PHPの効率的な学習法 » 学びの実践 » ツールを駆使して学ぶ » PhpStormを使おう
PHPはエディタを選ばないプログラミング言語ですが、それでもPhpStormを使うのがおすすめです。PhpStormはIDE(Integrated Development Environment;統合開発環境)と呼ばれるツールで、エディタと開発に必要な関連ツールをまとめて提供してくれるアプリです。
IDEと聞くと、「機能がてんこ盛りすぎて初心者には向いてないのでは」と意見や、「IDEは言語をちゃんと書ける上級者向け。初心者は便利すぎるツールに甘えるな」という考え方もあるやもしれません。しかし、かえって初心者こそPhpStormを使ったほうがいいです。
PhpStormはあなた専属の「先生」になる
なぜかというと、PhpStormは良い意味で「厳しい先生」になってくれるからです。PhpStormにはPHPのコードを解析して、バグっているところや書き方がおかしいところをダメ出ししてくれる添削機能があります。インスペクション(inspection)という機能です。PHPはコンパイルがないため、実行してみてはじめてコードのおかしなところが判明してくることがよくあります。添削機能の無いエディタを使っていると、書いては実行し、結果を読み解いて直しを繰り返さないとなりません。一方、PhpStormのインスペクションを使っておけば、書いているときに問題点に気づくことができます。特にPHPの書き方に不慣れなうちは、コードの間違いに早く気付けるほうが、PHPの効率的な学びにつながるはずです。
次の図は、コードを書いている途中にインスペクションが問題点をチェックしてくれる様子です。波線が引かれているコードが、問題のある箇所です。これはほんの一例で、チェックできるバグの種類はざっと見た感じ100項目以上はあります。
PhpStormは有償だが、買う価値はすごくある
気になるのはPhpStormが有償ツールである点ではないでしょうか。執筆時現在の価格にして、開発元のJetBrains社からライセンスを買うと初年度税込96.12ドル(現在のレートで約11,000円)です。日本の販売代理店の株式会社サムライズムから買うと年10,692円(#侍割で購入した場合は300円割引)です。
毎年1万円と考えると高い気もしてきますが、考え方を変えてみましょう。1日に換算すれば約27.39円です。平日しかPHP書かないよという場合でも1日約41.66円です。
PhpStormはあなたのコードをチェックしてくれるいい先生だと説明しましたが、1日50円弱でPhpStorm先生ほど優秀なコードレビュアを雇えるでしょうか。ずっとPHPを書くつもりでいるなら、今のうちから持っていても得は合っても損はないはずです。
ちなみに、学生は無料です。学生のうちに学生ライセンスを持っていた人は、卒業後25%OFFでライセンスを買い直せます。
また、PhpStormは誰でも30日間は無料で使えるので、検討してから買うこともできます。
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