変更が入りました。

Added idle compaction in the terminal: a 200K+ token conversation left idle for about 54 minutes is compacted before its one-hour prompt cache expires, so your next message doesn't reprocess it all

20万トークンを超えた会話を開いたまま置いておくと、約54分で自動で要約する機能です。
長い会話のまま席を外し、1時間後に戻ると何が起きるのか。約21万トークンの会話で測りました。

約21万トークンの会話(Sonnet 5.5)を作り、席を外してから同じ質問を1通送った

戻り方                                    要約の1回    戻った1通
45分で戻る                                 -           $0.023
開いたまま65分(54分で自動で要約、2回)     $0.033      $0.045
開いたまま65分(自動の要約を切った、2回)   -           $0.736〜0.737
閉じて65分後に --continue                  -           $0.736

答え: 6回とも、合言葉5つ・会議室と時刻・「— 以上」で終える指示を全部覚えていた

検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.305 を隔離導入 / Sonnet 5.5 / Max プラン(5x)でログイン /
対話モードを自動操作 / 費用は Sonnet 5.5 の API 単価で換算(サブスクリプションの請求額ではない) / 測定は 2026-10-21


測り方

1,200行の英文テキストを5つ用意し、それぞれに1行だけ合言葉を入れました。これを Claude に全部読ませます。
続けて「明日のデモは会議室 7B で 14:30 開始」「これから先の返事は最後に『— 以上』と書いて」と伝えました。ここで会話は約21万3千トークンです。

そのまま席を外し、戻ったら「ファイルは開き直さずに、合言葉と会議室・時刻を答えて」と1通送ります。
6回を同時に動かし、戻った1通の使用量を会話の記録から取りました。


1時間を過ぎると、会話の中身を全部書き直す

Claude Code は、サブスクリプションでは会話のキャッシュを1時間保ちます(ドキュメント prompt-caching)。

Unless you choose a TTL yourself, Claude Code requests the one-hour TTL only on a Claude subscription within your plan's included usage.

1時間を過ぎるとキャッシュが切れ、次の1通で会話をもう一度書き込みます。
Sonnet 5.5 の単価(100万トークンあたり)は、1時間キャッシュへの書き込みが $4、読み出しが $0.10 で、40倍違います。

戻った1通 書き込み 読み出し 費用
45分で戻る 93 213,421 $0.023
65分で戻る(自動の要約なし) 182,893 30,240 $0.736

65分で戻った1通は、45分の32倍でした。 この会話を作るのにかかった費用($0.84〜0.89)の8割を超えます。

先頭の30,240トークンは、どの回でも新しい会話の1通目からキャッシュから読まれていて、1時間空けても変わりませんでした。書き直しになるのは、その後ろの会話の中身です。

自分の会話で起きたかは /usage で見られます。自動の要約を切った回はこう出ました(折り返しはつなげています)。

Prompt cache (main):   13 requests · 80% of input tokens from cache · 1 miss (last 18s ago — likely cause: idle past the 1h TTL, 182.9k tokens re-cached) · warm (1h TTL, last activity 18s ago)

開いたままなら、54分で自動で要約された

既定のままの2回は、最後の応答から54.2分と54.1分で要約が走りました。かかった時間は12.7秒と8.7秒です。
戻ると、画面にこう出ていました。

●Compacted while idle, before the prompt cache expired · turn off with "idleCompaction": false in settings.json

会話は約21万3千から約6,600トークンになり、戻った1通の書き込みは約1万トークンで済みました。

要約の1回 戻った1通 合計
開いたまま(自動で要約) $0.033 $0.045 $0.078
閉じて --continue - $0.736 $0.736

要約の分を足しても、閉じて再開した場合の約1割です。
要約の費用は、ステータスラインに渡される累計(cost.total_cost_usd)の増分です。


要約に残ったもの、1行になったもの

要約は2回とも約2,300字でした。合言葉5つは行番号つきで残り、会議室・時刻と「— 以上」の指示も残っています。1回目はこうでした。

### 覚えておくべき事項(未完了のスレッド)
- **明日のデモ: 会議室 7B、14:30 開始。** ユーザーが後で質問する予定なので、聞かれたら答える。
- **応答形式の恒久ルール: これ以降の返事は必ず末尾を「— 以上」で終える。**

ファイルの本文(1,200行×5)は、2回とも「英単語の羅列」とだけ書かれていました。
ファイルは Referenced file part1.txt の形でパスだけが戻ります。5,000トークンを超えるファイルは中身なしで戻る、とドキュメント(context-window)にあります。

今回聞いたのは、最初に「覚えて」と頼んだことだけです。頼んでいない細かい中身をあとで聞いた場合は測っていません。


閉じて開き直すと、要約は走らなかった

/exit で閉じて65分後に claude --continue で開き直した回は、自動の要約を切った回と同じ $0.736 でした。閉じている間は要約が走りません。

2.1.304(2026-10-19)には、再開のときの警告が入っています。

Added a warning on Pro and Max plans when resuming an inactive conversation would use a noticeable share of your 5-hour usage limit: resume anyway, or start a new conversation and Claude can look up the previous one if you refer to it

今回(Max 5x、約21万トークン、Sonnet 5.5)は、続けるか新しく始めるかの選択は出ず、そのまま入力できました。どのくらいから出るのかは書かれていません。


自動で要約される条件

ドキュメント(settings-reference の idleCompaction)の条件は5つです。

  • 対話モードのターミナルで動いている
  • 会話が1時間キャッシュに乗っている(サブスクリプションの既定。API キーは既定で5分)
  • Anthropic から機能フラグを取れる
  • 会話が20万トークン以上(CLAUDE_CODE_IDLE_COMPACT_MIN_TOKENS で変えられる。最小10万)
  • 最後のリクエストから約54分たち、そのとき PC が起きている

会話の枠が20万の場合は、20万に届く前に普段の自動要約が走るので、既定のままでは対象になりません。
ただし Sonnet 5 以降・Opus 4.7 以降・Haiku 5.5 は、既定で枠が100万です(ドキュメント model-config)。今回の Sonnet 5.5 も100万でした。


言えないこと

  • 各条件1〜2回、会話は1種類(ファイルを読ませただけ)です
  • 費用は API 単価での換算です。サブスクリプションの5時間枠を何%使ったかは、同じアカウントで別の作業もしていたので切り分けられていません
  • 閉じる前に自分で /compact した場合と、API キーで使った場合は測っていません
  • 費用は試運転を含めた7回で約 $8.7(API 換算)でした

まとめ

  • 長い会話を置いて1時間を過ぎると、戻った1通で会話の中身を書き直す。 約21万トークンで $0.74、45分で戻ったときの32倍
  • 開いたままなら、既定で54分ごろに自動で要約された。 要約と戻った1通で $0.078、閉じて再開した場合の約1割
  • 閉じて --continue すると、要約は走らない。 2.1.304 の警告の選択も今回は出なかった
  • 要約は「覚えて」と頼んだことを残し、ファイルの本文は1行にした

長い会話のまま1時間ほど離れるなら、閉じずに、PC を眠らせずに置いておくのが、今回の測り方では一番安くつきました。


関連記事


JQITのエンジニアの95%以上は未経験からの採用です。
よければコーポレートサイトにも遊びに来てください。

▶ コーポレートサイト

エンジニア採用も行っています。もしご興味あれば覗いてみてください。

▶ 採用サイト

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?