Claude Opus 5.5 が 2026-09-22 に出ました。公式の発表はこうです。
Our tests show that at default settings it will cost 40% less than Opus 5 on typical workloads.
Opus 5.5 also generates output more than 30% faster than Opus 5.
「at default settings」「typical workloads」が何を指すかは書かれていません。 自分の使い方で測りました。
同じ仕事を Claude Opus 5 と Claude Opus 5.5 で3回ずつ
初回(キャッシュを作る回) 24% 安い
2回目以降(キャッシュを読む回) 59% 安い
出力が長い仕事 32% 安い / 出力生成は 21% 速い
出力が93トークンの仕事 速度差 2.6%
Claude Code 2.1.277 では claude-opus-5-5 が unrecognized_model
検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.282 を隔離導入 /
claude -p/ 測定は 2026-09-25
まず、Claude Code の版が古いと使えません
--model claude-opus-5-5 を3つの版で投げました。
| Claude Code の版 | 結果 |
|---|---|
| 2.1.277(2026-09-18) | [claude-code:unrecognized_model] |
| 2.1.280(2026-09-22) | 使えた |
| 2.1.282(2026-09-24) | 使えた |
モデルの公開日と同じ 2.1.280 から使えます。 前日の 2.1.277 では弾かれました。
測り方: 同じ仕事を、モデルだけ変えて回す
2つの仕事を用意しました。判定は --output-format json が返す値だけです。
| 仕事 | 狙い | |
|---|---|---|
| A | 25.5KB の Python を読んで、関数の数を答える(出力93トークン) | 入力が主役。コストを見る |
| B | 80行の定型リストを出力する(出力約1,800トークン) | 出力が主役。速度を見る |
total_cost_usd / duration_api_ms / output_tokens を拾い、各3回の中央値を取ります。
コスト: キャッシュの当たり方で倍以上ぶれた
仕事Aの実測です。1回目と2回目以降で、別物になりました。
| 回 | キャッシュ作成 | キャッシュ読み | Claude Opus 5 | Claude Opus 5.5 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1回目 | 約6万トークン | 約8万トークン | $0.6495 | $0.4952 | 24%安 |
| 2・3回目 | 0 | 約14万トークン | $0.073258 | $0.029842 | 59%安 |
公式の40%は、この2つの間にあります。
理由は単価表を見ると分かります。
| Claude Opus 5 | Claude Opus 5.5 | 下げ幅 | |
|---|---|---|---|
| 入力 100万トークン | $5 | $4 | 20% |
| 出力 100万トークン | $25 | $20 | 20% |
| キャッシュ読み出し | $0.50 | $0.20 | 60% |
下がり方がいちばん大きいのはキャッシュ読み出しです。
同じセッションを続けるほど安くなり、毎回新しく始めると恩恵が小さくなります。
速度: 出力が短い仕事では差が出ない
仕事A(出力93トークン)と仕事B(出力約1,800トークン)で、まるで違いました。
| 仕事 | 指標 | Claude Opus 5 | Claude Opus 5.5 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| A 出力93トークン | API 時間 | 3,433ms | 3,344ms | 2.6% 速い |
| B 出力約1,800トークン | API 時間 | 17,069ms | 13,504ms | 20.9% 短い |
| B | 出力の生成速度 | 107.9 tok/s | 131.1 tok/s | 21.5% 速い |
公式の「30%以上速い」には届きませんでした。 自分の環境では21%です。
仕事Aで差が出ないのは当然でした。 3.4秒のうち出力生成は一瞬で、
残りは入力の処理と往復です。「出力生成が速い」は、出力が長くないと効きません。
言えないこと
- 品質は測っていません。 コストと時間だけです。どちらが良い答えを出すかは別の話
- 公式の Terminal-Bench 4.0(66.4% 対 52.3%)などは引用で、自分では回していません
- 各3回。回数は多くない。仕事Bの出力トークン数はモデルで少し違いました(1,841 対 1,771)
-
仕事Bのコスト比較は公平ではありません。 Opus 5 を先に回したため、
Opus 5.5 の1回目だけキャッシュ作成が乗りました($0.3157)。中央値で比べて32%安です - 仕事は2つだけ。 「typical workloads」が何を指すかは公式に書かれていません
- Fast mode(公式は「up to 2.5x」)は未測定
-
claude -pの1往復。対話セッションの体感は測っていません - 価格は 2026-09-25 時点の公式発表ページの値です
まとめ
-
Claude Opus 5.5 は Claude Code 2.1.280 以降でないと使えない。 2.1.277 は
unrecognized_model - 「40%安い」は幅がある。 自分の実測は初回24%安、2回目以降59%安
- 効いているのはキャッシュ読み出しの60%値下げ。 セッションを続けるほど得をする
- 「30%速い」は出力生成の話。 出力約1,800トークンで21%速い、93トークンでは2.6%
- 短い応答を大量に回す使い方では、速度の恩恵はほぼ無い
自分の請求額がどう動くかは、キャッシュの当たり方で決まります。
--output-format json の total_cost_usd を2回ぶん見れば、すぐ分かります。
参考
- Introducing Claude Opus 5.5 — 価格とベンチマーク
- Claude Code changelog — 2.1.280 以降の対応
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