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OracleCloud MFA(多要素認証)を使用してセキュリティを高める

Last updated at Posted at 2019-03-12

はじめに

Oracle Cloud にLoginするときに、MFA(multi-factor authentication)を有効にしていますか?
MFA?なんだかよくわからん。という方は、すぐに有効にすることをお勧めします!

MFAとは、ログインID(メールアドレス)とパスワードによるログイン認証に加えて、さらにもう1つの認証要素を組み合わせて認証(ログイン)することです。 第三者による不正なログインを防ぐことができ、Oracle Cloud のセキュリティを向上できます。

今回の記事では、MFAの設定方法を書きます。

Oracle Cloud のユーザ管理

こちら の記事に書いているとおり、Oracle CloudやOCIのユーザ管理方法は、2種類の方法があります。

  1. Oracle Cloud 全体のユーザ管理 (Oracle Identity Cloud Service)
  2. Oracle Cloud Infrastructure のユーザ管理

どちらの方法でもMFAを有効にすることが出来ます。
なお、現段階の個人的なおススメユーザ管理方法は、1の Oracle Identity Cloud Service を使用する方法です。詳しくは、上記記事を参照してください。

前提条件 Authy 2-Factor Authentication を Install

手持ちのスマートフォンに、Authy 2-Factor Authentication をinstallします。
Google Playストアなどで「Authy」と検索すると「Authy 2-Factor Authentication」が出てくるので、これをインストールします。

Authy を選んだ理由は3点あります。

  • 設定した多要素認証のバックアップが出来るため、手持ちのスマートフォンを紛失などした場合でも、手軽に復元することが可能
  • 複数デバイスにAuthy用のアプリケーションをインストールした時に、自動同期される
  • Google Chromeの拡張で「Authy Chrome Extension」が存在しており、PC上からもワンタイムパスワードが生成できる

Oracle Identity Cloud Service MFA設定

Oracle Identity Cloud Serviceを使用してログインする時のMFAを有効にする手順を書きます。たぶん、何も意識しないでOracle Cloud を使用している場合は、Oracle Identity Cloud Serviceしてログインを行っていると思います。

MFAの方式

Oracle Identity Cloud Service のMFAは、以下の5種類の方式が利用できます。

  • Security Questions
  • Mobile App passcode
  • Text Message (SMS)
  • Email
  • Bypass Code

今回は、Mobile App passcodeの方法を使用してMFAを有効化する手順を説明します。

設定方法

MFAの有効化

管理者権限を持つアカウントを使用して、Oracle Cloud のダッシュボードから、Identity Cloud を開きます。

mfa-001.png

Open Service Console を押して、Identity Cloud を選択します。

mfa-002.png

左のメニューから、MFAを選択します。

mfa-003.png

Mobile App passcode にチェックを入れて、Saveします

mfa-004.png

Sign-On Policy を作成

Sign-On Policy を設定して、すべてのユーザに対してMFAを必須とするポリシーを設定します。
左のメニューから、Sign-On Policies を選択します。

mfa-005.png

Default Sign-On Policy を編集します。

mfa-006.png

Default Sign-On Rules タブに移動し、Rule の Edit を選択します。

mfa-019.png

Prompt for an additional factor を有効にして、Saveを押します

mfa-009.png

MFAを設定(各ユーザ毎に設定)

Oracle Identity Cloud Service を使用してログインすると、MFAを設定する旨のウィザードが開きます。

mfa-013.png

オフラインQRコードのスキャンにチェックを入れて、スマートフォンのAuthyアプリからスキャンします。
スキャンをすると、ワンタイムパスワードが自動生成されるので、それを入力します。

mfa-014.png

次の画面が表示されると、登録が完了です。次回、OCIにログインする際には、ワンタイムパスワードの入力が必須となり、セキュリティの向上が出来ました

mfa-015.png

OCI MFA設定

OCI で管理しているユーザでログインするときに、MFAを有効にする方法を書きます。

設定方法

OCI管理のユーザでログイン

にアクセスして、右側にあるOracle Cloud Infrastructure のフォームからログインします。
Oracle Identity Cloud Service からログインすると、設定することが出来ないため注意してください。

MFAを設定

OCI の Identity メニューから、Userを選択します。

001.png

MFA 有効にしたいユーザの画面を開き、「Enable Multi-Factor Authentication」を選択します。

002.png

QRコードが表示されるため、Authyで読み込みます。
QRコードを読み込むと、One-Time Password が自動生成されるため、OCIの画面にOne-Time Password を入力します。

これ以降、OCIにログインする際にはワンタイムパスワードの入力が必須となります。

参考URL

Document
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/Content/Identity/Tasks/usingmfa.htm
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/identity-cloud/uaids/typical-workflow-managing-2-step-verification.html

Oracle Blog
https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/multi-factor-authentication-for-oracle-cloud-infrastructure-users

Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=TGg40_W6No8

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