Claude Code 2.1.292(2026-10-06)の changelog に、こう書かれています。
Fixed @-mentioned text files over 256KB being left out silently: Claude is now told the file's size and to read it in portions
@ で渡した256KB超のファイルは、黙って外されていた。 直った版では大きさが Claude に伝わります。
測ると、黙って外れ始めるのはもっと手前でした。62回測りました。
@ で渡したファイルが Claude に届いたか(Claude Code 2.1.292)
英文 105KB 届いた
英文 110KB〜258KB 届かない。通知もない ← 修正の対象外
英文 265KB 以上 届かない。通知あり ← 2.1.292 で直った範囲
日本語 約2万字(53KB) 届いた
日本語 約3万字(80KB) 届かない。通知もない
検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.290 と 2.1.292 を隔離導入 /
claude -p/
モデルは Haiku 4.5 と Opus 5.5 / 全ラン設定ディレクトリ使い捨て / 測定は 2026-10-07
測り方
1行目と最終行に合言葉を置いたテキストを、大きさを変えて用意しました(英文は2万〜30万バイトの15本、日本語は4本)。
頼むのは「@big.txt の1行目と最終行の合言葉は?」だけです。
--tools "" でツールを全部外しました(モデルは Haiku 4.5)。Claude は自分でファイルを開けないので、答えられるかは**@ で中身が届いたかだけで決まります。
届いたかどうかは、答えのほかにセッションの記録**(attachment の行)と入力トークン数で確かめました。
届くのは英文で約100KB、日本語で約2万字まで
| ファイル | バイト | 2.1.290 | 2.1.292 |
|---|---|---|---|
| 英文 | 20,000〜100,000 | 届いた | 届いた |
| 英文 | 101,000 / 105,000 | — | 届いた |
| 英文 | 110,000 / 125,000 | — | 届かない・通知なし |
| 英文 | 150,000〜258,000 | 届かない・通知なし | 届かない・通知なし |
| 英文 | 265,000 / 300,000 | 届かない・通知なし | 届かない・通知あり |
| 日本語 19,975字 | 53,155 | — | 届いた |
| 日本語 29,971字 / 39,967字 | 79,811 / 106,467 | — | 届かない・通知なし |
| 日本語 104,983字 | 279,843 | 届かない・通知なし | 届かない・通知あり |
日本語は80KBで外れ、英文は105KBで届きました。 境目はバイト数では説明できず、トークン数で決まっているように見えます(ファイル読み込みの「トークン上限」を上げると境目が動きました。後述)。
届いた英文105KBで、入力は約2.7万トークン増えていました。
256KB以下で届かなかったときは、セッションの記録に添付の跡がありません。 外したという記録も残りません。
256KB超で Claude Code 2.1.292 が送る通知はこれです(パスは省略)。
The user @-mentioned C:\...\big.txt (293KB). Its contents were not attached because the file is too large to read all at once, and a Read call with no limit parameter will fail. Read it in portions with the offset and limit parameters, starting with a few hundred lines, or search for specific content instead of reading the whole file.
300,000バイトを「293KB」と書くので、256KB は 262,144 バイトと読めます(258,000 は通知なし、265,000 は通知あり)。
ツールが使えれば、Claude は自分で開きに行く
ふだんどおりツールを使える状態で、150KB と 300KB を各3回、両方の版で聞きました。
| モデル | 正解 | 最初にやったこと |
|---|---|---|
| Opus 5.5 | 12/12 | PowerShell で先頭と末尾の1行を取る |
| Haiku 4.5 | 11/12 | 通知が無い9回は、@big.txt という名前を開こうとする |
中身が届かなくても、Claude はファイル名を見て開きに行きました。
ただし Haiku は、通知が無い9回すべてで、最初に @ 付きの名前を開こうとして失敗しています。1回はそのまま見つけられず、聞き返して終わりました。
通知のある3回は、最初から正しいパスを開きました。 通知には絶対パスが書いてあります。
ツールが無いと、作り話になりました。 届かなかった20回のうち16回、Haiku は存在しない合言葉を答えています。
Based on the file contents:
- **First line passphrase:** `correct horse battery staple`
- **Last line passphrase:** `zephyr quantum fathom whisper`
届く量は環境変数で増やせる
CLAUDE_CODE_FILE_READ_MAX_OUTPUT_TOKENS を 80000 にすると、150KB と 200KB が届きました(Claude Code 2.1.292)。ドキュメントの説明はこうです。
Override the default token limit for file reads. Useful when you need to read larger files in full
256KB の上限は変わりません。 300KB は通知が出るだけでした。既定値は、環境変数の一覧にも Read ツールの説明にも書かれていません。
言えないこと
- 測ったのは 2026-10-07 の1日。 境目の確認は各サイズ1〜2回です。届いたかは記録で見ています
- 中身は同じ英文と日本語の繰り返しです。 トークンになりやすい文章では境目が動きます
-
トークン数はモデル側の数え方(
usage)です。Claude Code の内部でどう数えているかは分かりません claude -pだけで、対話モードでは測っていません- ツールありの比較は「1行目と最終行」を聞いたものです。ファイルを開きたくなる聞き方なので、要約など別の聞き方では結果が変わるかもしれません
- 英文 101KB〜125KB と日本語の約2万〜4万字は、Claude Code 2.1.292 だけで測りました
- 費用は62回で合計 $2.72(
total_cost_usd)
まとめ
@で渡したファイルは、英文で105KB〜110KB、日本語で2万〜3万字のあいだから中身が届かなくなる- 届かなくても何も言われない。 Claude Code 2.1.292 で通知が付いたのは256KB超だけ
- ツールが使えれば Claude は自分で開いて答えた(24回中23回)。使えないと作り話になった(20回中16回)
CLAUDE_CODE_FILE_READ_MAX_OUTPUT_TOKENSを上げれば、256KB まで届く
ログや CSV を @ で渡して答えがおかしいときは、中身が届いていないことを先に疑ってみてください。
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