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Claude Opus 5.5 の「40%安い」は、キャッシュの当たり方で24%にも59%にもなった

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Last updated at Posted at 2026-09-25

Claude Opus 5.5 が 2026-09-22 に出ました。公式の発表はこうです。

Our tests show that at default settings it will cost 40% less than Opus 5 on typical workloads.

Opus 5.5 also generates output more than 30% faster than Opus 5.

「at default settings」「typical workloads」が何を指すかは書かれていません。 自分の使い方で測りました。

同じ仕事を Claude Opus 5 と Claude Opus 5.5 で3回ずつ

初回(キャッシュを作る回)      24% 安い
2回目以降(キャッシュを読む回) 59% 安い
出力が長い仕事                  32% 安い / 出力生成は 21% 速い
出力が93トークンの仕事          速度差 2.6%

Claude Code 2.1.277 では claude-opus-5-5 が unrecognized_model

検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.282 を隔離導入 / claude -p / 測定は 2026-09-25


まず、Claude Code の版が古いと使えません

--model claude-opus-5-5 を3つの版で投げました。

Claude Code の版 結果
2.1.277(2026-09-18) [claude-code:unrecognized_model]
2.1.280(2026-09-22) 使えた
2.1.282(2026-09-24) 使えた

モデルの公開日と同じ 2.1.280 から使えます。 前日の 2.1.277 では弾かれました。


測り方: 同じ仕事を、モデルだけ変えて回す

2つの仕事を用意しました。判定は --output-format json が返す値だけです。

仕事 狙い
A 25.5KB の Python を読んで、関数の数を答える(出力93トークン) 入力が主役。コストを見る
B 80行の定型リストを出力する(出力約1,800トークン) 出力が主役。速度を見る

total_cost_usd / duration_api_ms / output_tokens を拾い、各3回の中央値を取ります。


コスト: キャッシュの当たり方で倍以上ぶれた

仕事Aの実測です。1回目と2回目以降で、別物になりました。

回 キャッシュ作成 キャッシュ読み Claude Opus 5 Claude Opus 5.5 差
1回目 約6万トークン 約8万トークン $0.6495 $0.4952 24%安
2・3回目 0 約14万トークン $0.073258 $0.029842 59%安

公式の40%は、この2つの間にあります。

理由は単価表を見ると分かります。

Claude Opus 5 Claude Opus 5.5 下げ幅
入力 100万トークン $5 $4 20%
出力 100万トークン $25 $20 20%
キャッシュ読み出し $0.50 $0.20 60%

下がり方がいちばん大きいのはキャッシュ読み出しです。
同じセッションを続けるほど安くなり、毎回新しく始めると恩恵が小さくなります。


速度: 出力が短い仕事では差が出ない

仕事A(出力93トークン)と仕事B(出力約1,800トークン)で、まるで違いました。

仕事 指標 Claude Opus 5 Claude Opus 5.5 差
A 出力93トークン API 時間 3,433ms 3,344ms 2.6% 速い
B 出力約1,800トークン API 時間 17,069ms 13,504ms 20.9% 短い
B 出力の生成速度 107.9 tok/s 131.1 tok/s 21.5% 速い

公式の「30%以上速い」には届きませんでした。 自分の環境では21%です。

仕事Aで差が出ないのは当然でした。 3.4秒のうち出力生成は一瞬で、
残りは入力の処理と往復です。「出力生成が速い」は、出力が長くないと効きません。


言えないこと

  • 品質は測っていません。 コストと時間だけです。どちらが良い答えを出すかは別の話
  • 公式の Terminal-Bench 4.0(66.4% 対 52.3%)などは引用で、自分では回していません
  • 各3回。回数は多くない。仕事Bの出力トークン数はモデルで少し違いました(1,841 対 1,771)
  • 仕事Bのコスト比較は公平ではありません。 Opus 5 を先に回したため、
    Opus 5.5 の1回目だけキャッシュ作成が乗りました($0.3157)。中央値で比べて32%安です
  • 仕事は2つだけ。 「typical workloads」が何を指すかは公式に書かれていません
  • Fast mode(公式は「up to 2.5x」)は未測定
  • claude -p の1往復。対話セッションの体感は測っていません
  • 価格は 2026-09-25 時点の公式発表ページの値です

まとめ

  • Claude Opus 5.5 は Claude Code 2.1.280 以降でないと使えない。 2.1.277 は unrecognized_model
  • 「40%安い」は幅がある。 自分の実測は初回24%安、2回目以降59%安
  • 効いているのはキャッシュ読み出しの60%値下げ。 セッションを続けるほど得をする
  • 「30%速い」は出力生成の話。 出力約1,800トークンで21%速い、93トークンでは2.6%
  • 短い応答を大量に回す使い方では、速度の恩恵はほぼ無い

自分の請求額がどう動くかは、キャッシュの当たり方で決まります。
--output-format json の total_cost_usd を2回ぶん見れば、すぐ分かります。


参考

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