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(20年10月新刊メイン)IT・AIエンジニア&PdMにおすすめの書籍集

本記事では、私が2020年10月に読んだ書籍の内容や感想を紹介・解説します。

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はじめに

私がこの1カ月間に読んだ、書籍の内容と感想のまとめ記事です
(これらの読書は仕事ではなくプライベートの趣味です)

Twitterでリアルタイムに投稿した内容を、1カ月分まとめます。

※Twitterでは、書籍感想以外にも、IT・AI・Biz関連の情報をたくさんつぶやいているので、
これらの情報を収集したい方はぜひフォローください♪(海外の情報が多めです)

Twitterアカウント小川雄太郎@ISID_AI_team

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2020年10月に読んだ書籍(はじめに)

(過去記事)
●20年7月分の記事はこちら
●20年8月分の記事はこちら
●20年9月分の記事はこちら

(書影)
版元ドットコムで公開されている場合のみ掲載しています

(書籍分野)

  • AI:機械学習&ディープラーニングのアルゴリズム、研究能力、開発・実装力、機械学習工学
  • IT:フロントエンド、バックエンド、インフラ&DevOps、クラウド、セキュリティ、MLOps
  • Biz: PM、PdM、デザイン思考UX&UI、ビジネスクリエーション(リーン、アジャイル、ジョブ理論)

※私が読む本は、ビジネス系が多いです
(IT関連はネットで調べたり、一気にがっつり読むことが多い)

AI関連

【おすすめ・第1位】

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「生成 Deep Learning」
https://www.amazon.co.jp/dp/4873119200

生成系のディープラーニング技術の発展が、美しい物語のように描かれています。

各生成手法が解決しようした困難と、その解決策が丁寧に解説されています。

さらに、TensorFlow 2.2のサンプルコードが紙面とGitHubに充実しており実装しながら学べます。

TensorFlow2系を学ぶ書籍としても、とてもおすすめです。

なかでも第8章の世界モデルの実装・解説は、日本語書籍では初だと思います。

世界モデルでは、画像などの環境情報(世界)を
AutoEncoderなどで圧縮・復元するネットワークを学習させ、
AutoEncoderで圧縮された特徴量を使用して、深層強化学習(オフライン)を行います。

世界モデルでは、実際にはこの画像生成系技術と深層強化学習が絡み合うのですが、本書ではそのあたりも実装も含め丁寧に描かれており、とてもおすすめの書籍です。


【おすすめ・第2位】

「世界のトップ企業50はAIをどのように活用しているか?」
https://www.amazon.co.jp/dp/4799326813

AI系の専門知識がなくても読めます。有名企業のAI活用事例を紹介するビジネス書です。

50社もの企業事例のため、各社ごとの解説はコンパクトです。

ですが、引用が豊富に提示しているため、詳細は知りたくなれば、
引用先を見に行くと良い構成になっています。

世界の50社と言っても、ほとんど日本人が知っている会社ばかりです。

世界レベルの企業のAI事例を一度に簡単に知れる、お得な書籍でした。


【おすすめ・第3位】

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「データ分析人材になる。」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08L4DQ311/

想定読者は「これから初めてデータ分析を体験することになった」担当者です

ベテランには当然の内容も、初心者には未知の世界

そこを「5Dフレームワーク」という独自フレームワークで体系的に、
丁寧に言語化してくれている書籍です。

データ分析について、しっかりとまとまっていて、かつ、初心者向けにここまで丁寧に言語化された書籍は少ないです。

筆者らが、データ分析初心者から学んでいった過程をまとめた書籍、ならではの味だと思います。

新人や、はじめてデータ分析をする方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

※本書で解説されている5Dフレームワークは
Demand、Design、Data、Develop、Deploy です。

LeapMindさんのビジネスフレームワーク「5D」
Define、Data、Develop、Deploy、Drive とは別ものです
(思想的に似ている点はもちろん多いですが)。

IT関連

【おすすめ・第1位】

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「フロントエンド開発入門 」
https://www.amazon.co.jp/dp/4798061778

フロントエンドが専門でないIT技術者にとって、
フロントエンドの世界は非常にややこしく見えます。

各種専門用語がたくさん。。。

Babelだの、webpackだの、各種hoge.jsはいっぱい。。。
CSS-in-JSだの、PostCSSだの

これらフロントエンドの専門用語と概念を丁寧に説明し、
フロントエンドの世界の概要を把握できる素晴らしい書籍でした。

この本を読んで、フロントエンドの大枠をつかんでおくと非常に有益で、
とてもおすすめです。


【おすすめ・第2位】

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「Clean Agile 基本に立ち戻れ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4048930745/

クリーンコードなどの著者であり、アジャイル宣言の一人、R.C.マーチンが

かの有名なアジャイル宣言から約20年経ち、
今のIT技術の文脈において、再度アジャイルの本質とプラクティスを伝え直す書籍でした。

アジャイル入門書でなく中上級者向けです。

スラクムではなく、XPベースで、サークルオブライフベースに書かれていますが、
スクラム経験者であれば十分に理解できます。

真のアジリスタへ成長するための書籍であり、
翻訳も、チームギーク翻訳等の角さん、アジャイルサムライ翻訳等の角谷さんと豪華です。

日本のアジャイルやスクラムは、日本ナイズされ過ぎている?ところもある(のかもしれない)

本家として、本来の理念から、アジャイルをどう捉えていて、
最近のアジャイルの潮流にどう思っているのかを知れる、貴重な書籍です。


【おすすめ・第3位】

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「HTML5&CSS3デザイン 現場の新標準ガイド」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08LKH2K7S

この分野では超有名なエビスコムさんの最新作です。

HTMLとCSSの各種要素の概要、使い方、実例が非常に体系立てられて、丁寧に解説されています。

HTMLやCSSは、なんだか、いいかげんに書いても、ちょっとした見た目では問題なく動いているように見えるから厄介です。

きちんと体系だって学んでおいて欲しい内容であり、そのために本書は最適です。

一度読み、その後は辞書的にずっと手元に置いておきたい一冊です。

Biz関連

【おすすめ・第1位】

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「プロダクトマネジメント ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」
https://www.amazon.co.jp/dp/4873119251

架空の会社を題材にPdMを解説します

いわゆる「製品マネジャー」を超えて、経営トップ寄りから現場寄りまで、6段階にPdMを分類しています。

リーンスタートアップやデザイン思考的な要素が強い本でした。

原著は2018年12月発売で、現在237レビューの4.8という定番本です。

本書で解説する、ビルドトラップとは

・組織がアウトカムではなくアウトプットで成功を計測しようとして、行き詰っている状態
・実際に生み出された価値ではなく、機能の開発とリリースに集中してしまっている状況

です。

読書メモにまとめたのが以下となります。

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【おすすめ・第2位】

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「NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX」
https://www.amazon.co.jp/dp/4532323673

NETFLIXの組織論を解説した書籍です。

大きな方向性としては3つ。

[1] 人材レベルを高め、能力密度を高める
[2] 成長につながる、率直で頻繁なFeedBackの実施
[3] コントロールを撤廃し、社員の自律性を高める

この3つを意識しながら、
最大パフォーマンスの集団にするための、9つの施策を解説しています。

Netflixの成功を、リモコン作戦や推薦AIに求める人もいますが、
私はこの企業文化こそが、成功理由かもしれないと感じました。

そして、私が目指したい組織にもとても近く、
11月からの読書会の書籍としてチームに提案しようと思っているくらいです。

ちなみに原著は、2020年9月8日に発売し、現在販売2カ月で、592レビューの4.6という
現在、海外でも皆が読んでいる書籍です。

こちらも大まかにメモした内容が以下の通りです。
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【おすすめ・第3位】

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「B2Bのサービス化戦略―製造業のチャレンジ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4492762531/

AI系の推進などでも有名なダイキン工業様の
代表取締役社長兼CEO 十河政則氏も推薦されている書籍です。

最近の日本の製造業では、

モノからコトへ
製造業のサービス化

という文言を頻繁に聞くのですが、きちんとその意味を答えられる人は少ないです。

この「サービス化ってどういうこと?」という疑問に、丁寧に解説してくれる書籍です。

サービス化の4タイプ(PLS、AES、PSS、PDS)と、変革手法が丁寧に解説されています

また、製造業の方以外でも、DXなど企業変革手法を学ぶ本としてもおすすめです。

こちらもとても良い本だったので、かなりメモを取りました。

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【おすすめ・第4位】

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「両利きの組織をつくる」
https://www.amazon.co.jp/dp/4862762867

今年のビジネス書大賞2020第2位の「両利きの経営」の著者、オライリーさんと
弟子の加藤さんの共著です。

日本の読者に合わせた、両利きの経営の解説となっています。

英語の原本を翻訳した「両利きの経営」本体よりも、
こちらの方が理解しやすく、また馴染みやすいので、日本人にはおすすめです。

組織アライメントを既存コアと新規事業で変えて機能させる重要性や、

そそもも組織アライメントの機能するとは、
KSF、人材、公式の組織(構造、制度、手順)、組織カルチャー(仕事のやり方・姿勢)の整合性をとること
など、

両利きの経営の本質と実例を学ぶことができます。
(ただ、現場社員だけが読んでも、何もできない感はあります。経営トップが大事)


【おすすめ・第5位】

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「ワイズカンパニー」
https://www.amazon.co.jp/dp/4492522301/

SECIモデルで有名な、野中郁次郎先生の書籍「知識創造企業」の続編です

知識創造から、新たに知識実践へと進化した「SECIスパイラルモデル」の解説となります

骨太な本ですが、チームを率いるリーダー人材にはぜひ読んでいただきたい書籍です。

本書のポイントは、

[1] 実践知(フロネシス≒経験的知識)の活用と実行からなる「知識実践」で、諸課題の解決を推進することが大切。また、「知識実践」はSECIモデルの停滞の打破、進化に大切な要素である。

[2] SECIモデルに個人やチーム間での相互作用を明記し、作用が生まれる「場の大切さ」を強調する

[3] こうして更新されたSECIモデルを「SECIスパイラルモデル」と呼ぶ

[4] 知識実践を実現するリーダーと企業をワイズリーダー、ワイズカンパニーと呼ぶ

チームを率いるリーダーの立場の方は、チームの知識実践に向けて、しっかりと読んでおきたい一冊です。


【その他】

「日本の新時代ビション」
https://www.amazon.co.jp/dp/4569847714

安宅先生をはじめ、日本を代表する方々が、
「変われない日本を変える」ための考えをオムニバスに紹介する書籍です。
各分野を代表する人物が現状の理解と今後についての考えを整理し述べられています。


「IT人材が輝く職場 ダメになる職場」
https://www.amazon.co.jp/dp/4296107623

凄い数の「ダメになる職場のシステム構造図」とその説明、そして、その対策が解説されています
大枠としては11種類ですが、さらに細かく分けられて、図解されています。
個人的にはエンゲージメントの4象限がとても良かったです。


「MORE from LESS」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08JCM458T

資本主義、テクノロジーの進歩、反応する政府、市民の自覚、の4要素が絡み合い、
より豊かな生活がより少ない資源で実現されていることの解説です。
地球環境と豊かな生活の両立を考えるのにおすすめな書籍です。

アウトプット

今月読んだのは14冊なので、普段より少し多いです(月10冊ペースを目安にしています)。

また、本ばかり読んでいても仕方がないです。

インプットよりもアウトプットを大切にしています。
今月、私が公開した資料を紹介します。

【対外発表:Slideshare】

●ビジネスの文脈でのAIの活用を考察_20201012
「内容」
私がいかに。ビジネスの文脈でDL/MLといったAI技術を活用していくと良いのか、思索している内容をスライド化したものになります。

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●新規事業立案時に考えたいこと_その1_202201014
「内容」
・起業・新規事業の発展段階
・4Fits(FMF、CPF、PSF、PMF)
・起業・新規事業立案時の6W1Hとゴールデンサークル
・CPFの見分け方
・YCインタビューと顧客フォースキャンバス_v2
・おすすめ書籍集
・2タイプのデザイン思考
を整理しています。

新規事業立案や起業系を考える方に向けた、まとめ資料です。

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●学生・若手向け教養書リスト(私の個人的おすすめ)
「内容」
政治・経済・社会・科学(PEST)とその他重要事項、を学ぶきっかけにと、
私が博士課程1年生の頃に研究室の後輩に配布した資料です。
※なおここに挙げた本は、私が特定の書籍の主張、筆者そのものを支持するわけではありません

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おわりに

以上、2020年10月に読んだ、IT・AIエンジニア&PdMの方々におすすめの書籍紹介でした。

10月から、次の書籍の執筆にとりかかり始めていて、時間がうまくとれなくなってきました。
(GitHubのIssue対応などが完璧でなく大変申し訳ございません)

これから、どうにか良い書籍を完成させて、皆さまにお届けしたいと思います♪
(来年の3月までには出版したいです)

以上、ご一読いただきありがとうございました。


【記事執筆者】
電通国際情報サービス(ISID)AIトランスフォーメーションセンター 開発Gr
小川 雄太郎
主書「つくりながら学ぶ! PyTorchによる発展ディープラーニング」「自己紹介詳細」

【情報発信】
Twitterアカウント小川雄太郎@ISID_AI_team

IT・AIやビジネス・経営系情報で、面白いと感じた記事やサイトを、Twitterで発信しています。

【免責】
本記事の内容そのものは著者の意見/発信であり、著者が属する企業等の公式見解ではございません


sugulu_Ogawa_ISID
(株)電通国際情報サービス、AI トランスフォーメーションセンター、AIテクノロジー部に所属。小川雄太郎。 主著「つくりながら学ぶ! PyTorchによる発展ディープラーニング」。 twitter @ISID_AI_team で情報発信しています。フォローお待ちしています。 機械学習、ディープラーニング関連技術を活用したアジャイルなサービス構築、人材教育に興味があります。
https://github.com/YutaroOgawa/about_me
isid
電通国際情報サービス(Information Services International-Dentsu, Ltd. 通称ISID)は、アメリカのGE社と電通の合弁会社として創業しました。 2000年に東証一部上場し、現在は単体で社員数約1,500人の会社です。ISIDにおける先端技術を活用した挑戦と事例、 検証した技術などを紹介します。
https://www.isid.co.jp/
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